木の質感が美しい無垢床。リノベーションで無垢床を取り入れることに憧れる人も多いかもしれません。一方で、自然素材である無垢床は適切なメンテナンスが命、と言っても過言ではないのです。
今回は、無垢床の仕上げの種類を解説した上で、メンテナンスにオススメのオイル塗料をご紹介していきます。
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ウレタンクリアとオイル仕上げって?
自然の木材を用いる無垢床ですが、表面の仕上げ方法としては、主に次の3種類があります。
●無塗装
●ウレタンクリア、UVウレタンクリア塗装仕上げ
●オイル塗装仕上げ
一つ目の無塗装は、読んで字のごとく一切の塗装を施さない状態です。木の持つ本来の質感を楽しめますが、汚れや水分などに弱いため、後ほどご紹介する通りそのまま使うことはほとんどありません。
二つ目のウレタンクリア塗装は、木材の表面に薄い膜を張るような塗装です。表面にツヤが出るので高級感を演出できる他、撥水性に優れている点がメリット。汚れにくく、特別なメンテナンスも必要ありません。ただし、表面を薄い膜で覆ってしまうため、木の肌触りは感じられなくなってしまいます。
最後のオイル塗料仕上げは、無垢床の表面に自然由来のオイルなどを染み込ませるというもの。ウレタンクリアのような膜を張るわけではないので、木の質感を活かすことができます。無塗装に比べればメンテナンスしやすい点も魅力。しかし、撥水性や耐久性といった面でウレタンクリアには遠く及びません。また、定期的なメンテナンスが欠かせない点は手間に感じる人がいるでしょう。
無垢床はメンテナンスが命!
上記の通り、ウレタンクリア塗装仕上げの場合であれば、汚れてしまっても水拭きが可能です。塗装で被膜しているので傷もつきにくく、日々の簡単なメンテナンスで品質を保つことができます。
問題は、無塗装やオイル塗装仕上げの場合です。
まず、無塗装の無垢床の場合、そのまま利用することはほとんどありません。完成後に自らオイルを塗って仕上げるというのが一般的です。
オイル塗装の場合は、無塗装と異なり最初からオイルが塗られています。ただ、水拭きは向いていないとされ、何かをこぼしたらすぐに乾拭きする必要があります。
さらに、オイルは1年に1回程度塗り直す必要があるというのもポイント。面倒なメンテナンスをしっかりやることによって、経年劣化ならぬ「経年美化」を実現することができるのです。
オイル塗料のおすすめ3点
ここまでご紹介してきた点を踏まえると、特に無塗装・オイル塗装仕上げの場合には、定期的にオイル塗料を塗り直す必要があるということがお分かりいただけるでしょう。オイルにはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか分からない人も多いかと思います。
そこで、無垢床のメンテナンスにオススメのオイル塗料を3点ご紹介していきましょう。
オスモカラー
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無垢床用のオイル塗料として人気を誇るのが、ドイツ生まれのオスモカラー。ひまわり油や大豆油といった自然の食物油、食物ワックスから作られる自然塗料です。
自然由来なので人に優しく、同じく自然素材である無垢床との相性も抜群。オイル塗料ながら撥水性や防汚性が優れており、水拭きができるために日々のメンテナンスもしやすいのです。
フローリング用としては「フロアークリアー」シリーズ・「フロアーカラー」シリーズが発売されています。
出典:自然塗料オスモカラー
リボス
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オスモと同じく、健康先進国・ドイツのメーカーであるリボス。低温抽出した天然の亜麻仁油を使用していて、人や無垢材に優しいオイル塗料です。
リボスの特徴は、自然由来の素材を使うだけでなく、アレルギー対応も果たしている点。自然由来であってもアレルゲンや毒素を含むものもあります。リボスはこうした材料を使っていないため、アレルギー体質の家族がいる家庭でも安心して使用できるのです。
針葉樹の無垢材の場合には「メルドス」、広葉樹の場合には「アルドボス」がオススメ。
出典:リボス自然健康塗料
Arbor植物オイル
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日本の無垢材メーカー、マルホンが販売する、自然由来の無垢材専用オイル。エゴマ油・桐油、そして米ぬかから生成されるライスワックスという、日本にゆかりのある植物油を100%使用した商品です。
桐油を含んでいるため、撥水性の高さが特徴。他の自然塗料に比べて臭いが少ない点や、乾燥時間が短くて済む点も魅力です。
出典:Arbor植物オイル(床・壁・家具用)
まとめ
今回は、無垢床の仕上げの種類について解説し、メンテナンスの際にオススメのオイルをご紹介してきました。
自然の風合いが美しい無垢床と長く付き合っていくためにも、日々の適切なメンテナンスを心がけていきましょう。
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