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完全版|和室のリフォーム・リノベーションのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜

和室のリフォーム・リノベーションについて、今回まずは、「和室を残す」ケースと「和室を壊す」ケースに大きく分け、それぞれについて事例・間取り図を交えてご紹介します。合わせて費用相場や注意するポイントについてもお伝えします。

どちらのケースも素敵な事例が揃っていますので、和室や和のテイストのある部屋を残したい人も、和室を取り壊して間取りを一新したい人も、リフォーム・リノベーションの参考にしてみてください。

和室のおしゃれなリノベ事例&和室を壊したフルリノベ+書斎事例

和室を残すオシャレなリノベーション事例3選

狭くしても使いやすい和風の小上がりワークスペースにチェンジ

こちらは間接照明で落ち着いた雰囲気の和風の個室ですが、もともとは広さのある和室でした。畳と収納だったスペースをまとめ、この小上がりの個室とウォークインクローゼットに作り変えました。小上がり部分には畳を敷き、カウンターの下には掘りごたつ風に足を入れて座れる段差を付けるなど、和のテイスト漂う空間となっています。


間取り図 上:Before | 下:After

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【リノベ|インタビュー】「ブティックホテル」な自宅が完成。62m2台を広く見せる、ルーバー使い

広々リビングにフレキシブルな小上がり畳スペース

こちらの広々リビングは、LDに接する和室と洋室の壁を取り払って大胆に間取り変更して生まれました。その一角に小上がりの畳スペースを設けています。小上がりは視界を遮らずにゾーニングでき、大容量の収納も備えることができるとして、リビングに取り入れる事例も少なくありません。

またこちらの事例では、畳の周りにスクリーンを下ろすと客室として使えるという便利な工夫もされており、多用途に使えるスペースとなっています。


間取り図 上:Before | 下:After

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【リノベ|インタビュー】広さ&たっぷり収納でおうち時間を豊かに、テレワーカー必見3LDK→1LDKリノベ

木の温もりに包まれるくつろぎ畳スペース

フローリングに板張り天井、壁には木材の棚が造り付けられているという、木に包まれるような畳小上がりの事例です。天井の間接照明も光源が隠されて目にやさしい光が広がるように設計されています。和風のインテリア作りには木材や畳などの自然の素材が重要な役割を果たしますが、柔らかい光と相まって、心が和むくつろぎのスペースが出来上がりました。

和室を壊して広々リビングに|大空間事例3選

和室を洋室に、仕切り壁をフレキシブルな引き込みドアに

リビングに隣接する和室を洋室に変え、部屋を仕切っていた壁も取り払いました。スペースの仕切りには引き戸を設置しています。扉を全開にしたときは壁に収まるので見た目もすっきり、大空間の開放感を邪魔しません。



間取り図 上:Before | 下:After

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【リノベ|インタビュー】ファミリークロゼットでコミュニケーション!?間取りBefore/Afterで解説!

リビングと和室を一体化、明るく開放感あるリビングに

リビング隣接の和室を壊して一つの部屋として一体化した事例です。窓が増え、自然光が奥まで入り込むようになりました。リビング奥に区切ったワークスペースには内窓があり、窓の外からの光を取り込めるようになっています。



間取り図 上:Before | 下:After

▼参考記事
マンションリビングのリフォーム事例を総まとめ!事例7選

和室スペースの一体化でゆったりキッチンを実現

こちらもリビング隣にあった和室を壊してリビングと一体化している事例です。独立していたキッチンを和室があった位置に移動し、広々としたキッチンカウンターを壁付きで設置しました。並行して置かれているシンクはダイニングテーブルと続いており、家族のコミュニケーションが取りやすく、家事動線も短い使い勝手の良いキッチンになりました。


間取り図 左:Before | 右:After

▼参考記事
リビングと和室をつなげるリフォームについて考えてみよう

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和室をオシャレにリノベするポイント

和室を残す

 

和室を残すか壊すかを決める判断は、和室を使う生活がイメージできるかどうか、ではないでしょうか。来客用の部屋としてきれいにしておくだけでは、限られた床面積の中の1室としてはもったいないですよね。

日常的に、畳の上でごろ寝したり、床座でくつろいだり、床の間に節句人形を飾ったり、といった使い方がイメージできるなら、和室や畳を使ったスペースを残すことを検討してもよいのではないでしょうか。

