結婚したり、初めて引っ越したりした時には、普段当たり前に使っていたはずの設備のちょっとした違いに驚くことがあります。代表的なものの一つが「トイレスイッチの位置」です。日常生活では特に気を止めることがない箇所ですが、家によって部屋の内側にあるか外側にあるかが違います。どちらにあるかによって使い勝手も違ってくるので、引越しやリノベーションの時にはしっかり検討したいところ。
そこで今回は、この「トイレのスイッチどこにするか問題」を特集。場所ごとのメリット・デメリットについても見ていきます。
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トイレのスイッチの位置、意識したことある?
そもそもの大前提として、皆さんはトイレのスイッチの位置を意識したことがあるでしょうか。まずは、皆さんが今住んでいる家のトイレのスイッチが、内側・外側どちらについているか思い出してみましょう。
おそらく、すぐに思い出せないという人がほとんどだと思います。なぜかと言えば、生活しているうちに家のスイッチの位置で慣れてしまうからなのです。スイッチの位置問題が発生するのは、家を引っ越したり新築・リノベーションしたりする時。特に異なる家で育った人同士が一緒に住み始めるタイミング、具体的には結婚や同棲(もしくは2世帯住宅への引越し)といった時に、議論になりやすいポイントです。
部屋の内と外それぞれのメリット・デメリット
スイッチが内側・外側どちらにあるかによって劇的な差はなく、優劣や可否をつけられるものではありませんが、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。続いては、トイレの内側につける場合・外側につける場合のメリット・デメリットを順番にご紹介していきましょう。
トイレの内側にスイッチをつける場合のメリット・デメリット
<メリット>
・トイレに入っている時に、外から間違って電気を消されることがない。
・他の部屋も通常は内側にスイッチがあるため、統一感があって壁がスッキリする。
<デメリット>
・深夜に使う場合、暗い中ドアを開けてスイッチを探さなくてはならない。
・スイッチの消し忘れに気づきにくく、気がついてもいちいちドアを開けて消さなくてはならない。
通常の居室では、スイッチが内側につけられていることが多いため、スイッチが廊下にあるのは不自然だと感じる人は、トイレのスイッチも内側につけるのがいいでしょう。ただ、深夜に起きてトイレを使う場合、スイッチがなかなか見つからずイライラしたという経験がある人もいるようです。
トイレの外側にスイッチをつける場合のメリット・デメリット
<メリット>
・照明をつけてからトイレに入れるので、常に明るい状態でトイレを使える。
・消し忘れても、すぐに消すことができる。
・来客があった時、スイッチの位置がわかりやすい。
<デメリット>
・トイレに入っている時、間違って外から電気を消されてしまう可能性がある。
・廊下の壁にスイッチをつけなければならないため、見た目があまり良くない。
外側にスイッチをつける理由として大きいのは、スイッチをつけてからトイレに入れるという点です。深夜にトイレを使う場合でも、暗い思いをしながらスイッチを探す必要がありません。一方で、外側にスイッチがあることによって、間違いあるいは悪戯で電気を消されてしまうというデメリットがあるのです。
それぞれこんな人におすすめ
以上を踏まえ、トイレのスイッチを内側につけた方がいい人・外側につけた方がいい人は、それぞれどんな人なのか考えてみましょう。
<内側につけた方がいい人>
外側にスイッチがあると使用中に電気を消されてしまう可能性がある場合や、スイッチの見た目が気になる場合には、内側にスイッチを設けた方がいいと考えられます。具体的には次のような人は、内側につけるのがおすすめです。
・小さな子どもやペットがいる人
・廊下のインテリアにこだわりがある人
<外側につけた方がいい人>
深夜にトイレを使ったり、来客が多かったりという家では、スイッチの視認性が大切。そのため、次のような人は外側にスイッチをつけるのがおすすめです。
・高齢者と一緒に暮らしている人
・家で教室やパーティーを開催するなど、来客頻度が高い人
おすすめはほたるスイッチと人感スイッチ
トイレスイッチの位置によるメリット・デメリットをご紹介してきましたが、少しでもデメリットを解消できる方法はないのでしょうか。次に、トイレ照明におすすめのスイッチを2つご紹介していきます。
夜でもスイッチの場所がすぐ分かる「ほたるスイッチ」
1つ目にご紹介するのは「ほたるスイッチ」です。ほたるスイッチとは、照明OFFの時に緑や白のランプが光るスイッチのこと。深夜にトイレを使う時でも、暗闇でスイッチが光って位置を教えてくれるため、スイッチが見つからずに困ることがなくなります。これは内側・外側どちらにつける場合でも、利便性がアップするスイッチと言えますね。
内側にスイッチをつけるなら人感センサーもおすすめ
2つ目にご紹介するのは、人感センサーや人感センサーつきスイッチです。人が入ると自動的に照明がつき、出ると一定時間後自動的に照明が消えるため、消し忘れやスイッチの場所を探すストレスも一気に解決します。
人感センサーと照明が一体的になっているものと、スイッチが別にあって人感センサーのみが独立しているものがあり、中には照明と換気扇が同時につくという優れものもあるのです。不要な時にも照明がついてしまう、長い時間トイレに入っていると照明が消えてしまうといったデメリットはあるものの、全般的に使い勝手のいいスイッチと言えるでしょう。
まとめ
今回は、普段意識することが少ない「トイレのスイッチどこにするか問題」について徹底解説してきました。スイッチの位置によって優劣があるというわけではなく、ライフスタイルや家族構成によって向き不向きがあるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
こうした、普段は意識しないけれど慣れていないと使いづらい箇所というのは他にもあります。引越しや新築・リノベーションする際には、実際の生活をイメージしながら、一つひとつ家族で話し合って決めていくことが大切です。
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