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住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

こんにちは。オシャレなリノベアイテムをこよなく愛する、編集部の福士です。

今回ピックアップしたのは、プロも使用する建材サイト「HAGS」で購入できる洗面ボウル。​
信楽焼特有の土味を生かした、素朴で温かい風合いが特徴の器です。​高級感はそのままに、自宅でも楽しめるようアレンジされています。

今日は、信楽焼ならではのこだわりや、苦労した馴れ初めなど、カクダイの柴本さんにお話を伺ってきました。  

「HAGS」とは…プロ仕様のリノベアイテムが、個人でも買えるECサイト

「普通じゃ物足りない」「DIY好きさん」などにも人気。キッチン・証明・ドアからスイッチまでオシャレな建材がまるっと購入できるサイト

お家に和陶器の洗面

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

料亭などにある和陶器の洗面ボウルは、素敵だなと思うと同時に、実際に家に使うには水溜(栓)も必要だし、蛇口の水垂れも気になるしと、機能面でも気になることがあったりしますね。

そういったユーザーの声に耳を傾けて、この信楽焼の洗面ボウルは作られたそうです。

信楽焼の美しさはそのままに、「一般住宅用にも使いやすい洗面ボウルとは?」詳しくお話をお伺いします。

キチンと並んだ愛らしい三つ穴

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

きれいに並んだまんまるの穴、これこそが「一番のこだわり」とのことです。

この穴のことを「オーバーフロー」と言いますが、実は、水溜めができるか否かはこの穴の有無で決まります。

一般的に、和陶器の洗面ボウルは機能よりデザイン性が重視される傾向にあり、オーバーフローがないものが多くあります。ビジュアルとしては美しくて憧れたりもしますね。

でも、実際に自宅用に…と考えたときに「ちょっとまって、ここで洗い物をするなら水を溜めたりもするし、水を止めるときにカウンターがびしょびしょになるのも気になる…一体誰が拭くのか…」と、ぐっと現実的に考えてしまったりもするわけです。

そこで、これを解決するのが、三つ穴の洗面ボウル(と、パートナーとして欠かせない水栓)ということなのです。
※水栓については、別記事でご紹介させて頂きます!

三つ穴の大事なしごと

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

そして、「家庭向けの手洗い用洗面ボウルとして、水溜がほしい」というユーザーの声をもとに、オーバ-フローのある和陶器の洗面ボウルがデザインされました。

この三つ穴の大事な仕事、水溜です。

一方で、信楽焼の美しさやデザイン全体の調和も残すことが求められます。

オーバーフローが、一つ穴だと、これよりも大きな穴になり、全体に対してぽっかりと穴の存在感が強く出てしまいます。

三つ穴にすることで、製造の手間はかかりますが、一つずつの穴は小さくなり、どこか模様のようでもあり、全体に馴染んだデザインに仕上がっていますね。

均一さを保つための「てまひま」

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

(※画像はイメージです)

この信楽焼の洗面ボウルですが、製造工程の一部は手作業です。家庭用として安定した品質にするため数ある工程の中で、何度もチェックを行うそうです。特に仕上がりを左右する工程は2つ。

1) 坏土(はいど)
土を粉砕し水と混ぜあわせる工程。仕上がりの色具合に大きく影響するのだそうです。

2) 形成・乾燥
坏土の具合で、乾燥具合や湿度が異なるため、形成後の乾燥工程は十分注意するのだそうです。
期間にしてなんと2・3日。

製品としての均一さを保つために、見えない微調整がされているとのことです。

風合いの個性が出やすい「焼き」工程

形になったらいよいよ「焼き」の工程。
約800度の素焼きを経て、絵付け・コーティング、その後1200度の本焼きに入ります。
この工程も仕上がりを左右するフェーズの一つ。環境により様々な風合いの商品が生まれるのだそう。

素焼き前に形は整っているので、仕上げのスパイスのような楽しみがあるとのことです。

手が込んでてもお手頃なワケ

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

コーティングに、流通量の多い釉薬(ゆうやく)を使用することで、家庭でも取り入れやすい価格が実現しているそうです。

釉薬はガラス層のため、ツヤ感のある表面に仕上がります。
強度にも優れている、汚れにくいなどの利点は、日常で使用する上で嬉しいポイントですね。

品質担保の秘訣は、手作業での確認

検品は、個体差があるからこそ一点一点丁寧に。欠け・ひびの確認に加えて、排水部は金具との組付け検査も行なっているそうです。

まとめ

住宅用「和の洗面ボウル」。高級感はそのままに、三つ穴・水留めをデザイン【リノベアイテム】

洋陶器の風合いとは異なる、信楽焼と言う長年愛されてきた伝統工芸品。
3つ穴のオーバーフローをつけたことで、より付加価値のある商品に仕上がりました。

カラーは左から、「青竹」「亜麻」「飴」の3色。どれも日本の住宅に馴染む、上品さと落ち着きを兼ね備えた色味です。

水回りの印象を大きく変える手洗いボウルは、少し背伸びしてでもお気に入りを取り入れたいもの。
レトロな雰囲気や、高級感のある空間に仕上げたい時にぴったりなアイテムかもしれません。