デッドスペースになりがちな壁面を大容量の収納スペースとして有効活用できる壁面収納は、リフォーム・リノベーションにおいても人気の設備です。壁面さえあれば家中どこでも収納を確保できるのが、魅力と言えるでしょう。
この記事では、そんな壁面収納を取り入れた、オシャレなリフォーム・リノベーション事例を設置場所別に紹介していきます。
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リビングの壁面収納事例
生活空間の中心であるリビングはどうしてもモノが多くなる場所ですが、生活スペースを確保するために、収納が不足することもしばしばです。リビングにありがちな収納不足問題を解決してくれるのが、大容量の壁面収納。まずは、リビングに壁面収納を設けた、リフォーム・リノベーションの事例を3つ見ていきましょう。
事例1:本からCD・レコードまで趣味時間を彩る壁面収納
1つ目に紹介するのは、リビングの壁一面に設けられた、造作の壁面収納。下のほうにはさまざまな書籍が収納されており、上の段にはたくさんのCDが並べられています。左側の細めの収納にはレコードも収納されていて、暮らしている人の趣味が垣間見えますね。
レンガをあしらった壁と、ダークブラウンの無垢フローリングを基調としたブルックリンスタイルの部屋の中で、壁面を使った「見せる収納」がインテリアのアクセントになっています。好きなモノに囲まれながらくつろげるというのは、最高に贅沢な時間となることでしょう。
事例2:子どものおもちゃも収納できる壁面収納
小さな子どもがいると、リビングはますますモノが増えがちになります。子どものおもちゃなどが散乱して、どんなにスタイリッシュなリビングであっても、雑多な空間になってしまうことを悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
こちらの事例では、リビングの一角の壁面にテレビボードを兼ねた大容量の壁面収納を設置。さらに窓の下にベンチにもなるちょっとした収納を設けており、リビングとしてのスペースを確保しながら十分な収納力を確保しています。壁面収納の下部には、子どものおもちゃも収納できるようになっていて、子ども自身が取り出したり片付けたりできるよう工夫されているのもポイントです。
子どもの手の届かない高いところには、花瓶や書籍、インテリアといった子どもにいたずらされたくないものを配置。壁面収納によって、家族全員が快適に暮らせる空間に仕上がっています。
事例3:壁面収納をインテリアのアクセントに
壁面収納は、空間の中でも一際存在感を放ちます。壁面全体を収納として活用するのもよいですが、収納のデザインを工夫して、それ自体を部屋の印象を決めるインテリアとして仕上げるという方法も効果的です。
リビングの壁面収納事例の3つ目に紹介するのは、壁面収納を波打ったようなデザイン性の高いものにすることで、シンプルな空間に、絶妙なアクセントを効かせている事例です。一見奇抜にも見えますが、それぞれの段で高さを変えていたり、各所に仕切りが設けられていたりと、使い勝手もしっかりと考えられているのがわかります。
見せる収納として上手に活用すれば、唯一無二のオシャレなリビングを演出できますね。
居室の壁面収納事例
衣服や趣味のモノをたくさん持っている人であれば、普段過ごす居室に収納が欲しいと考えるはず。居室に壁面収納を設ければ、限られたスペースでもスッキリと収納できて機能的です。
事例4:クローゼットに加えて大容量の見せる収納を確保
こちらの居室には、扉付きのクローゼットが設置されていますが、それに加えて壁面収納スペースも確保しています。クローゼットはハンガーパイプを設けるなどして、衣服をしまっておくのに便利ですが、書籍や趣味のモノをしまっておくには、使い勝手がイマイチということもありますよね。
可動式の壁面収納であれば、収納しておきたいもののサイズに合わせて、柔軟にスペースを作れるので便利です。建物構造上どうしても出てきてしまう、梁の下の天井高が低い部分を上手に使って、収納力の高い居室を実現しています。
収納できるスペースは少し減ってしまいますが、棚板の高さを調節すればちょっとしたワークスペースとしても使えそうです。
ウォークインクローゼットの壁面収納事例
人気のウォークインクローゼットも壁面収納を活用することで、収納力をさらに強化できます。ウォークインクローゼットにおける壁面収納の導入事例を見てみましょう。
事例5:広いウォークインクローゼットをさらに強化
こちらのウォークインクローゼットは季節ものの衣服やアウトドア用品を収納するだけでなく、その場で試着もできるほどの広さが特徴。奥の壁には長めのハンガーパイプが2本設置されており、家族のコート・ワンピース・スーツ類などをしまっておくにも十分なスペースです。
そして、何といっても両面の壁一面に壁面収納が設置されているので、カバンや靴といったファッションアイテムや小物も無駄なく収納できます。ハンガーパイプだけだとデッドスペースが生まれてしまいがちですが、壁面収納を効果的に使用することでウォークインクローゼットとしての使い勝手がアップしているのです。
玄関・廊下の壁面収納事例
最後に玄関や廊下に壁面収納を設けたリフォーム・リノベーションの事例を2つ紹介していきます。
事例6:角のデッドスペースを見逃さない壁面収納
玄関は靴やアウトドア用品など多くのモノを収納しておきたい場所でありながら、収納できるスペースが最低限のシューズボックス程度しかないという家も多いことでしょう。スペースも限られているので、できればデッドスペースを上手に活用して収納力をアップしたいところです。
そんなときに参考にしたいのが、こちらの事例。玄関の土間部分にシューズボックス代わりの壁面収納を設置するとともに、廊下部分の角のデッドスペースに小さな壁面収納を設けています。小さいながら棚板の奥行きもそれなりにあるので、普段使いの靴をしまっておくのもよし、鍵や印鑑といった玄関に置いておきたい小物の収納場所として使うもよしです。
手前に柱が出ているため、通常であれば使いにくいだけの空間になるところを収納スペースとして上手に活用した事例と言えるでしょう。
事例7:玄関をストレージとして使える壁面収納
最後に紹介するのは、玄関に大規模な壁面収納を設けた事例です。可動式の棚がL字に配置されており、家族全員分の靴や空き箱を置いても余裕がある抜群の収納力。子どもの成長につれてモノが増えていっても生活スペースにあふれることなく、玄関に置いておけるのは魅力ですね。
全ての靴を見えるようにしまっておけるため、靴をたくさん持っている人でも「あの靴はどこへいった?」「こういう色の靴は持っていなかったか?」といったストレスを感じることなく、余裕を持って靴選びを楽しめることでしょう。
まとめ
日本の住まいは面積が限られていることもあり、デッドスペースになってしまいがちな壁を活用した壁面収納は、ぜひとも取り入れたい設備です。今回紹介したように、壁面収納は壁さえあればどこにでも設置できるので、場所を選びません。リフォーム・リノベーションを検討する際には、自身のライフスタイルをイメージして、使い勝手がいいと思われるスペースに、壁面収納を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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