Column

リフォームだ!見積もりだ!でも、その前に。

「とりあえず見積もりが欲しいのです」

リフォームの打ち合わせの現場でよく耳にする言葉です。お金は心配事ですから見積もりが欲しくなる気持は良くわかります。しかし、その前にやらなくてはいけないことがたくさんあるのです。

外壁リフォームを例にあげると、再塗装する、古い外壁を撤去・新しく造る、上から新しい外壁を張るといった具合に方法は何通りもあります。リフォーム後どれくらい住み続けるのか?どんな暮らしをしたいか?によってリフォーム方法も違ってきます。

ここでは見積もりを依頼するまでにすべきこと、リフォームの流れについてお話していきます。

 

見積もり前に。リフォーム目的をはっきりさせる

外壁に限らずリフォームには何通りもの方法があるものです。間取りを大きく変更するなど大規模なリフォームならなおさらです。目的によってふさわしいリフォーム方法も変わってきます。

というわけで、リフォームの第一段階として、目的をはっきりとさせましょう。

「なぜ、リフォームが必要なのか?」「リフォーム後はどんな暮らしをしたいか?」をイメージすることから始めてみます。

Web・雑誌でイメージ固め

たとえば「リフォームをすることで家事に時間がかからない間取りにしたい」という目的がはっきりしたならば、Webで検索するなどしてリフォームの事例を見ていきましょう。脱衣場・物干し場・クローゼットを近くに配置するなど、様々なアイデアが掲載されています。自分のイメージに近い事例を見つけて、イメージを膨らませていきましょう。

Web上の事例と同様に参考になるのがインテリア雑誌です。写真が大きい、読みやすいという特徴がありますから説得力が違います。雑誌が特に役立つのは必要に迫られたリフォームというよりは、自分好みの部屋で暮らしたいというリノベーションでのイメージ固めでしょうか。

ついでに何かできないか?を考える

同時に「ついでに何かできないか」ということも考えていきましょう。この先数10年と住むお家なのですから、将来必要になるであろうリフォームもやってしまえないか?と考えるのです。具体的には「時短家事のために間取りを変更するならバリアフリー化もできないか?」ということですね。

ショールームに足を運びましょう

イメージがある程度固まったら、次に足を運びたいのがショールームです。システムキッチンを入れ替えるといったリフォームなら現物を見たり触れたりすることは必須でしょうし、壁紙を変えるとか床材を変えるといったケースでも現物に触れたいものです。

近年のショールームには「リフォームアドバイザー」を配置している所が多いですから、積極的に質問をしてみるのもオススメです。リフォームのアイデアをもらうこともできますし、アイデアをふくらませることもできるでしょう。
 

見積もりの前にリフォーム予算の検討をつける

リフォームだ!見積もりだ!でも、その前に。"

「時短家事のための間取り変更には、壁を2枚撤去することが必要」

例えば、上記のような具体的なイメージが固まったならば、次はどれくらいの金額がかかるかを調べてみましょう。といっても必要なのは見当を付けることですから大体の金額で大丈夫。まだ見積もりは取りません。Webで適当に調べるだけで充分ですし、先述のリフォームアドバイザーにざっくりとした金額を教えてもらうのも良いでしょう。

ローンを使うかどうかを決定する

ざっくりとした金額がわかったなら次に金策を考えましょう。具体的にはローンを使うかどうか?ローンを使いたくないなら、もう一度イメージ固めからやり直し。リフォームを小規模にして時短家事はできないか?を考えます。
 

準備OKならリフォーム見積もりを取ろう

リフォームだ!見積もりだ!でも、その前に。"

リフォームのイメージが固まり予算の見当が付いたなら、いよいよ見積もりを取りましょう。リフォームの見積もりは現場を見なければできません。担当者を家まで招いて、どのようなリフォームを考えているか予算はどれくらいかを伝えます。

その際に注意すべきことは以下のとおりです。

イメージは正確に伝わっているか?

こちらが固めたイメージを正確に伝えなければ、希望通りのリフォームにはなりません。参考にしたWebや雑誌を見せながら現在固まっているイメージを、可能な限り正確に担当者に伝えましょう。

何らかの提案はあるか?

イメージを伝えた際に、リフォーム業者からの提案がないか?は要チェックポイントです。「壁紙ならこちらのブランドもいいですよ」とか「フローリングならこちらの方が安く上がります」とか、依頼する側が喜ぶポイントを提案してくれるほど、良いリフォーム業者と考えることができるでしょう。

複数の業者から見積もりを取りましょう

見積もりを一社だけに依頼することは避けましょう。複数の業者を呼んで見積もりは妥当かをチェックすると同時に提案力や担当者との相性もチェックします。特に担当者との相性は重要なもの。リフォームは依頼者と業者との共同作業ですから、相性の悪い担当者では理想のリフォームは難しくなるかもしれません。見積もりでリフォーム金額の高い・安いを比較するのも大切ですが、提案力や相性を見ることも同様に大切だと心得ましょう。
 

まとめ

以上、見積もりを取る前にやるべきことはたくさんあるという話でした。見積もりを取るのは、理想のリフォームのイメージと予算を固めてから。準備不足でとりかかると、何だか腑に落ちない中途半端なリフォームに終わってしまいがちです。

また、見積もりを取って金額を比較することは大切ですが、同様に大切なのが提案力や担当者との相性を計ること。中でも担当者との相性はリフォームの満足度を大きく左右するでしょう。