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住まいの打ち合わせの中で出てくる「土間コンクリート」とはなんだろう

住まいの打ち合わせの中で出てくる「土間コンクリート」とはなんだろう

「打ち合わせや雑誌の中でよく出る土間コンクリートってなんなの?タイルとは違うの?」
「住まいの中で土間コンクリートはどこに使われているの?」
「土間コンクリートはどうやって使うの?」

打合せの中や雑誌の中でよく出てくるキーワード「土間コンクリート」。土間コンと呼ばれることもありますが、実際はどういうものかイマイチはっきりしませんね。

土間コンクリートは地面に直接、平坦に作られたコンクリートの床のことです。駐車場や玄関のアプローチ、玄関ポーチなど住まいの様々なところに使われます。今回は、そんな土間コンクリートについてご紹介します。

 

土間コンクリートを知る3ステップ

住まいの打ち合わせの中で出てくる「土間コンクリート」とはなんだろう

土間コンクリートを理解するにあたって、3つに分けてご説明します。

1.土間コンクリートとは?
2.土間コンクリートの特徴
3.土間の仕上げ方


1.土間コンクリートとは?

土間コンクリートとはどういうものでしょうか?下記の記事にわかりやすく記載されていますのでご紹介します。

「土間コンクリート」とは、地面に直接、平面的に打った平坦なコンクリートのことです。表面は白から薄い灰色で、仕上げ方法によって見た目を変化させることもでき、目地を利用してデザインに特化することも可能です。

駐車スペースや、門から玄関のアプローチ、裏口に接するサービスアードなどに使用されることが多いです。


・出典:リノベ不動産「「土間コンクリート」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集」


コンクリートは今の住まいを作るのに欠かせない材料です。強度があり、耐水性、耐久性も高い建築資材です。水と砂利や石、セメントを混ぜて流し固めて作ります。おおよそどんな形でも作れますので、とても自由度の高い建築資材です。



2.土間コンクリートの特徴

土間コンクリートは室内はもとより、玄関土間、倉庫など、雨のかかりやすい所や土足で入るところにも使われます。土に触れる場所、雨の掛かる屋外では、外に置いてある木材はすぐに腐ってしまいます。この点、腐らないコンクリートは屋外で使うのに向いた材料なのです。



3.土間コンクリートの仕上げ方

土間コンクリートには主に2つの使い方があります。コンクリートをそのまま仕上げやデザインとして使う場合、そしてタイルや長尺シートの下地材として使う場合です。

■土間コンクリート仕上げ
コンクリートの落ち着いたグレーの色合いをそのまま生かして仕上げます。駐車場やポーチなどによく使われる仕上げです。土間コンクリート仕上げは大きく3つに分けられます。
 
 ●表面をツルツルに仕上げる「金鏝押さえ」
 ●滑りにくいよう、表面をザラザラの状態に仕上げる「刷毛引き」仕上げ
 ●コンクリートの中の砂利を見せる「洗い出し」仕上げ

デザインや用途に応じて使い分けるのがポイントです。


■下地材としての土間コンクリート
土間コンクリートは屋内外を問わず、下地材としても使われています。土間コンクリートを敷いた上に、タイルや長尺シート、フロアタイルなどの別の仕上げ材で仕上げます。
 

土間のあるインテリア事例2選

実際のリノベーション事例で土間空間のあるインテリアをご紹介します。


グレーの土間がシンプルなインテリアによく合う空間

住まいの打ち合わせの中で出てくる「土間コンクリート」とはなんだろう

無機質なグレーが、シンプルな空間によく合う事例です。淡いグレーと、壁のホワイト、アイアンやフレームのブラック全てを無彩色で統一し、インテリアのグリーンが映える事例です。

・出典:「シンプルな土間付きのモダン空間」


広い土間の武骨なグレーと木の質感がマッチする空間

住まいの打ち合わせの中で出てくる「土間コンクリート」とはなんだろう

この事例もマンションのリノベーション事例です。玄関を入ってすぐのところに広い土間空間を配置。武骨な土間と、質感のわかる木との相性も良く、アウトドアな印象を受ける空間です。

自由に設計できるリノベーションでは、土間を洗面脱衣室まで伸ばし直接アクセス可能な動線としました。汚れて帰ってきた子供達や雨の日に濡れてしまっても、室内へ汚れを持ち込むことなく移動できます。

・出典:「素材が主張する住まい。」

まとめ

今回は土間コンクリートについてお伝えしました。打ち合わせの中で、「駐車場の土間コンクリートを〜」「玄関の土間コンは〜」という会話が出てきたらこの記事の内容を思い出していただければと思います。


・参考文献:原田 宗亮,世界で一番やさしい左官,エクスナレッジ,2011/02