日々の生活の中で、家族が最も長い時間を過ごすのがリビング。リノベーションにおいても、リビングをどのような空間にするかは、大切な要素です。新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化により、リビングのあり方も変わってきています。
そこで今回は、2022年におけるリビングリノベーションの最新トレンドを紹介。これからリノベーションを計画している人は必見です。
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「リビ充」で家族の時間を大切にする
リクルート住まいカンパニーが2021年に実施した調査によると、2021年下半期に住宅購入を検討した人に「コロナ禍前後で住まいに対する条件で変化した部分」を尋ねたところ、「広いリビングがほしくなった」という回答が全体の2位という結果になりました。
同調査では「部屋数がほしくなった」という回答が第1位。おうち時間が増える中で、各自が自分の時間を過ごせる個室を設けるとともに、リビングを充実させることで家族の時間も大切にしたいというニーズが高まっていると考えられるでしょう。
こうしたリビングを充実させるという住まいの考え方を「リビ充」と呼ぶことも。リビングの中にワークスペースを設けたり趣味スペースを設けたりすれば、家族団らんの場としてだけでなく、個人の居場所としての役割も果たしてくれます。リビングを充実させる分、寝室や子ども部屋は必要最低限の機能・広さを確保すればOK。スペースが限られている都心部のマンションにおけるリノベーションでも空間を有効活用できますね。
リビ充は、家族間のコミュニケーションを大切にしつつ、各々の時間も尊重するという、これからの時代の家族像にマッチしたリビングのあり方と言えるのではないでしょうか。
開放感のあるリビングが引き続き人気
広く開放感のあるリビングはコロナ禍でも変わらず人気です。隣接する和室をリビングと一体化したり、オープンキッチンでLDKを連続した空間にしたりといったリノベーションは、トレンドというよりも一つの文化になりつつあると言えるかもしれません。
開放感のあるリビングは、空間づくりに限った話ではありません。近年人気なのが、リビングにテレビを置かず、プロジェクターとスクリーンを設置するというスタイル。大きなソファやダイニングテーブルも設置せず、広いスペースを広いまま使うというのが、一つのトレンドになっています。
家具や家電を必要最低限に絞ることで、子どもの成長などに応じて、リビングの姿をフレキシブルに変えられるのは大きなメリットです。
ワークスペースのニーズが高まる
コロナ禍で在宅ワークが当たり前になった昨今。特に小さな子どもやペットがいる家庭では、自宅に自分専用のワークスペースがほしいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、個室を1つ使ってワークスペースを新たに設けるというのは、なかなか難しいもの。限られたスペースの中で、仕事や作業に集中できる空間を確保する方法として、リビングの一角をワークスペースにするというのがトレンドになってきています。
リビングの一部を壁で仕切って個室にするケースや、リビングの壁に大きなカウンターを設置してワークテーブルとして使うケースなど、方法はさまざま。「仕事中は一人きりで集中したい」「仕事をしている間も家族とのつながりを感じていたい」といった、理想とする働き方に応じて、ワークスペースの姿を検討するとよいでしょう。
おうち時間の増加でリビング収納が人気
リビングは、家族が最も長い時間を過ごす場所であるにもかかわらず、収納が限られているケースが多いのが実情。おうち時間の増加、リビ充傾向の高まりによって、リビングに大容量の収納を設けるというのも、昨今のトレンドになっています。
家具で収納力を確保しようとすると、せっかくの広いリビングもゴチャゴチャとした印象になってしまうでしょう。リビングをスッキリと開放的に見せたいのであれば、壁面収納がおすすめ。デッドスペースになりがちな壁面に、床から天井までの大容量収納を設けることで、仕事道具や子どもの学習用具、おうち時間を過ごすためのアイテムなどを余裕で収納できます。
造作の壁面収納なら、テレビやエアコンの設置場所を考慮した設計も可能。大型家電の存在感を極力無くせば、よりモダンで開放感のあるリビングを演出できます。
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まとめ
今回は、2022年リビングリノベーションにおけるトレンドを紹介してきました。近年リビングを充実させることで家族のコミュニケーションを密にするという考え方が人気でしたが、コロナ禍によるおうち時間の増加で、その傾向がより強くなってきています。
リビングは家族全員で過ごす場所というだけでなく、家族の存在を感じながら思い思いに自分の時間を過ごす場所としての役割も果たすようになってきているのです。
これからリノベーションを検討する際には、住まいの中心となるリビングのあり方を今一度考えてみてはいかがでしょうか。
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