洗面台は家族が毎日使う場所なので、こだわりたい場所の一つではないでしょうか。特に女性は、お化粧をしたりお風呂上がりにボディケアをしたりと、洗面台で過ごす時間が長いため、気分が上がるような素敵な空間にしたいですよね。
既製品の洗面ユニットだとありきたりの印象になりがちですが、実は造作でつくることで個性を出すことができるんです。
今回は、造作洗面台の様々なタイプの中から、比較的お手入れがしやすく機能性が高いとされるアンダーカウンター型洗面器をテーマに特徴や使い勝手を紹介していきます。
アンダーカウンター型洗面器の実例
まずはアンダーカウンター型洗面器の実例をみていきましょう。
フラットな洗面カウンターをアンダーカウンター型洗面ボウルで
アンダーカウンター型の特徴に一つは、カウンターの掃除のしやすさ。ボウルとカウンターに段差がないので水跳ねがあってもサッと掃除ができます。
写真のように、洗面カウンターと洗面ボウルの段差がないとお手入れがとてもしやすいですね。白系でまとめられた洗面所は、より清潔感を出してくれます。
出典:「vol.33【リノベ|インタビュー】リビングとゆるくつながる「ガラス戸&腰壁空間」で子育ても自分も楽しむ家づくり」
すっきりとした掃除のしやすい組み合わせ
アンダーカウンター型洗面ボウルとカウンターを組み合わせると写真のような納まりになります。
洗面ボウルがカウンターの上に出っ張っていないのですっきりした印象ですね。カウンターにこぼれた水も手で洗面ボウルの中に戻せます。
出典:「洗面ボウル アンダーカウンター DV033048-00」
アンダーカウンター型洗面器のデザインの特徴
アンダーカウンター型洗面器は、洗面器がカウンターに埋め込まれており、洗面器の縁がカウンターから出ないように設置されれた洗面台のスタイルです。
ポイントを整理してみましょう。
1. クールでスタイリッシュな雰囲気を演出できる
アンダーカウンター型洗面器は、カウンターの天板に下から洗面ボウルを埋め込んで固定するタイプの洗面台です。
フラットですっきりとした見た目のため、モダンな印象を与えることができます。
2. 洗面ボウル以外のパーツで個性を出すことができる
洗面ボウルがカウンターの下に収まっているため、洗面ボウルの主張が抑えられ、その分カウンターの質感や色、水栓やミラーのデザインが際立ちます。
こだわりのパーツをより魅力的に見せることができると言えるでしょう。
3. 日々のお手入れがしやすい
カウンターから洗面ボウルまでがフラットなので、カウンターに飛び散ってしまった水や汚れをボウル内に流すことができ、お掃除がしやすいのが特徴です。
アンダーカウンター型洗面器の使い勝手
アンダーカウンター型洗面器の使い勝手も確認しておきましょう。
掃除がしやすい
アンダーカウンター型洗面器は、カウンターの水や汚れを掃除しやすいため、例えば、洗顔用品等を濡れたまま置くこともできます。
毎日何度も使う場所なので、お手入れに気を使いすぎてしまうのも疲れますよね。ストレスが少なくきれいな状態を保てるというのはポイントが高いのではないでしょうか。
カウンターを使いやすい高さに設定できる
例えば、カウンターの上に洗面ボウルを設置する「ベッセル型洗面器」は洗面ボウルの高さを考慮してカウンターやキャビネットの位置を低く設定しなければいけません。しかし、アンダーカウンター型洗面器はそういった必要がないため、カウンターが使いやすい位置に設定できます。
収納を取りやすい
カウンター位置を高めに設定することが多く、床面からカウンターまでの距離が十分に取れるので、カウンターの下部に広い収納スペースをつくることができます。
コスメやヘアアイロンなどの収納スペースとすれば、洗面台で身だしなみを整える方にとっては使いやすいのではないでしょうか。
小物などのディスプレイをしてもすっきり
シンプルで飽きにくいデザインのアンダーカウンター型洗面器で作った洗面所は、カウンターがすっきりしているので、グリーンや照明といった空間のアクセントになるものがよく映えます。季節や気分に合わせて小物を選ぶのも楽しみの一つになりますね。
注意点
アンダーカウンター型洗面器は洗面ボウルとカウンターの間の溝に汚れが溜まりやすいものがあります。その場合は継ぎ目をこまめにお掃除する必要があります。
継ぎ目以外のお手入れはしやすいのですが、この部分は別。お手入れできるかどうか、よく検討した上で採用するようにしましょう。
アンダーカウンター型洗面器のメリット・デメリット
最後に、アンダーカウンター型洗面器のメリット・デメリットをまとめて確認します。
メリット
〇掃除のしやすさ
アンダーカウンター式洗面器の一番のメリットは掃除のしやすさでしょう。洗面ボウルの縁がカウンターから出ないので、収まりがよく水じまいにも優れています。
〇収納の取りやすさ
カウンターの下部に収納スペースを確保することができます。理美容品や掃除道具など、洗面所で使うものをしまっておけるので機能的です。
デメリット
〇カウンター下のデザインが限定される
アンダーカウンター型洗面器の洗面ボウルと洗面カウンターの組み合わせは、洗面化粧台をすっきりオシャレに見せる工夫の一つです。一方で、カウンター下にボウルがせり出すことになります。カウンター下の収納をすっきり見せたい場合にはデメリットとなり得ます。
〇継ぎ目にゴミがたまる
どうしても、洗面ボウルとカウンターに継ぎ目ができます。常に水がかかるところなので掃除にわずらわしさを感じるかもしれません。
まとめ
今回はアンダーカウンター型洗面器についてご紹介しました。何種類かある洗面器とカウンターの組み合わせのなかでは、実用的な組み合わせの部類といえます。掃除がしやすく、収納が取りやすいという利点があるからです。
・参考文献:和田 浩一, 他,世界で一番やさしいインテリア,エクスナレッジ,2018/11