ウォシュレットがトイレの必要機能として一般化して、早数十年。当時は最先端の技術だったウォシュレットも老朽化し、故障してしまった家もあるかもしれません。ウォシュレットは業者に依頼して交換してもらうイメージがありますが、やり方を理解すれば自分でウォシュレット交換できる場合もあります。
今回は、ウォシュレット交換にあたっての基本やDIYで交換する方法についてご紹介していきます。
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ウォシュレット交換の前に確認しておきたいこと
まずウォシュレットを交換するにあたって、事前に確認しておくべき事項を理解しておきましょう。ここでは、ウォシュレットがすでにある家において、新しいウォシュレットに交換することを想定しています。
トイレのタイプによって交換できないことがある
ウォシュレットのみを交換する場合、便座部分だけを取り外すことになります。しかし、トイレのタイプによっては便座と便器・タンクなどが一体化しており、便座だけを交換できない場合があるため要注意。次に挙げるタイプのトイレは、ウォシュレットだけでなく便器本体の交換を検討する必要があるかもしれません。
- 一体型トイレ :便座、便器、タンクがすべて一体化しているトイレ
- タンクレストイレ:便座、便器が一体化していてタンクがないトイレ
ウォシュレットのみの交換が可能なのは、便座、便器、タンクが別々になっている組み合わせ型トイレなどに限られるので、事前に自宅トイレのタイプを確認しておきましょう。
止水栓の場所と種類を把握しておく
ウォシュレットを交換するにあたって、最初に水を止めなければなりません。止水栓がどこについているか場所を確認するのと合わせ、止水栓のレバーのタイプも見ておきます。蛇口のようになっているハンドル型であれば問題ありませんが、それ以外のアングル型・ストレート型といったタイプの止水栓なら、マイナスドライバーやスパナを用意する必要があるのです。
必要な工具を用意しておく
DIYで取り付ける際は、当然工具を用意しなくてはなりません。ほぼ確実に必要となるのがプラスドライバーとマイナスドライバー。スパナがあればマイナスドライバーとしての役割も果たすので便利です。他に便座を締め付けるための工具も必要ですが、こちらは購入したウォシュレットに同梱されているパターンが多くなっています。いざ取り付ける段階になって工具が足りずに作業ができないということがないよう、事前に工具は揃えておきましょう。
一般的な取り付けの流れとは?
それでは、DIYでウォシュレット交換を行う流れを見ていきます。ここでは、一般的な組み合わせ型トイレのウォシュレットを交換する想定で解説していきますのでご了承ください。
1.止水栓を閉めて水を止める
マイナスドライバーなどを使って、タンク横の止水栓を閉めて水を止めます。水を止めないまま作業すると漏水のリスクもありますので、必ず最初に水を止めてください。
2.既存の給水管と分岐金具を取り外す
止水栓とタンクに接続されている給水管、古いウォシュレットの分岐金具を取り外します。
3.新しいウォシュレットの分岐金具を取り付ける
分岐金具はウォシュレット本体に付属していますので確認しましょう。トイレのタイプによっては、この後フレキシブル管と呼ばれる柔らかめの給水管を取り付けます。
4.既存の便座を取り外してベースプレートなどを取り付ける
既存便座のナットを緩めるため、便座締め付け工具を使用します。便座下は汚れやすい箇所ですので、汚れが気になる場合には綺麗にしておくのがベター。
5.新しいウォシュレットを取り付けて給水管を接続、完成
TOTO製品の場合はベースプレートにはめ込めば取り付け完了、他メーカーの製品ではナットで締め付けるものもあります。新しいウォシュレットが取り付けられたら、給水管を接続して試運転。水が漏れるなどの問題がなければ作業完了です。
心配なら業者に依頼するのが得策な理由
DIYでウォシュレット交換する一連の流れをご紹介しましたが、工具を使用して作業しなければならないので、上手く交換できるか不安を感じた人もいるのではないでしょうか。少しでも心配があるなら、業者に依頼して交換してもらったほうがいいでしょう。
なぜならトイレは水回りであり、作業にミスがあると重大な水漏れにつながりかねないから。例えば給水管の締め付けがイマイチだったというだけで、階下への漏水を起こす危険性があります。トイレは使う頻度が高いため、他の水回り以上に水漏れのリスクが高い場所。自分でやる以上、そういったリスクを覚悟しなくてはならないのです。
ウォシュレット交換の費用相場
リスクを承知でも、DIYの方が安くウォシュレット交換ができるというのは事実。最後にウォシュレット交換をDIYで行う場合、業者に依頼する場合、それぞれについて費用相場をチェックしてみましょう。
まずDIYで交換するのであれば、工具購入以外に当然工事費はかかりません。一方、業者に依頼する場合にはおおむね1.5〜2万円程度と考えておけばOK。少し高いと感じるかもしれませんが、漏水リスクに対する保険と考えて支払うのも手です。
(出典:イエコマ)
まとめ
ウォシュレットは比較的交換作業が容易なため、DIYで交換することも可能です。費用を少しでも押さえたい場合、自力でのウォシュレット交換にチャレンジしてみるのもいいでしょう。ただ、水回りならではの大きなリスクがあるということも考えなくてはなりません。少しでも心配があるなら、専門業社に依頼して確実かつ安全な方法で交換してもらうのがおすすめです。
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