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フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

フローリングの床板には多くの種類があります。常に足を触れる部分だからこそ、ライフスタイルに合ったものを選びたいものです。

そこで今回は、床板の種類と特徴を解説していきます。種類別の特性を理解した上で、プランに合った床板を探してみませんか。

 

 

無垢フロアと複合フロアって?

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

フローリングの床板は「無垢フロア」と「複合フロア」の2つに大別できます。どちらが優れているということではなく、用途によって使い分けるのがオススメです。まずは、この2種類について特徴をご紹介していきましょう。


自然を感じられる無垢フロア
 
無垢フロアとは、原木から切り出された一枚材を使用した床板のことです。天然材ならではのメリット・デメリットがあります。

<メリット>
● 他の木材と継ぎ足していないため、原木が持つ本来の質感や香りを楽しめる。
● 生きている木と同様に調湿作用を備えている。
● 時がたつにつれ色や木目の様子が変化していくため、経年美化を楽しめる。
● 床が傷ついても、表面を削るだけで簡単に補修できる。
 
<デメリット>
● 1本ずつ加工されるため、仕上がりにバラつきが出る。
● 温度変化によって伸縮が起こるため、反り返りや隙間が発生する場合もある。
● 水に弱く、メンテナンスに手間がかかる。
● 材料調達が大変なので、複合フロアに比べて金額が高め。

 
実用性の高い複合フロア
 
対する複合フロアとは、合板を中心に木材を継ぎ合わせた床板のことです。複合フロアには、合板の表面に薄く削いだ天然木を貼り合わせた「挽き板フロア」「突き板フロア」と、木目状のシートを貼り合わせた「シートフロア」があります。

 <メリット>
● 無垢フロアに比べて価格が安い。特にシートフロアは低コスト。
● 温度変化による伸縮が少なく、反り返りが発生しにくい。
● 加工品なので、仕上がりが均一で施工もしやすい。
● 比較的水に強く汚れても水拭きできるため、日常のメンテナンスが簡単。

<デメリット>
● 「突き板フロア」の場合、表面の天然木部分が薄いため、傷つくと中の合板部分が見えてしまう。
   補修もしづらい。
● 「シートフロア」の場合、天然木に比べると無機質な印象を感じる。
● 無垢フロアのような調湿作用や経年美化の効果は少ない。

床板は木の種類も重要!

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

無垢フロアと複合フロアについて解説してきましたが、無垢フロア・挽き板フロア・突き板フロアの場合、木の種類選びも重要なポイントです。

木の種類によって、材質・質感・見た目が異なります。そのため、どの木を選ぶかで部屋の印象が大きく変わるのです。どのような部屋にしたいかというイメージを持った上で、適した木材を選ぶのが大切です。

木の種類は、大きく「広葉樹」と「針葉樹」に分けられます。広葉樹と針葉樹の違いと言えば、葉っぱや幹の形といったものが想像されますが、木材に加工された時の違いは「硬さ」です。

 広葉樹は細胞組織が複雑なために硬く、反対に針葉樹は細胞組織が単純かつ整然としているために柔らかいとされています。広葉樹材は硬いため、傷がつきにくく反り返りが少ないのが特徴。一方の針葉樹材は柔らかいため、肌触りや風合いが良いという特徴があります。

主な木の種類〜広葉樹編〜

それでは、主な木の種類を広葉樹・針葉樹別にご紹介していきましょう。まずは、代表的な広葉樹を見ていきます。
 

オーク(ナラ)

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

傷がつきにくく、個性的で美しい木目が特徴であるオーク材。「虎斑(とらふ)」と呼ばれる、虎の皮のような模様が見られることもあります。

  

バーチ(カバザクラ)

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

バーチ材は、非常に硬くて傷がつきにくく、肌触りの良さが特徴。木目が柔らかく色も優しいので、無垢フロアにおいて非常に人気が高い木材です。

 
 

クルミ(ウォルナット)

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

マホガニー材・チーク材と並んで、世界三大銘木に数えられるウォルナット材。深みのある色と美しい木目が特徴的です。

 

主な木の種類〜針葉樹編〜

 続いては、代表的な針葉樹材の特徴を見ていきましょう。

 
 

ヒノキ

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

上品な色と独特の爽やかな香りが特徴のヒノキ材。針葉樹ならではの柔らかさを持ちながらも、虫や腐食に強く丈夫な木材です。

 

 

スギ

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

日本を代表する木材であるスギ材。柔らかいのが特徴で、素足で歩く日本の文化に合っていると言えます。一方で、傷つきやすい点がデメリット。

 

 

マツ(パイン)

フローリングの床板選びに迷っている人へ!床板の種類と特徴まとめ

柔らかく加工しやすいパイン材は、縦方向に等間隔で入った節模様が特徴的。木材中の油分が多いため、経年変化が美しい木材です。

 

 

まとめ

今回は、床板の種類についてご紹介してきました。


無垢フロア・複合フロアの違いだけでなく、木材によっても特徴が異なることがお分かりいただけましたでしょうか。床は部屋の印象を決める大事な要素ですから、特徴を踏まえた上でプランに最適な木材をじっくり選ぶと良いでしょう。