Column

オシャレな洗面カウンターの取り入れ方法

オシャレな洗面カウンターの取り入れ方法


「洗面所をオシャレにしたい」
「ありきたりじゃ嫌だから、個性的な洗面カウンターにしたい」
「洗面ボウルとカウンターの組み合わせを知りたい」

家族が毎日使う洗面所がオシャレだと嬉しいですよね。今回は、そんな方に「カウンターのオシャレな取り入れ方」をご紹介します。

洗面カウンターをオシャレに作った事例

まずは事例を見てみましょう。いずれもオシャレなカウンターばかりです。



事例1:二人並んで使える広い洗面カウンター

オシャレな洗面カウンターの取り入れ方法

広いカウンターに大きな洗面ボウル、二つ並んだ水栓は二人で同時に洗面を使うことをができます。朝の忙しい時間帯は洗面所がどうしても混むもの。この広さなら二人並んでも十分な余裕があります。

出典:「消えろ!生活感!!」



事例2:広いカウンターが使い勝手の良い洗面所

オシャレな洗面カウンターの取り入れ方法

ナチュラルな木の板を右手の壁に沿ってL字に伸ばしたカウンターが特徴的な事例です。一般的なマンションの洗面所では、L字のものは珍しいのですが、リノベーションではこのところ人気があります。フリーカウンターとしてお化粧をしたり、一人になってゆっくり家事をしたい時にも、十分な作業スペースがあります。

出典:「まるでカリフォルニア」



効率の良さを求めて作った洗面カウンター

オシャレな洗面カウンターの取り入れ方法

濃いオーク色が落ち着いた印象をもたらしてくれるカウンターの色。ご主人が「効率よく身支度を済ませる」を目標に工夫して設けた洗面カウンターです。

手の届く範囲に必要なものがそろうようになっています。他の部屋と動線を上手に配置することで効率的に身支度ができるように工夫されています。

出典:「vol.26【リノベ|インタビュー】「効率的で楽々導線」のお見本!DIY+のインダストリアルスタイル」

オシャレな洗面カウンターの作り方

オシャレな洗面カウンターを作るには、洗面カウンターの3つの特徴を知ることが大切です。

(1)メーカー品と造作カウンターの違い
(2)カウンターと洗面ボウルの組み合わせ
(3)造作カウンターのメリットとスタイルに合わせた素材の選び方

上記を一つずつチェックしてみましょう。



(1)メーカー品と造作カウンターの違い

洗面カウンターは、大きく分けてメーカーの既成品と造作カウンターの二種類があります。傾向として機能性とデザインの優先度に違いがあります。


〇デザインを優先した造作カウンター

造作とは、オーダーメイドで作ること。ですから、造作カウンターの魅力はデザインを追求できるところにあります。洗面所のメインであるカウンター、洗面ボウル、水栓の組み合わせを自由に選べるところがポイントです。

例えば、ナチュラルスタイルを目指したいのであれば木製カウンターとベッセル型洗面器というように、どんな組み合わせにも対応できるのは造作カウンターならではです。

また、サイズも調節できますので、使う人の好みや洗面所のスペースに合わせてカウンターの高さや広さを決めることができます。


〇機能性を追求したメーカー品

メーカー品のよいところは徹底的に機能性を追求しているところ。

カウンターと洗面ボウルは隙間のないシームレスなデザインに仕上がっています。汚れがつきにくく、掃除しやすいデザインです。水栓も便利なシャワー水栓が一般的です。


〇使い勝手は洗面所全体で決まる

造作洗面カウンターには、個性的なデザインや便利な機能を備えたものがありますが、使い勝手はカウンター単体ではなく、洗面所全体で決まります。家族構成や使い方、収納したいものなどを全て把握した上で、洗面カウンターと他の要素の配置、使い分けなども考慮しつつ、洗面所を作ることが大切です。



(2)カウンターと洗面ボウルの組み合わせ

デザインや機能性はカウンターと洗面ボウルの組み合わせも影響します。ここでは代表的な5つの組み合わせ方をチェックします。


〇ベッセル型洗面ボウル

カウンターの上に洗面ボウルを置いた組み合わせがベッセル型です。ボウルを見せることができ、造作カウンターで最も使われる組み合わせです。


〇アンダーカウンター型洗面ボウル

カウンターをくり抜き、カウンターの下に洗面ボウルを取り付けた組み合わせです。ボウルとカウンターに段差がなく、掃除しやすいのでメーカー品に使われていることが多いです。


〇埋め込み型洗面ボウル

カウンターをくり抜いて洗面ボウルをはめ込んだ組み合わせです。ボウルの縁だけを見せたり、半分だけ埋め込んだりと様々な組み合わせができます。


〇オーバーカウンター型洗面ボウル

埋め込み型洗面ボウルの一種です。洗面ボウルの縁をカウンターの上に乗せたタイプのことを指します。


〇ペデスタル型洗面ボウル

支柱の上に洗面ボウルを置いたデザインが特徴です。カウンターは別に準備します。



(3)造作カウンターのメリットとスタイルにあわせた素材の選び方

造作カウンターはなんと言ってもデザインが自由に選べるところが特徴です。デザインにこだわったオシャレなカウンターに、機能性も取り入れるには部材選びも重要になってきます。


〇造作で作るメリット

造作で作るメリットはデザインの自由度が高いことです。

カウンター、洗面ボウル、水栓の組み合わせはもとより、化粧鏡や小物類まで好きなものを自由に組み合わせることができます。カウンターの形状を好きに作ることもできるので、広いところ、狭いところ、歪な間取りにも対応できます。


〇造作カウンターのスタイルに合わせた素材の選び方

造作カウンターは自分の好きな部材を使うことができます。好みのスタイルに合わせて組み合わせるのも良いでしょう。

素材としては、木製、樹脂、水晶+樹脂、ステンレス、大理石などがあります。木製は 天然木に含浸加工を施し、水回りでもお手入れがしやすいように加工されたものがオススメです。ラグジュアリーな質感を求めるなら天然水晶を加工したタイプもあります。

スタイル別にみると、ナチュラル&シンプルスタイルには木製カウンターを。モダンスタイルには樹脂製のシンプルなカウンターを。ステンレスや大理石でもカウンターを作ることができます。

オシャレにするなら小物にもこだわりたい

造作の洗面カウンターで洗面所をオシャレに整えたら、そのまま素敵な空間を維持しながら使っていきたいものです。オシャレにこだわるなら小物にも気を遣いましょう。小物にこだわると良いことが二つあります。



小物で全体を引き締める

ワンポイントで入る素敵な小物は、全体の雰囲気を引き締めます。

コップや歯ブラシ、化粧品も色と形を揃えて飾るとそれだけで素敵なインテリアの一部に早変わり。生活感が出てしまう洗面所も、小物次第でオシャレな空間に変身します。



隠すものをあえて見せる

使用後のタオルなど、生活感が出てしまうアイテムも使う小物次第でインテリアの一部になります。

洗濯バスケット、タオルハンガーにオシャレなものをチョイスすれば、それがインテリアの一部になります。髪留めやバレッタ、乱雑になりがちな化粧品類も、オシャレな収納BOXを選べばインテリアの一部です。

今回は洗面カウンターのオシャレな取り入れ方についてお伝えしました。

素材から洗面ボウルとの組み合わせまで、構成する要素がいろいろとあります。理想のカウンター作りには、これらの要素を抑えることが大切です。


・参考:
リビンズ, インテリアの基礎知識,回覧日:2020−05−24
和田 浩一, 他,世界で一番やさしいインテリア,エクスナレッジ,2018/11