一方で、和室は現代の生活で使いにくいところがあるというのもよく聞く話です。和室を残すリフォーム・リノベーションでは、和室の良さを残し、使いにくさを解消するよう意識してみましょう。

例えば、畳に座ったり畳から立ち上がったりすることが負担になるなら、小上がりにして腰掛けられるようにしてみてはいかがでしょうか。押し入れが使いにくいなら、使いやすいクローゼットにしたり、他の部屋とつなげて広く使ったりすることもできるかもしれません。薄暗く感じるなら、障子や襖をカーテンやスクリーンに変えて全開できるようにしたり、砂壁のメンテナンスが大変なら塗り壁やクロス張りに変えることもできます。

畳も伝統的なものだけでなく、現代的なデザインや機能性を持ったアイテムが選べるようになってきています。リビングのインテリアとコーディネートできる畳なら、仕切り戸をあけても違和感なく使えるでしょう。厚みをおさえたタイプならフローリングとの段差も小さくできます。

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和室を壊す

和室があっても普段の生活でほとんど使っていなかったり、使い方がよく分からなかったりするなど、和室が生活に合っていないと感じるならば、思い切って和室をなくしてしまうと暮らしやすい住まいになるかもしれません。

マンションなどではリビングに隣接して和室を設けている間取りもよく見かけますが、和室を壊してリビングと一体化すれば、開放感ある広々LDKにすることができるでしょう。大きな空間になることで、採光や通風がよくなったり、キッチンや家具などの配置を変えやすくなったり、といった効果も期待できます。

一方で、和室を壊すと決めた場合、後から、こんなはずじゃなかった、とならないように気を付けたいポイントもあります。特に床には注意が必要でしょう。

畳に比べるとフローリングはクッション性などが低くなりがちなので、相対的に硬く冷たい感触の床になります。ごろ寝をしたり長い時間床座するにはあまり快適でなかったり、足腰に負担を感じたりすることもあるかもしれません。

また、フローリングにすると畳よりも足音や生活音が響きやすくなることが考えられます。対策として、フローリングの下に防音対策用のシートを敷いたり、フローリングの上にマットやカーペットを使ったりすると、改善されることも多いとされています。マンションなどでは、管理規約によってフローリングが使えなかったり、使う床材が指定されていたりすることもあるので、希望していた通りにはならないこともあり得ます。

和室をリビングと一体化した場合には、部屋が広くなることで空調が利きにくくなるかもしれない、という心配もあります。建物自体の断熱性能なども関係してきますが、床暖房やシーリングファンなど空調を補助する仕組みの導入も合わせて検討しておくとより快適な環境を作れるでしょう。

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和室のリフォーム・リノベーションの費用相場

和室を残す

和室に使われている建材は、日本伝統の自然素材由来のものがメインであることもあり、傷みやすいものが多くなりがちです。リフォーム・リノベーションに当たっては、それぞれのパーツを伝統的な形で更新していくだけでなく、洋室的な要素に置き換えていくのも選択肢になるでしょう。それぞれのパーツごとに費用相場を見てみましょう。

畳をリフレッシュするには、全く新しいものに変える「新調」だけでなく、中材の畳床を再利用する「表替え」、畳表の使っていない面を出す「裏返し」といった方法があります。畳の劣化具合によって選ぶとよいでしょう。
 表替え:1畳あたり5千~2万円程度
 新調 :1畳あたり1万〜3万円程度
 裏返し:1畳あたり4千円前後

壁は、どのような壁に変えるのかによって費用が変わってきます。参考までに相場をあげてみます。
 壁紙クロス:6畳で12~18万円程度
 砂壁、土壁:6畳で4~6万円程度
 漆喰、珪藻土:6畳で4~8万円程度

襖のリフレッシュは襖の表面の張り替えで対応することが多いです。襖紙のグレードや襖のサイズによって費用が異なってきますが、中グレードの襖紙を使った場合で1本(両面)1万円~1.7万円ほどといわれています。

