「有名メーカーの既製品の洗面化粧台はピンとこない」
「インテリアにあうオシャレな洗面カウンターがほしい」
「DIYで洗面カウンターを作ってみたい」

インテリア雑誌で紹介されるようなオシャレな洗面は、造作（ぞうさく）、つまりオーダーメードでオリジナルのもの作り、設置していることがほとんどです。インテリアに合うカウンターを選び、ボウルと水栓、化粧鏡のセットで作るようにするとオシャレ度がぐっとアップします。

今回はオシャレな洗面カウンターの造作のポイントをご紹介します。
 

まずはオシャレな洗面カウンターの造作例をご紹介

2人並んで使える広い洗面台が特徴

 

カウンターとサイド収納が同じ木目の材料を使って作られており、全体に柔らかな印象のある洗面所です。

ナチュラルな集成材カウンターは、二人で並んでも十分な広さがある洗面ボウルが特徴です。朝、集中してしまう家族の身支度を、広いカウンターと大きな洗面ボウルを使うことで効率的に行うことができます。

出典：「消えろ！生活感！！」



コンパクトながら、広く使える洗面カウンター

洗面所での身支度は、物を置くちょっとしたスペースがあると便利ですね。そのスペースは奥行きが広くなくても大丈夫。横に広い洗面カウンターを配置した洗面所は、使い勝手がとてもよい配置です。

広く見せるために、収納をオープンスペースにしてラック収納としています。

出典：「vol.39【リノベ|インタビュー】縦長間取りのお手本リノベ。普通以上！の「パッケージプランリノベーション」を公開」



カリフォルニアスタイルのインテリア

広いL字型の木製カウンターでお化粧や、アイロンなどのちょっとした家事もこなせるスペースがあります。置き型の洗面ボウルはスクエアをチョイスし、シンプルな中にもぬくもりを感じるデザインとなっています。

壁のタイルはトレンドのグレー。照明効果もあり陰影のある空間に仕上がりました。収納は扉のあるものとオープンタイプを採用し、収納したいものを仕分けることが可能です。

出典：「まるでカリフォルニア」

オシャレな洗面カウンターのポイント

オシャレな洗面カウンターを作る上で大切なのは、洗面所に何を求めるのか、を考えることです。

洗面は洗濯、洗顔、髪を整える、化粧、歯磨きなどを行う、日常生活で欠かせない場所です。洗面カウンターは洗面所で行う作業の「作業場所」として使われます。作業場所として何を重視するかを考えて選んでいきましょう。

またパーツを選ぶときはインテリアも大切したいところですね。せっかく自分好みに作るので、いろいろと見比べて納得のいくものを選ぶようにしましょう。

洗面カウンターを選ぶポイントをパーツ別に4つに分けてみました。カウンター材、洗面ボール、水栓、小物です。一つずつチェックしてみましょう。



カウンター材を選ぶコツ

カウンター材は、使い方やインテリアを決める上でとても大切です。耐久性やデザインなど、優先したい事柄に合ったものを選びましょう。


〇耐久性を重視したい

耐久性を重視したいならメラミン製品や人工大理石、ステンレスのカウンターがおすすめです。水を吸わず汚れもつきにくいので長く使えます。お手入れもとても簡単で、使いやすい素材です。


〇ナチュラルテイストに仕上げたい

木製の洗面カウンターはナチュラルテイストのインテリアの定番と言えます。シンプル＆ナチュラルデザインや北欧デザインに仕上げたいときに活躍するアイテムです。


〇モダンテイストに仕上げたい

モダンテイストにはタイルや石材、人工大理石を使うとデザインよく仕上がります。モダンテイストに重要な、高級感を出すには本物らしい質感が大切です。人工大理石もかなり本物に近い仕上げにすることができます。



洗面ボウルを選ぶコツ

洗面ボウルは陶器と樹脂から選べます。それぞれの特徴をおさえておきましょう。


〇陶器製の洗面ボウル

陶器製の洗面ボウルは、傷がつきにくく汚れが落ちやすいのが特徴です。食器と同じで硬いものを落とすと割れますので注意します。

形はある程度限定されていますが、世界中で作られており素晴らしいデザインの製品が多くあります。気に入るものを探してみてください。


〇樹脂製の洗面ボウル

人工大理石やメラミンでつくられた人工大理石の洗面ボウルには、デザイン性が高いものが多くあります。大きなもの、小さなもの、カウンターと一体のものなど、自由に形状を選ぶことができます。

陶器製に比べると傷がつきやすく汚れが落ちにくいデメリットがあります。



水栓を選ぶコツ

水栓を選ぶコツはデザインと機能面の両方から選ぶことです。洗面ボウルに合わせて選ぶと失敗しにくいでしょう。シンプルテイスト、モダンテイスト、アンティーク調など様々なテイストの製品が出ています。

機能面は、お湯と水の調整が簡単なシングルレバー式が便利です。伸縮タイプのシャワーヘッドはとても便利ですが、10年程度でホースが劣化して水漏れが起こるので注意が必要です。



小物を選ぶコツ

小物はインテリアに統一感を出し、一層素敵なものにする役割があります。小物は1点だけ選ぶ方が全体のコーディネートがしやすくなります。

洗面所全体と同じテイストの小物を選べば失敗はありません。形、色を決めて選びます。


 

まとめ

今回はオシャレな造作洗面カウンターをご紹介しました。

造作で大切なのは洗面所に求める要素の優先順位です。デザインなのか使い勝手なのか、そこを見極めることが大切です。今ではカウンター材や洗面ボウルは種類が豊富にあります。作りたい洗面カウンターに合った製品がきっと見つかるでしょう。

・参考文献：和田 浩一, 他，世界で一番やさしいインテリア，エクスナレッジ，2018/11