木材の温もりを感じられる人気の無垢フローリング。
しかし、ペットと一緒に暮らしているご家庭だと、せっかくのフローリングに傷やニオイ・汚れがついてしまうのでは?と心配な方もいるでしょう。
・床に傷がつく?
・ニオイや汚れは大丈夫?
・ペットが滑って怪我をしない?
このような悩みによって無垢のフローリングの採用に悩んでいる方のために、こちらの記事ではペットによる傷や汚れ等に関連した無垢材の特徴と、オススメの無垢材についてご説明します。
■目次
1. ペットがいると無垢の床に傷は増える?
2. 無垢の床はペットが滑りやすい?
3. 無垢の床はおしっこのニオイ・汚れが気になる?
4. ペットがいても安心な無垢の床材の種類
5. まとめ:ペットに配慮しながら無垢の床の良さを楽しもう
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もくじ
ペットがいると無垢の床に傷は増える?
フローリングには表面がコーティングされた合板フローリングと無垢フローリングの2種類があります。これらを比較すると、基本的に無垢の床の方が傷がつきやすいと言えるでしょう。
というのも無垢材はコーティングがない分素材が柔らかく、ペットの引っかき傷だけでなく、物を落とした時などにも比較的簡単に傷がついてしまいがちです。
オークやタモといった硬い木材であれば、傷は多少つきづらいですが、犬や猫の足には硬すぎるため負担が大きくなってしまうのが難点でしょう。
引っかき傷が気になるけど無垢材を使用したい方は、硬い素材ではなく傷が目立ちづらいタイプの素材を選ぶといいでしょう。
無垢の床はペットが滑りやすい?
無垢のフローリングは表面に傷を防ぐためのコーティングがされていないため、ペットにとってそれほど滑りやすい床というわけではありません。
爪が滑りやすく、ペットの足腰に負担をかけてしまうのは、むしろ合板フローリングとも言われます。
とはいえ、もちろん全く滑らないという訳ではありません。
体が小さい種類のペットは衝撃に弱く、少しの衝撃で骨折をしてしまう危険性もあります。
飼い主としては少しでもペットが怪我をしてしまう可能性を減らしたいですよね。
凹凸のある素材は比較的滑りにくいとされる無垢材の中でも特に滑りにくく、オススメです。
無垢の床はおしっこのニオイ・汚れが気になる?
無垢材は加工がされていない分、もともと水分を吸収しやすい点が特徴のひとつ。
ペットがそそうをした際、すぐに気づいて乾いた雑巾で拭くなどすることができれば問題ありません。
しかし、発見が遅れしばらく時間が経ってしまった後だと素材に染み込み、汚れニオイを取るのはなかなか簡単ではありません。
加えて、無垢材は湿度によって膨張することがあるため、張り合わせの際に数ミリずつ間をあけて設置されます。
この隙間に液体が染み込んでしまうと、取れにくいニオイの元になってしまうでしょう。
ペットを目の届く範囲で常に行動させていて、そそうをした際にすぐに対応できるのであれば無垢材でも問題はないかとおもいますが、どうしても気になる場合は耐水性の強い素材を選んでみてください。
ペットがいても安心な無垢の床材の種類
ペットがいるご家庭でも無垢材を採用したい方のために、おすすめの木材を紹介します。
ニオイ・汚れに強い素材、傷が目立ちにくい素材、滑りにくい素材の3つをご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
■竹のフローリング|ニオイ・汚れに強い
竹のフローリングは水分を弾きやすく消臭効果も高いため、不在時などでペットのそそうの処理が遅れてしまった場合でもニオイや汚れが残りづらい素材です。
また、素材の伸縮が少ないため液体が染み込みにくく処理がしやすいのも特徴でしょう。
熱が伝わりやすい素材でもあるので、床暖房を設置する家庭も多いようで、ペットと一緒にリラックスする空間を作れる素材と言えるでしょう。
■アジアンウォールナット|傷が目立ちにくい
アジアンウォールナットは深い焦げ茶色をしており、肌目が荒く光沢が少ないのが特徴とされる木材です。
明るい色で光沢の多い素材の場合、光の反射によって傷がかなり目立ってしまいますが、アジアンウォールナットはその色と光沢の少ない材質で、傷を目立ちづらくする効果が期待できます。
ペットだけでなく、小さいお子さんが物を落としたりなどで床に傷のつきやすいご家庭にオススメです。
■浮造りフローリング|凹凸で滑りにくい
浮造り(うづくり)フローリングとは、無垢材の表面をこすることで木の年輪を目立たせ表面に凹凸を持たせたフローリング材です。
表面をコーティングする訳ではなく、年輪を浮き立たせる加工をするだけなので、無垢素材の良さが失われることが少ないと言われます。
床面に凹凸があるためペットの足も床を捉えやすく、またその凹凸によって傷も目立ちづらくなっています。
まとめ:ペットに配慮しながら無垢の床の良さを楽しもう
無垢材はその自然で柔らかい質感によって、部屋に温かみと安心感をもたらしてくれます。
ペットが部屋を走り回っても足腰の負担が少なく、無垢材はペットにとっても優しい素材と言えるでしょう。
ご紹介した通り比較的傷やニオイ・汚れがつきやすいため気を使うこともあるかもしれませんが、そういったデメリットを補完できる種類の木材もあります。
ペットの生活範囲や習慣に合わせて種類を選べるのも無垢材の良いところなので、ペットと一緒に毎日を楽しめる素材を選びましょう。
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