タイルとはどんな建築材料のこと?
規則正しく並び、整然とした印象のあるタイル。見た目もおしゃれで床・壁・天井などあらゆる場所に重宝する、DIYでも人気の建築材料です。ところで、そもそもタイルとは何からできているのかご存じでしょうか?このページでは、タイルとは何か、その特徴と分類についてまとめています。タイルの基礎知識として覚えておけば、DIYのバリエーションも広がりますよ!

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そもそもタイルとは?

丈夫でお手入れしやすい、陶磁器製の建築材料


タイルとは、建物の外壁や内装に使われる陶磁器製の建築材料を指します。「物を覆う」という意味を持つ、ラテン語の「テグラ(tegula)」が基になっています。
劣化、変色、変質がなく、酸性やアルカリ性などの薬品の影響も受けません。熱・火・水にも強く、お手入れしやすいといった特徴があります。
釉薬(ゆうやく)の有無によって「施釉タイル」「無釉タイル」に、吸水率によって「磁器質タイル」「せっ器質タイル」「陶器質タイル」に分類されます。

釉薬(ゆうやく)とは?

色・ツヤをつける、ガラス質の塗料


釉薬(ゆうやく)とは、タイルを焼く前に塗るガラス質の塗料のことです。タイルに色やツヤをつけて、表情のバリエーションを増やすことができます。汚れにくい・割れにくいといった機能をつける役割もあります。
釉薬の原料は、粘土・石灰・顔料など様々ですが、タイルのもとの素材とよく似ています。そのため、タイルに塗布したときも馴染みやすい性質を持ちます。
釉薬には、ガラス釉、透明釉、貫入釉、マット釉、ブライト釉などたくさんの種類があります。同じ釉薬でも、平坦な面に塗るのか凹凸面に塗るのかで、表情がガラッと変わってきます。別の釉薬を合わせることもでき、1度掛け、2度掛け、3度掛けといったように、重ね塗りも可能です。
塗り方、組み合わせ、塗る表面によって、タイルデザインのバリエーションが広がります。

施釉タイルとは?

デザイン豊富!釉薬でコーティングしたタイル


施釉タイルとは、釉薬でコーティングしたタイルのことです。釉薬の色がタイルの色になります。タイルの素材となる粘土だけでは出せない、ツヤや色ムラを表現できるのでデザインが豊富です。
粘土をそのまま焼き上げただけでは表現できないような、ツルッとした光沢のある柄タイル、カラフルなデザインタイルは、釉薬を塗ることで表現されています。
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無釉タイルとは?

タイル本来の表情を活かす!釉薬を塗らないタイル


無釉タイルとは、釉薬でコーティングしないタイルのことです、タイルの素材となる粘土そのものの色、白地の素材に顔料を練り込んで色を付けます。
粘土素材ならではのマットな表情が楽しめるので、ナチュラルな仕上がりになります。また、無釉タイルでも磨き上げることで素材を活かしたままツヤを出すこともできます。

磁器質タイルとは?

吸水率1%以下!きめ細かくて硬く、変形に強いタイル


磁器質タイルとは、吸水率が1%以下のタイルのことです。石英や長石を1200~1350℃で焼き上げて作ります。
ほとんど水を吸わないので変形しにくく、水回りでも使えます。きめ細かくて硬く、丈夫で汚れにくい特徴もあります。叩くと、金属のような硬い音がします。
耐久性に優れたタイルのため、住宅の外壁をはじめ、歩道や商業施設の床などでよく使われています。内装・外装・床、あらゆる場所で使えるタイルです。
おしゃれなデザインで機能性があるので、どんどん人気を博しているタイルです。

せっ器質タイルとは?

吸水率5%以下!無釉タイルが多い


せっ器質タイルとは、吸水率が5%以下のタイルのことです。粘土・長石を1200℃前後で焼いて作ります。磁器器タイルよりも透明性がなく、吸水性があります。釉薬をかけない無釉タイルが多いです。
素焼きっぽいマットでちょっとゴツゴツした外壁タイルも、せっ器質タイルの1つ。磁器質タイルと同様に、内装・外装・床、あらゆる場所で使えるタイルです。

陶器質タイルとは?

吸水率22%以下!内装向きの施釉タイルが多い


陶器質タイルとは、吸水率が22%以下のタイルのことです。陶土や石灰などを1000~1200℃で焼いて作ります。
表面に小さい穴がたくさんあいているので、水を吸いやすい特徴があります。叩くと濁ったような音がします。
釉薬をかけて作る施釉タイルが一般的です。磁器質、せっ器質よりも吸水しやすいので、外装には向いていません。基本的には内装タイルとして使います。

【まとめ】丈夫でお手入れしやすい、陶磁器製の建築材料!

丈夫でお手入れしやすい、陶磁器製のタイル。釉薬の有無で、無釉タイル・施釉タイルに分類されます。また、タイルの吸水率によって、磁器質・せっ器質・陶器質に区分されます。 特に、磁器質タイルは硬くて丈夫、デザインも豊富なので人気を集めています。DIYでどのタイルにしようか迷ったら、磁器質タイルから始めてみるのがおすすめです。