塗装の違いとメリット・デメリット


仕上げの種類 概要 メリット デメリット
UVウレタン塗装 UVとは紫外線の事。
紫外線の照射で硬化させることにより乾燥に必要な時間を大幅に削減させることができる。
また、複数回の塗料の塗布を全て機械で行うことができる為、安く仕上げることができる。
・メンテナンスが楽。
・表面に塗膜を形成するため耐久性が非常に高い。
・耐久性がある。
・光沢がある仕上がり。
・通常の使用であれば、20年〜30年程度は塗料の再塗布が不要。
・補修が難しい。
オイル塗装 自然由来の材料を元に製造された塗料なので体に優しい。
但し、溶剤が含まれているものもあるので注意が必要。
メーカー毎に基準も成分も異なるため、様々なメーカーを比較するのも楽しい。
・木に染み込むため、無塗装に近い自然な肌触りになる。
・体に優しい。
・補修を自分で行うことができる。
・気の表情をしっとりと浮かび上がらせることが出来る。
・木目がはっきり出る。
・木本来の色味を引き出してくれる。
・キズや汚れががつきやすい。
・メンテナンスが難しい。
無塗装 塗装を行わず使用。
チーク等は木材自体に油成分が含まれるため、使用すればするほど光沢が出てくる。この3つの仕上げの中では最も体に優しいが、汚れが目立ち、フローリングの劣化は早い。
・最も体に優しい。
・使い込むと味わいがでる。
・肌触りが柔らかい。
・温かみがある。
・調湿作用がある。
・100%天然素材。
・汚れが落取れにくい。
・傷がつきやすい。

塗装の違い(図解)


UVウレタン塗装について

フローリングの表面をウレタン塗料でコーティングしている仕上げになります。塗膜がしっかりと木材を保護しているため、キズが付きにくく特別なメンテナンスも必要ありません。補修は市販のフローリング用クレヨンで行うことが可能。

オイル塗装について

天然油脂を使った塗装が「オイル塗装」です。

塗料を木材の表面から内部に浸透させて、木の表情をしっとりと浮かび上がらせることのできる仕上げです。 定期的にメンテナンスが必要になります。

ウレタン塗装と違い、表面に硬い膜をつくらないので(つくってもごく薄い膜)、木本来の質感を活かすことができます。

しっとりと濡れ色な仕上がりで木目がはっきりと浮かび上がり、木の表情が活きます。木本来の色味を引き出してくれる。

また、オイルは日焼けしやすく、無垢材ならではの色の変化である「経年変化」を楽しむことができます。

フローリングは経年変化を楽しむもの!

人間も紫外線で日焼けするように、木材も変化していきます。それが味となり、さらに愛着がわいていくのが、無垢フローリングの大きな特徴です。

そんな変化も含めフローリングを楽しんでみてください。

【杉フローリングに長期間ラグを敷いた例】

元のピンクがかった色からあめ色に日焼けしているのが一目瞭然です。日焼けによって赤い部分と白い部分の差がなくなっています。お部屋の照明だけでも変化する。

木材によって色の変化は様々…

顕著な日焼けが気になる方へ

経年変化対策例
① まめにカーテンやオーニングで日差しを和らげる
② コンスタントに模様替えをしてラグの配置を変える

フローリングの見た目、質感、味わい

① 見た目

表面の突板が薄い場合、節の部分を使うことはありません。きれいな部分ばかりを使用してしまうと、プリントシートのフローリングとの違いがなくなり安く見えてしまいます。本来木材というのは節や木目があるのが自然なものなので、節をなくしてしまうと自然な雰囲気が損なわれてしまいます。木目は唯一無二なので、オンリーワンの住宅を作ることができます。

② 質感

無垢フローリングの中で、例えば15mmの1枚の木の板で構成されているものがあります。その踏み心地は、合板フローリングとは違います。見た目は同じでも踏み比べると、合板フローリングより無垢フローリングのほうが踏み心地が良い。

③ 味わい

フローリングの場合、傷がつくと表面の突板が剥がれたり、穴が開いて下地が見えることがあります。そうなると見た目が悪くなり、補修の方法も難しくなります。しかし、無垢フローリングの場合は、傷が付いても「下地」が見えることがないため、経年変化の味わいとして楽しむことができます

フローリングに関するページ一覧

■フローリングの種類と定義、樹種について
■フローリングの補修や価格についてと商品紹介

その他、無垢フローリング商品の紹介