和室リフォームと聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。昔は住宅のほとんどが畳を使った和室でしたが、近年では生活様式の変化もあって、床材はフローリングを使うことが多くなりました。そのため、和室を洋室にするリフォームが増えています。今回は、需要の広がる和室リフォームを失敗しないための4つの注意点をご紹介します。
和室リノベーションをもっと詳しく。
完全版|和室のリフォーム・リノベーションのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜
事例集ダウンロードはこちら
和室リフォームのおおまかな種類
まず、和室のリフォームには大きく分けて3種類があります。
和室そのものをリフォーム
まず一つ目は、今ある和室の傷みが気になるなど、和室のまま使うためにリフォームをする場合です。畳や壁紙の張り替え、襖や障子の張り替えを行うリフォームが一般的です。他にも、畳などはそのままで収納を押入れからクローゼットにしたり、襖を扉に変更したりするリフォームを行うこともあります。
和室から洋室へのリフォーム
二つ目は、近年増えている和室から洋室へのリフォームです。リビング横に和室があるけれど、畳だと使い勝手が悪いと感じて洋室にリフォームする方は少なくありません。その場合、簡易的に畳の上にクッションフロアなどの床材を敷いて対処する、もしくは本格的に畳を外してフローリングを張る、のどちらかとなります。床材以外にも、壁紙の貼り替えや襖のアレンジなどを行うことで、より洋室らしい空間を作ることができます。
洋室から和室へのリフォーム
三つ目は、洋室を新たに和室へ変更するリフォームです。この場合は、もともとあるフローリングを剥がして畳を敷く、もしくは簡易的にフローリングの上に「置き畳」を敷く、といった方法が選択肢に挙がるでしょう。「置き畳」は通常の畳よりも仕上がりが薄く、敷くだけで簡単に和室の雰囲気が作れるので、手軽に済ませられるメリットがあります。畳本来の素材であるい草には水分を吸収する性質がありますが、「置き畳」に多く使われている合成繊維などにはい草のような機能が期待できないこともあり、ダニやカビが発生しやすいというデメリットもあります。
失敗しないための4つの注意点
和室リフォームを失敗しないために、以下の4つの注意点を意識すると良いでしょう。
子どもやペットがいる場合は耐久性の高い畳にする
子どもや室内で飼っているペットがいるご家庭では、どうしても畳が傷みやすくなります。そのため、できるだけ耐久性の高い畳を選ぶことをおすすめします。近年流行している縁のない畳は一見スタイリッシュでおしゃれですが、縁のある畳と比較すると、い草が切れやすいので、縁ありの畳を選択すると良いでしょう。
洋室へリフォームする場合は防音・遮音性に注意する
和室から洋室へリフォームする場合、気を付けなければならないのは、防音・遮音性です。和室と比較すると、どうしても洋室に使うフローリングやフロアマットは防音性が落ちてしまいます。そのため、特にマンションで和室から洋室へリフォームする際は、防音性能の高い床材を選ぶ、もしくは畳の上にクッションフロアなどを敷いて対処すると安心でしょう。
床の高さをなるべく揃える
せっかくリフォームしても、畳と続く床の高さが大きく異なると、躓いてしまう危険が伴います。そのため、なるべく和室と周囲の床の高さを揃えるよう意識しましょう。特に高齢者や小さい子どもがいるご家庭では、ちょっとした段差で転んでケガをしてしまうこともあるので、気を付ける必要があります。場合によっては、通常より薄い畳を活用すると良いでしょう。
他の部屋とのバランスを考える
和室リフォームをする際は、他の部屋とのバランスを考えることが大切です。特にリビングの一角に和室がある場合は、インテリアのテイストを全く異なるものにすると、空間全体のバランスが悪くなってしまいます。隣接する部屋のテイストをほんの少しでも取り入れると、まとまった印象になるでしょう。
まとめ
和室にも洋室にも、それぞれの良さがあります。「いまある和室をリフォームしたい」「和室は不要だから洋室にしたい」など検討されている方は、今回ご紹介した4つの注意点を意識するようにしましょう。せっかく行う和室リフォームで後悔することがないように、事前にしっかり注意点を確認し、準備をすることが大切と言えます。
・参考
和室リフォームを予算別に解説|費用相場や注意点も│ヌリカエ (nuri-kae.jp)
和室から洋室へリフォームの種類から費用まで徹底解説!|MTデザイン (mtdesign.jp)
洋室を和室にするリフォーム費用は? ハピすむ (hapisumu.jp)
マンションでも簡単!和室と洋室を変更するリフォームの費用・ポイント・施工例・工程|ホームプロ(homepro.jp)
和室リノベーションをもっと詳しく。
完全版|和室のリフォーム・リノベーションのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜
事例集ダウンロードはこちら