省エネ効果のある電球や寿命の長い電球など、最近ではさまざまなタイプの電球が販売されています。一方で電球を購入したいものの、何を基準にすればよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、後悔しないための電球の選び方を紹介します。記事を読むと購入の際に押さえておくべきポイントが分かるでしょう。電球の取り換えを予定している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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電球を選ぶときには4つのポイントを押さえる
家電販売店の電球のコーナーへ行くと、さまざまな種類の電球が売られていることに気づきます。今まで使用していた電球をそのまま交換するのもよいですが、目的に合った電球を選べば使い勝手が向上するでしょう。
ここでは、電球の選ぶときの4つのポイントを紹介します。
1.ワット数
電球や電球のパッケージには「40W」や「30W」といった記載があります。「W」とは「ワット」と呼ばれており消費電力のことです。ワット数が高くなると明かりをつけるときのエネルギー消費は大きくなり、電気代が高くなるので注意しましょう。
ワット数は消費電力の他に、明るさとも関係があります。30Wと50Wの電球を比べた場合、50Wの方が明るいのです。そのため、リビングやダイニングなどの広めの部屋の電球を交換するときは、ワット数の大きい電球を選ぶのがおすすめです。
LED電球については、ワット数が低くても十分な明るさを維持できるようになっています。そのため、白熱電球の50WとLED電球の50Wを比べるとLED電球の方が明るい場合があると覚えておいてください。
ワット数を下げるのは可能
電気代を節約したいので、ワット数の低い電球に交換したい方もいます。高いワット数から低いワット数に交換すると部屋が暗くなりますが、使用上の問題はありません。使用頻度の低い部屋はワット数の低い電球に取り換えることで電気代を抑えられるでしょう。
一方でワット数の低い電球から高い電球に交換するのは危険が伴うことも。ワット数が大きくなると、消費電力が大きくなり熱を発しやすくなる恐れもあります。高い熱に耐えられなくなるとソケット部分が溶け出す可能性もあり、火災の心配もあります。
2.ボルト数
電球や電球のパッケージには「110V」といった記載があります。「V」とは「ボルト」と呼ばれており電圧のことです。日本では地域によって電圧が分かれており、東日本では110V、西日本では100Vの電圧となっています。電圧の高い地域で100Vの電球を使用すると寿命が延びるので覚えておきましょう。
3.口金サイズ
口金とは電球の根元に付いている金属部分です。口金を回しながらねじ込むことで、電球をソケットに装着できます。口金のサイズは電球や電球のパッケージに記載してあり「E26」や「E12」といった表記になっています。
口金は電球がソケットから外れないようにするだけでなく、電気をつなぐ役割もあります。口金のサイズはさまざまなので、電球を購入するときはソケットの大きさに合った口金を購入しましょう。
口金の種類
口金のサイズは大きく分けて4種類です。間違ったサイズの電球を購入しないためにも、口金の種類は覚えておきましょう。
・E26
E26は電球の中でも最もスタンダードと言われるタイプ。家庭用の電球の多くはE26のサイズになっており、リビング、ダイニング、書斎、洗面所など様々な部屋で使用されています。家電量販店へ行くと多くの種類の電球が置いてありますが、そのうちの半分はE26の口金サイズであるといわれています。
・E17
E17はE26よりも小さいサイズです。シャンデリアの電球など、通常よりも小さめの電球ではE17の口金を採用しています。
・E12
E12はE17よりもさらに小さいサイズで、豆球と呼ばれる小型電球で使われています。E11とサイズが近いので注意しましょう。
・E11
E11は使用する機会があまり多くない口金サイズです。自動車のヘッドライトのハロゲンランプやスポットライトなどでE11の口金が使われています。
4.電球の形
電球にはさまざまな形があるので、購入前に確認しておきましょう。一般的な電球を「ナス型」、ナス型よりも丸みを帯びた電球を「ボール型」、細長い形の電球を「シャンデリア型」と呼びます。
ソケットの位置によっては電球が取り付けられない場合もあるので、大きさをチェックしておきましょう。
まとめ
電球を選ぶときにはワット数、ボルト数、口金サイズ、電球の形の4つをチェックしておきましょう。電球の形が特殊であったり口金サイズが小さすぎたりすると装着できないので注意が必要です。
また、規格よりも大きいワット数を取り付けると、熱がソケット部分を溶かしてしまい火災が発生する可能性もあります。
安全のためにも、電球や電球のパッケージに記載されている数字をチェックしてからの購入をおすすめします。また、サイズが分からないときには、家電量販店のスタッフに相談するのがよいでしょう。
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