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「柾目取り(まさめとり)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集460

■柾目取り(まさめとり)

「柾目取り」とは「まさめとり」と読みます。「柾目取り」とは、丸太から柾目材を取ることです。丸太のような原木の幹の中心にノコギリを入れてから、柾目の製材品や半製品を作ります。「柾目取り」は、地域によって「柾目挽き」や「柾目木取り」と呼ばれることもあります。木目の美しさを引き出した木造の住宅を建築するのに適しています。

柾目とは木材の木取りの一種のことです。木の中心を通って縦断したときの面に見られる木目のことで、樹心に対して平行な木目が見られます。柾目の特徴は反りが出にくいことです。季節や気温の影響を受けないので、狂いの少ない木材として重宝されます。また、真っすぐきれいに木目が流れており、インテリアをすっきりとした印象にまとめるというメリットがあります。

柾目は、丸太の中心を通るようにして切断したときにのみできる木目です。1つの丸太から取れる柾目の量は少ないでしょう。そのため、柾目は価格が高いというデメリットがあります。

木取りとは、原木や大型の木材から必要な寸法や品質の木材を切り取ることです。木取りには、柾目取りと板目取りの2種類があります。柾目取りは板目取りに比べて乾燥収縮率が高いために、狂いが少ないでしょう。ただし、木取りが複雑なため、作業効率は落ちるという欠点もあります。木取りの際には歩留まりを意識して作業します。歩停まりがよいとは、1本の原木の無駄を無くすことです。原木の全ての部分が製品になるように切り取ります。

・参考:Homify「板目と柾目。それぞれの特徴とメリット・デメリット」