水栓とは?DIYする前に知っておきたい基礎知識と修理・交換のタイミング!
キッチンや浴室、洗面台の水栓を変えたい、水栓を交換・修理するタイミングが知りたい、そもそも水栓とはどんな設備なの?など、水栓について疑問がある方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、そもそも水栓とは何なのか、交換する時期はいつなのか、ハンドルとレバーの違いなど、DIYする前に知っておきたい水栓の基礎知識についてご紹介します!

そもそも水栓とは?

ハンドルやレバーで水量を調整する、給水設備
 

水の出し・止めを行う給水設備です。ハンドルやレバーを操作して、水の量を調整します。一般的には蛇口と呼ばれています。キッチン、洗面台、浴室など用途に応じて使い分けます。
例えば、シンクや洗面台の隅まで洗い流したい場合は、蛇口部分(スパウト)が長いものや、水栓のヘッドを伸ばせるものがおすすめです。
ちなみに、水栓には止水栓という部品がついています。止水栓の役割は主に3つ。修理の際に水が噴き出すのを防ぐ。水が止まらない時の対策、水の勢いを調整する役割があります。


水栓のスパウトとは?

水が出てくる、ホース状の注ぎ口
 

水栓のスパウトとは、水が出てくる注ぎ口のことです。シャワーではなく、象の鼻のようなホース状の部分を指します。
スパウトの長さが長いほど遠くまで届くので広い範囲で使うことができます。短いほど、洗い場のスペースが広がります。


水栓にはどんな種類がある?

水またはお湯だけ出せる単水栓、両方出せる混水栓がある
 

水栓には、大きく分けて4種類のタイプがあります。単水栓、2ハンドル混合栓、シングルレバー混合栓、サーモスタット混合栓です。ちなみに、シングルレバー混合栓、サーモスタット混合栓、2ハンドル混合栓といった混合水栓タイプはそれぞれ交換できます。
単水栓は、水・お湯のどちらか一方だけを出せる水栓です。お庭の立水栓や、公園の蛇口、洗濯機用の水栓によく見られます。
2ハンドル混合栓は、2つのハンドルで水もお湯も出せるタイプの水栓です。キッチン、浴室、洗面台でよく使われます。
シングルレバー混合栓は、レバー1つで水・お湯両方出せる水栓です。ハンドル部分を握らなくても操作できるので、手が汚れていても使いやすいタイプです。レバーを上げ下げするだけで簡単に水量を調整できるので、こまめに水を使いたいときにも重宝します。こちらも、キッチンや洗面台の水栓として人気があります。
サーモスタット混合栓は、自動で温度を調節できる水栓です。暑い日、寒い日など温度変化があっても、水の温度を一定に保ってくれます。浴室で使われるタイプです。右側のハンドルを操作して、水量とスパウト・シャワーの切り替えができます。


水栓のハンドルの違いと特徴とは?

スタンダードハンドルとレバーハンドル
 

水栓は、スタンダードハンドルまたはレバーハンドルで操作するのが一般的です。スタンダードハンドルは、左右にひねって回すことで、水量を調整します。単水栓、2ハンドル混合栓、サーモスタット混水栓で使います。
レバーハンドルは、スタンダードハンドルよりも操作しやすいのが特徴です。蛇口の位置が遠いときでも、レバーが長いので手に届きます。また、吐水範囲が決まっているので水を出し過ぎる心配もなく、節水にもつながります。シングルレバー混水栓、サーモスタット混水栓で使います。


水栓を修理・交換するタイミングはいつ?

水栓本体は約10年、部品は約5年
 

水栓自体がぐらぐらガタついている、水漏れしている、スパウトの動きが固いなど、ある程度使ってみて、なんだか最近水栓の調子がおかしいと感じるとき。このタイミングが、水栓を修理・交換するときです。
そもそも水栓本体の寿命は約10年、パッキンやヘッドなどその他の部品は約5年が目安とされています。水栓本体を取り付けて10年未満の場合は、部品の交換・修理でokです。10年以上の場合は、水栓を本体ごと新しく取り替えてしまった方が安心です。


水栓の修理・交換、新規取付は自分でDIYできる?

DIYできる!作業は止水栓・水道の元栓を閉めてから
 

水栓の修理・交換、新しく取り付ける際、自分でDIYすることも可能です。一部のパーツを修理・交換する場合は、今ついているパーツと同じ物を選びましょう。
新しく取り付ける場合は、今の蛇口と同じ種類(単水栓、混水栓)のものを選んでください。2ハンドル混水栓なら2ハンドル水栓を、その他の水栓も同様です。同じ種類の蛇口なら、メーカーが違っていても、穴の大きさや位置はほぼ共通です。別メーカーのおしゃれなデザインの水栓にしたい、といった希望も叶います。
水栓の修理・交換・新規取付をするときは、水が溢れないよう、止水栓か水道の元栓を閉めてから作業して下さいね。


まとめ


水栓はハンドルやレバーを操作して、水の出し・止めを行う給水設備。お水・お湯どちらか一方を出せる単水栓、両方出せる混水栓があります。
交換するタイミングは、水栓本体は約10年、パーツは5年が目安です。ガタつく、水漏れなどトラブルが気になる場合は、それ以前に交換してしまいましょう。自分でDIYするときは、必ず止水栓か水道の元栓を閉めてから作業しましょう!