誰でもわかるリノベ用語集194
■数寄屋
「数寄屋(すきや)」とは、茶室建築の手法や意匠を取り入れた建築物のことをいいます。日本の建築様式のひとつである「数寄屋造り」のことも意味しています。
語源となっている数寄とは、和歌や茶の湯、生花などの風流を楽しむという意味があります。
各辞書・辞典からの解説
「数寄屋」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「数寄屋」とは、1つ目の意味が「茶席・勝手・水屋などが備わった別棟の茶室」、2つ目の意味が「数寄屋造り」となっています。
(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「数寄屋」とは、1つ目の意味が「茶の湯のための建物。小庵や小室に茶席・勝手・水屋などを備えたもの。茶室」2つ目の意味が「茶室風につくられた建物」となっています。
(3)「リフォーム用語集」より
「リフォーム用語集」において「数寄屋」とは、以下のような文章で説明がされています。
「茶室建築の手法・意匠を取り入れた和風建築。化粧丸太や、丸太の曲面を生かした面皮柱など、自然の素材の持ち味を活かした材料の取り合わせ、繊細な意匠などが特徴的で、桂離宮は数寄屋造りの代表例といえる。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「数寄屋」とは、「茶室建築の手法、意匠を取り入れた建築」のことであるとおわかり頂けたと思います。