デッドスペースになりがちな壁を貴重な収納スペースとして有効活用できる壁面収納棚。床の面積をあまり使うことなく収納スペースを増やせるので、面積の小さな部屋にもおすすめの収納です。部屋のリノベーションを機に、壁面収納棚を取り入れてみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、壁面収納棚の使い勝手をよくするためのポイントをご紹介。また、賃貸でも壁面収納を実現できる工夫もお伝えしていきます。
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壁面収納棚は使い道をイメージすることが大切
面積を取らない貴重な収納スペースということもあって、壁面収納はとにかく大きく余裕のある作りにしようと考えがちです。しかしながら壁面収納を作る際には、棚のサイズ感や仕様が自身のイメージする使い方にマッチするのかどうか、よく検討する必要があります。
例えば、主に本棚として使いたい場合を想像してみましょう。奥行きがあまりない壁面収納棚を作ってしまうと、単行本や辞書など大きな本ははみ出てしまうかもしれません。逆に文庫本や漫画本などを多く収納したいのに奥行きの深い棚にしてしまうと、いざ読みたい時に取り出しづらくなってしまいますよね。自身が何を収納したいのか、という観点から適切なサイズを選ぶことが大切なのです。
扉を取り付けるかどうかも気をつけたいところ。食器や日用品をしまっておきたいという人なら扉を付けておくと便利で安全ですが、レコードや雑誌といったコレクションをディスプレイしたいと考えている場合、むしろ扉は邪魔です。このように棚の仕様についても、使い道をしっかりとイメージした上で検討するといいでしょう。
高すぎる棚は使わない可能性大?
壁面収納では壁一面を使えるからと言って、果たして一面すべてを使うでしょうか。多くの人は、取り出しやすい中央付近をメインで使うはずです。しゃがんで使える下段には、比較的使用頻度の低いものや重いものをしまっておくなど、中央付近と下段で使い分けをするかもしれません。
問題は、天井付近の上段。身長よりもはるかに高いところにある棚は、正直なところ使い勝手が良くありません。手を伸ばしても届かないので、毎回椅子や踏み台を持ってきて取り出す必要があるからです。こうした上段の棚に物を置いてしまうとホコリが溜まって掃除が大変になりますし、何より地震の際には落下のリスクもあります。取り出すのが面倒なので、しまったものを使わなくなってしまう可能性もあるでしょう。
さらに上段までギッシリと物を収納してしまうと圧迫感があり、部屋全体が窮屈なイメージになってしまいます。高すぎる場所にある棚は使わなくなると割り切って、ある程度余白を残しておくのがおすすめです。
賃貸ならディアウォールでDIY
ここまで壁面収納の設置におけるポイントをご紹介してきました。壁一面を使う壁面収納は天井や壁に固定するため、原状回復義務のある賃貸物件では実現が難しいと考えている人もいるかもしれません。そんな賃貸で暮らしている人でも、壁面収納をDIYできる方法があります。
それがディアウォールを使う方法。ディアウォールとは、木材の先に取り付けることで天井や床を傷つけることなく簡単に柱を作ることができるDIYツールです。実際にディアウォールを使って、壁面収納をDIYした事例がこちら。
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ディアウォールを使って柱を立て、その間に棚板を設置することでテレビラック兼壁面収納としています。ディアウォールは突っ張り棒の要領で木材を固定しているだけなので、設置も取り外しも簡単。賃貸で壁面収納を検討している人は試してみるといいでしょう。
デスクとの組み合わせ収納もおすすめ
壁面収納を収納スペースとして使うだけでなく、他の用途と組み合わせるという方法もあります。
こちらの商品は、壁面収納とデスクが一緒になったもの。収納力をしっかりと確保しつつ、在宅ワークが増える中で嬉しい書斎スペースも実現できるのがポイントです。
棚の後ろに背板が付いておらず、背後の壁が見える作り。物が置かれていない場所は余白になるので、背が高い壁面収納にありがちな圧迫感を軽減できるのです。他にも、壁と密着して設置できるよう考慮された巾木避け、デスク部分に取り付けられたコンセント、地震に備える転落防止ベルトなど使い勝手と安全性をアップする工夫が満載。
壁面収納は収納スペースとしての活用はもちろんのこと、他用途と組み合わせることで可能性が広がりますね。
まとめ
壁一面を使用する壁面収納は、貴重な収納スペースであるとともに部屋全体の印象を決定づける大切な要素でもあります。それだけに、使い勝手やインテリアとの相性などを踏まえて総合的に考える必要があるのです。これから設置を検討する人は今回ご紹介したポイントを意識して、自分ならではの壁面収納を計画してみてはいかがでしょうか。
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