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和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

日本家屋の伝統、和室。おもてなしやくつろぎの場所として根強い人気があります。しかし暮らしているうちに、「少し使いづらい」と思われることもあるようです。そこで住みやすい部屋にするために、和室のリフォームを検討する方もいらっしゃいます。

完全に洋室へ変えてしまう手段もあるのですが、ここでご紹介するのは部分的なリフォーム。今回は和室のリフォーム方法と、使いやすくおしゃれにできるポイントを4つご紹介します。

 

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日本伝統の長所と短所。和室をリフォームする理由

和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

和室のメリットは、なごみの空間として使いやすいことでしょう。

陽だまりで畳や木のにおいに包まれながら、ゆったりと横になる。洋室ではなかなかできないことですね。しかしこの和室、近年では使いづらいという理由で洋室にとって代わられる傾向にあるようです。実際に和室をお持ちの方は実感されているかもしれませんが、暮らす上でのデメリットが少なからずあるのです。

和室に使われることが多い土壁は、傷みや汚れがつきやすいと言われています。ちょっと物をぶつけると、簡単に傷がついてしまいがちです。劣化によって、砂がポロポロとこぼれ落ちてくることも。
また、和室といえば押入れ。布団をたたんで収納するには好都合な形と言えますが、洋服などの生活必需品をしまうには少々使いづらいという声もあります。

そして大きな問題となってくるのは、バリアフリーの観点から見た時です。高齢のご両親と同居されている場合には気づきやすいのですが、畳から立ち上がったり、重いふすまを開けたりするにはそれなりの体力が必要となります。足腰が弱くなってしまったご老人にはもちろん、若者にとっても布団の上げ下ろしは負担となりやすいポイントです。

では洋室にリフォームすべきかと考えた場合、費用面の問題でなかなか踏み切れないこともおありかと思います。先に挙げました和室のメリットを捨ててしまうのももったいないという方へ。

ここでは、思い切った洋室へのリフォームではなく、今ある和室を使いやすくするためのやや簡易的なリフォーム方法をご紹介いたします。

和室の壁をリフォーム

和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

和室で使われることの多い砂壁を修復や手入れする場合、洋室のクロス壁に比べて高額になりがちです。そこで今後の手入れの手間を考慮し、クロスの壁にしてしまう方法があります。

和室にクロスは似合わないのでは?と思われるかもしれませんね。実際は、相性のいい壁紙を選ぶことで、おしゃれでモダンな和室を作ることもできるのです。最近のリフォームでは、この「和モダン」というテーマで和室を改修される方もいらっしゃいます。

例えばシンプルで落ち着く空間の演出のため、白やベージュの薄い色のクロスを和室に貼るケースも。意外にも畳と調和すると好評です。柄入りのクロスを貼って、現代風の和室にする試みもうまくいくようです。和紙でできた壁紙なら、和室の高級感の演出に役立ちます。

押し入れをクローゼットにリフォーム

和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

押入れをクローゼットに変えれば、洋服の収納スペースを増やせます。多くの押入れは中棚と呼ばれる仕切りで上下に区切りができており、そのため洋服の収納に不向きであると言われています。この中棚を取り払うメリットは大きく、クローゼットへリフォームする方は少なくありません。

単に服を収納しやすくなるだけでなく、扉を変えることによるメリットもあります。ふすま式の押入れでは、収納スペースの半分しか開けません。そこでクローゼットタイプの扉へ変更すると、収納スペースを全開放でき、洋服だけではなく大きな荷物の出し入れもしやすくなるでしょう。

障子をカーテンに変え、明るい和室へ

和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

和室につきものの障子。日光を柔らかい光へと変えられ、「和室らしさ」の演出に一役買っていますが、その特徴によって和室が少々薄暗い空間になってしまいがちです。そこで障子を取り外し、カーテンやブラインドへと付け替えるリフォームがあります。

障子と違って全開放できるカーテンなどは、部屋に明るい陽射しをたくさん取り入れられます。ただ、和室にカーテンというのはやはり違和感を覚えるかもしれません。こちらも壁紙と同様、色に注意することでむしろおしゃれな和室を作れます。一般的にはベージュや薄いグリーンといったナチュラルな色を選ぶと和室に合うと言われています。

和室のふすまをリフォームしてバリアフリーに

和室をリフォーム。使いやすくおしゃれにできるポイント4選

ふすまを開く場面を思い出していただくと、意外に力を使っていることにお気づきになるかもしれません。軽く開くことのできるタイプの引き戸に変えてみると、バリアフリーの観点からもメリットがあります。
もし杖や車いすで移動されるお年寄りがお住まいの場合、引き戸を軽く開けられるかどうかは大きな課題となります。上吊りタイプの引き戸へとリフォームすれば、片手でらくらく開け、しかも足元の段差を無くせることもあります。

安全性の観点から、最近では段差の少ない家が好まれています。一般的に普通のふすまより値が張る上吊り引き戸ですが、住みやすい家へとリフォームする場合には一考の価値ありです。

まとめ

和室には和室の良さがありますが、生活スタイルによっては使いづらさが生まれてしまうのも事実です。壁紙、押入れ、障子のような使いづらさが生まれやすいポイントを、部分的にリフォームするだけでも使いやすく、そしておしゃれな和室にできるでしょう。

 

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