天井は板張りになっていることが多い和室ですが、古ぼけてきた天井をリフォームするには、もともとの板を取り払うところから始めます。その後、塗装やクロス張りに変えたり、新たに板を張って仕上げたりしますが、それぞれ費用が異なってきます。
 塗装仕上げ :2~3万円程度
 クロス仕上げ:3~4万円程度
 化粧板張り仕上げ:20万円程度

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和室を壊す

和室を洋室に変えるための費用は、和室の状態や使う建材によって幅がありますが、50万円以上が相場と思っておくとよいでしょう。

和室を壊して洋室に変える工事には次のような作業が含まれます。
 和室の壁や天井、押し入れなどの解体工事
 畳をフローリングに変える(6万円~)
 壁をクロス張りに変える(10万円~)
 襖をドアに変える(8万円~)
さらに、状況に応じて、電気工事の配線や、窓枠の取り替え、照明の取り替えなども行います。

また、隣接する部屋とつなげる場合には、壁を取り払う、天井や床の高さを合わせる、といった作業も必要になります。

押し入れをクローゼットに作り変える費用は15~50万円が相場といわれています。必要に応じて次のような作業を行います。
 中棚を取り払う
 床を補強する
 枕棚やハンガーパイプを取り付ける
 襖の代わりに折り戸や開き戸を付ける

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和室のリフォーム・リノベーションの注意点

和室のリフォーム・リノベーションでの注意点を、「和室を残す」ケースと「和室を壊す」ケースに分けてまとめてみましょう。

和室を残す
和室のメインともいえる畳の選び方で、和室の使い勝手も変わってきます。お子さんやペットが畳でよく遊ぶようなら耐久性の高い畳を選びたいですね。現代的なインテリアに溶け込むように、フチなしや薄型のデザイン、フローリングに合わせたカラー、丈夫で機能的な人口繊維の畳を選ぶのもいいですね。

畳もそうですが、リビング隣に和室がある間取りでは、インテリアのテイストが異なるために仕切りを開放して一体的に使うのが戸惑われる、というようなこともあるでしょう。伝統的な和室のルールにとらわれすぎず、和室のテイストを他の部屋に寄せていくと、使い方の幅が広がるかもしれません。

和室を壊す
和室を壊して洋室にする場合、床が変わることに注意が必要です。床の感触が固くなること、遮音性や防音性能が悪くなることもあり得ます。マンションなどの場合には管理規約で床材についてのルールを確認しておくことも重要です。

また、和室を隣り合う部屋と一体的に使うなら、間仕切り壁の撤去だけでなく、床や天井の高さの違いに注意しましょう。特に床の段差は転倒の原因になりやすいので、十分対策したいポイントでしょう。

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和室のリフォームDIY

DIYでも和室のリフォームをすることができます。長期的に安全に使うためには専門の業者に工事を依頼することが確実な方法ですが、部分的な補修や模様替えならDIYでの対応で十分、という場面もあるでしょう。

例えば、畳の上に重ねてクッションフロアやフローリングパネルを敷くだけで、フローリングの様に使うことができるようになります。壁の塗装や壁紙を張る作業も専用の道具を使えばDIYでも十分にできることです。襖や障子は取り外せるので、カーテンやロールスクリーンに取り替えることができるでしょう。

押し入れのクローゼット化もDIYでできることがあります。中棚が使いにくいならバールなどで剥がしたり、ポールハンガーを後付けで設置したりすれば、クローゼットのように使えるようになるでしょう。内側は除湿効果のある機能性壁紙を張ったり、塗装で仕上げたりすることもできます。また、襖や引き戸は取り外して、カーテンやロールスクリーンに変えると物の出し入れがしやすく、部屋の雰囲気もガラッと変えられるでしょう。

こちらの記事では、和室DIYの注意点にも触れていますので、DIYする際には参考にしてみてください。

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まとめ

和室のリフォーム・リノベーションについて事例を交えてお伝えしてきました。和室を残すケースでは、和室の良さを生かしつつ今の生活に使いやすくなるよう工夫している事例が多くありました。和室を壊すケースでは、フローリングに変えることによって生じるデメリットに対策をしておくとよいでしょう。

和室を残すのか、壊すのかを決めるには、和室や和のスペースを日常的に使うイメージができるかどうかが、一つの基準になります。どうしても迷ってしまう際にはプロに相談してみると安心です。考え方のフローがわかれば自分で判断することもできますね。

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