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浴槽をリフォームする前に!知っておこう浴槽の種類やサイズ

浴槽をリフォームする前に!知っておこう浴槽の種類やサイズ

浴槽は大切なリラックスの場。もし古くなったり使いづらく感じたりしたら、リフォームを検討するのも良いですね。リフォームするなら、自分の理想を詰め込むことも不可能ではありません。でも、どんな浴槽が理想の浴槽なのでしょう?理想をハッキリさせるためには、浴槽にはどんなものがあるのか知っておくと良いでしょう。

今回は浴槽のリフォームに先だってチェックしたい、浴槽の種類やオススメされるサイズをご紹介。あなたの好みが見つかるかもしれません。
 

浴槽のリフォーム前に!浴槽のタイプを知ろう

浴槽をリフォームする前に!知っておこう浴槽の種類やサイズ

浴槽には様々なタイプの形があります。もし今の浴槽でリラックスできないのあれば、もしかしたら浴槽の形が問題なのかもしれません。まず、浴槽の形のタイプ別に特徴を解説します。

浴槽の形は、大きく分けて6種類あります。


1.ストレート浴槽

長方形の比較的スタンダードなデザイン。深めに設計されているため、肩まで浸かれるとされています。お湯をたっぷり使って、リラックスするのに向いていると言われる浴槽です。


2.コーナー浴槽

扇形のデザインをした、浴室の角に設置するタイプの浴槽。浴室の省スペースに繋がり、洗い場を広く使えるという特徴があります。しかし、一般的に浴槽自体のスペースは狭いと言われており、足を伸ばしづらいこともあるかもしれません。


3.ななめ浴槽

完全な長方形ではなく、洗い場に面した辺が斜めになっている浴槽。洗い場のスペースを広くする代わりに、浴槽の横幅はストレート浴槽に比べ狭くなってしまうことも。ただし足を伸ばせる長さは保持されていると言われており、一般的には大人ひとりがゆったり入るのに向いた浴槽とされています。


4.アーチ型浴槽

浴槽の縁がアーチのように弧を描いているタイプの浴槽です。アーチ部分の縁は幅が細めになっているため掴みやすく、高齢者や子供でも出入りしやすいメリットがあると言われています。


5.ワイド浴槽

浴槽内が広く設計されており、ゆったりと入れるスペースが特徴。子供と一緒に入りやすいタイプと言われていますが、ひとりで手足を伸ばして広々と入ることもできるでしょう。


6.Sライン浴槽

浴槽がS字のような曲線を描いているタイプです。くびれ部分のおかげで節水効果が期待できるとされています。また、浴槽内にS字に沿った段差があるタイプもあり、さらなる節水が可能なものもあります。
 

浴槽のリフォーム前に!材質について知ろう

浴槽をリフォームする前に!知っておこう浴槽の種類やサイズ

浴槽を選ぶ時には、材質にもこだわると良いでしょう。価格だけでなく感触や掃除のしやすさに影響し、入浴の快適さを左右し得るのが浴槽の材質です。

浴槽に使われる材質は、主に5種類。


1.FRP製の浴槽

一般的にFRP製の浴槽は、リーズナブルさと肌触りの良さを両立したものと言われています。FRPとはガラス繊維強化プラスチックの略。最も流通量が多い材質とされており、形状や大きさの選択肢が多い点も魅力です。ただ、他の材質に比べて汚れが付きやすいというデメリットもあります。


2.ホーロー製の浴槽

ホーロー製の浴槽は、肌ざわりのなめらかさと保温性、そしてカビの生えづらさが特徴。基本的には掃除しやすい材質ですが、表面がガラス質で覆われているため、いったんキズがつくとそこから錆びやすいという一面も。また、他の材質に比べて高価であったり、重いため2階以上への設置が難しい場合があったりとデメリットになりうる特徴も併せ持ちます。


3.ステンレス製の浴槽

キズや錆に強く、保温性にも優れているとされるのがステンレス製。価格も浴槽としては安価な部類と言われています。ただし、金属的な見た目や質感は好みが分かれるかもしれません。


4.人工大理石の浴槽

天然の大理石のような肌ざわりを持ち、汚れが付きづらくお掃除がカンタンであるとされるのが、人工大理石。その質感は高級感さえも感じさせるかもしれません。比較的カンタンな手入れで美しい質感が長く続く点が人気と言われています。

掃除がカンタンとはいえ、乱暴な扱いは推奨されていません。たわしでこすってキズがつく、化学成分に反応して塗装が剥がれるなどの可能性があります。入浴剤でも輝きが失われることがあると言われているので、洗剤や入浴剤に人工大理石への使用可能と明記されているかどうかを確認すると良いでしょう。


5.木製の浴槽

木の質感はや香りは、心地よさを感じさせてくれるかもしれません。ヒノキの浴槽は香りが良いと人気ですが、価格は比較的高め。マキやヒバなども材質として使われており、こちらはヒノキよりは低価格であると言われています。

従来は腐食のしやすさ、手入れの大変さが問題となっていましたが、清掃性を高める加工が施されたものも登場しています。
 

浴槽をリフォームするなら、どんなサイズがいい?

浴槽をリフォームする前に!知っておこう浴槽の種類やサイズ

浴槽のリフォームでは、浴槽のサイズを考えておくと快適なバスタイムへまた1歩近づけるでしょう。しかしどのくらいのサイズが快適かどうかは、イメージしづらいかもしれません。ここに、参考にできる例を挙げます。


ゆったり入れる浴槽の大きさは?

浴槽のサイズで気を付けると良いのは、浴槽の幅。奥行は標準サイズでは大体同じといわれているため、幅について選ぶことが、浴槽の大きさを左右することになるでしょう。

一般的な目安は、次の通りです。

100cm以下 :足を曲げて入ることになる
100~130cm :身長160cm程度であれば、ある程度ゆったりできる
140cm :180cmの人は少し足を曲げる必要あり
160cm :180cmの人も膝を伸ばせる
180cm :親子でもゆったり入れる


浴槽の高さは安全性にかかわる

もう1つ、サイズについて大切な見方があります。それは浴槽の高さ。高さは浴槽の出入りのしやすさに関わり、高齢者や子供の事故予防の観点からも重要です。

高齢者が入りやすい高さを参考とするなら床~浴槽の高さは約40cm、かつ、埋め込み式の浴槽であれば浴槽の底からは50~55cmが好ましいとされています。

しかし、浴槽を低くすると今度は子供が乗り越えて水中に転落する可能性が高まります。乗り越えて事故を起こしやすいのは2歳未満児。一般的に、2歳未満児が乗り越えやすくなる高さは50cm未満と言われており、高齢者対策をすると子供の危険が増すということになり得ます。

ご自分やご家族の生活スタイルに合わせた高さ調整や、浴室内では子供から目を離さないという対策も必要になるでしょう。
 

まとめ

浴槽には様々な形や材質のタイプがあることをおわかり頂けたと思います。どの浴槽が自分にとってベストなのかを考えたうえでリフォームに踏み切れば失敗は少なくなるでしょう。また、サイズは快適さだけではなく安全面でも大切です。

考えることは多いかもしれませんが、理想のお風呂でリラックスするために参考にしてください。