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ドアクローザーの機能と交換について

ドアクローザーの機能と交換について

ドアクローザーとは、ドアをゆっくり閉めてくれるよう開閉の速度や強さを調整してくれる器具です。通常はドアの上部分の蝶つがいにつけられてます。この器具のおかげで静かな住環境が保たれていると言われます。

ドアクローザーはギアが入っている器具なので経年劣化が避けられません。コストパフォーマンスから考えると修理より交換する方がおすすめとされています。

この記事ではドアクローザーの機能や、交換する際の留意点について紹介していきます。
 

ドアクローザーの機能について

ドアクローザーの機能と交換について

先ほど述べましたように、ドアクローザーの主な役目はドアをゆっくりと閉めることです。「なんだ、それだけか」と思った方がおられるかもしれません。でも、ドアをゆっくりと閉めることは意外に大切と言われています。

風が強い日や窓が開いている場合には、玄関ドアが空気の通り道になるため、勢いよく閉まってしまい、思いもよらない大きな音がすることもあり得ます。また、ついうっかり勢いよく閉めてしまうこともあるでしょう。そのような場合にも、ドアクローザーがゆっくり静かにドアを閉める役割を果たしてくれています。

さらに、ドアを閉める際の大きな音を抑えるだけでなく、急な開閉での事故を防ぐ機能も特徴と言えるでしょう。

構造的には、内部のバネとオイルの粘性によって、閉じ終わりにゆっくり動く機能が働く仕組みとなっています。さらに、動きの速度はネジによる調整が可能とされ、4段階の速度調整機能付きドアクローザーが、主に採用されている傾向のようです。

また他の機能として、本体を調整することで一定以上の角度で止める機能もあり、すなわちドアストッパーの役目もあると覚えておきましょう。
 

ドアクローザーの交換について

ドアクローザーの機能と交換について

ドアを静かに閉めてくれる便利なドアクローザーですが、経年劣化は避けられません。日々のメンテナンスは不要とされていますが、ドアクローザーは、可動部品で構成し、それらをオイルで制御しているために、時間とともに劣化がおこってしまうでしょう。


ドアクローザーの不調の兆候

・油漏れ
ドアクローザーから油が漏れたら寿命と考えられます。

修理ではなく、交換がおすすめと言われます。なぜなら、ドアクローザーは中にオイルが入っているために、一度閉じたら再び開ける構造になっていないことがその理由とされます。このため、オイルの注ぎ足しができません。早急に本体の交換が必要でしょう。


・扉の開閉速度が速くなる
ドアクローザーはオイルの油圧で開閉速度をコントロールしている器具です。本来、ゆっくり閉めるためのものですから、開閉速度が速くなるということは、不具合の発生が考えられます。

開閉速度が速くなる主な原因としては、オイル漏れと調整ズレが挙げられます。オイル漏れの場合はすでに述べたように早急に器具を交換する必要があるでしょう。調整ズレの場合、ドアクローザーのネジを締めて速度を遅くすることもできます。また、ドアクローザーの取り付け角度が誤っている場合もありますので、その際は、つけなおしましょう。

ネジで調整しても開閉速度が落ちないときは構造的な欠陥が生じている可能性もありますので、交換をおすすめします。


・扉の開閉時に異音
扉の開閉時に「ギー」といった音がする場合、ドアクローザーのアーム部分の油が切れている場合もあります。これは、アームに油を差すことで改善されます。本体からオイル漏れを併発している場合には、修理できませんので交換を検討しましょう。


交換は自分でやるか。業者にやってもらうか

業者にやってもらう方が、もちろん手間いらずで確実でしょう。でもドアクローザーの設置は、意外に簡単と言われます。業者に依頼する場合には、工賃に加えて、スケジュール調整や、室内での工事への気遣いなど、負担に感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで、ドアクローザーの取付は、ご自身でDIYすることもおすすめします。
 

取り換え用ドアクローザー

自分で交換する場合に、どのようなドアクローザーを選べばよいのでしょうか。

取り換え用ドアクローザーというものが市販されています。既存のドアクローザーを取り付けていた場所に、取付用の穴をそのまま使って取り付けることができます。取付金具が左右にスライドするので、既存の穴に合わせることができる点が特徴のひとつです。「穴くらい自分で開けられる」と思われた人がいるかもしれません。

木製ドアならそれも容易ですが、金属製のドアに穴を開けることは、かなり大変な作業となるでしょう。ですから、既存の穴が使える取り換え用ドアクローザーは、取り換え時間と費用を大幅に節約できる点でもおすすめです。

取り換え用ドアクローザーは「リョービ」というメーカーから出ているものがポピュラーと言われます。ネット検索で取り換え方法を解説した動画も見つけられるようです。通販サイトでも購入ができますので、ご自分でDIYする場合には、ご検討ください。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。ドアクローザーはあまり目立たない器具ですが、静かで快適な生活を送るうえで大切なものだとおわかりいただけたかと思います。めったに壊れるものではないと言われますが、調子が悪いときは交換が必要になります。ご自分で交換ができますので、交換方法や購入先などを知っておくと役に立つでしょう。