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フローリングをリノベーション!バリアフリーで心地よい住まい


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フローリングをバリアフリーにリノベーションすれば、家族全員の住み心地がよりよくなります。

バリアフリー化は、お年寄りや障害のある方、小さい子供たちのためだけに必要となるのではなく、全ての人が暮らしやすい環境を作るのためのリノベーションといえるでしょう。

ここではフローリングをリノベーションする2通りの方法をお話しした後、人に優しいフローリングや敷居の段差解消について考えていきます。

フローリングをリノベーションする2つの方法

フローリングが古くなってきしみや汚れが気になる、フローリングがインテリアに合わない。こんな場合はリノベーションで解決することができるかもしれません。

実際に、フローリングをリノベーションするときには、「張替え」と「重ね張り」の2通りの方法があります。

フローリングを張替えるメリット・デメリット

フローリングの張替えとは、既存のフローリングをはがしてから新しいものを貼っていく方法のこと。フローリング材を取り除いたときに下地の状態もチェックできますので、必要ならばリフレッシュのための工事ができます。

歩くたびにギシギシ音がする床鳴りや、床がフカフカするといった不具合も、補修を行うなどの工事をすれば改善できます。特に、築年数が経過している場合は、張替えでのリノベーションを検討しましょう。

デメリットは大掛かりな工事になり、コストと工期がかかってしまうこと。また、古いフローリングも廃材となってしまいます。

フローリングを重ね張りするメリット・デメリット


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フローリングの重ね張りとは、既存のフローリングの上から新しいものを張っていく方法です。古いフローリングをはがして廃棄する工程を省くことができる分、コストの節約と工期の短縮になりますし、古いフローリングも廃材になりません。

デメリットは下地の不具合までは手を入れることができないことですが、築年数が経っていない物件なら重ね張りのリノベーションでも良いことが多いので、専門家に相談してみましょう。

ソフトな床材でフローリングのバリアフリー化

フローリングの硬さが気になる、足腰への負担を減らしたい、という場合に検討する価値があるのが、フローリングの材質を柔らかなもの変えるリノベーション。お年寄りや子どもが転倒しても心配の少ない床へと変えることができます。

張替えと重ね張り、どちらの方法でも施工することができます。

コルク

保育や福祉の現場など、多くの公共の施設で採用されているコルクの床をご存じでしょうか。コルクはソフトな肌触りが一年中楽しめる自然素材です。

床材としては、衝撃を吸収して転倒時の体への負担を軽減し、すべりにくさがあって歩きやすいので安全性が高く、水にも強いというようなメリットがあります。

参考:東亜コルク株式会社「建材としての特長」

杉(パイン)・ヒノキ

優しくやわらかな床がいいけれど無垢フローリングを使いたい、という場合には、木材の種類を選びましょう。

ソフトな無垢フローリングの代表は杉(パイン)。繊維が詰まっていない分、空気を多く含んでおり、暖かいという特徴もあります。ヒノキも同様に柔らかさで知られていますから、木目の表情で選ぶとよさそうです。

参考:KODAMA「硬さで選ぶおすすめフローリング」

重ね張りと張替え、それぞれの敷居のバリアフリー化

敷居の段差を解消するリノベーションもバリアフリー化の定番といえるでしょう。張替えか、重ね張りか、リノベーションの方法の違いで結果が変わってきますので、事前によく検討しておきましょう。

重ね張りで敷居をバリアフリーにする方法

重ね張りでの敷居のバリアフリー化は、フローリング材の厚さで敷居との段差を調節していくことが多いです。たとえば敷居の高さが15mm程度なら、リノベーション前の床の上に12mm厚のフローリング材を重ね張りすることで、段差はずいぶん解消されます。

しかし、敷居は残ってしまいます。敷居があると視覚的に空間を区切ってしまいますから、期待したほど開放感を感じられない、ということもあるかもしれません。

張替えによる敷居のバリアフリー化

フローリングの張替えでは下地から手を入れますから、敷居を完全になくすことができます。段差につまづくこともありませんし、車いすでの移動もスムーズ、掃除機が引っかかることもありません。

吊り戸のバリエーションも楽しめる

敷居がなくなると、従来の開き戸や引き戸のかわりに、天井から吊り下げる「吊り戸」を使うことになります。近年では様々なバリエーションが登場しており、従来の敷居を使った建具と同じように使うことができます。

たとえばパナソニックの「スクリーンウォール」のように、扉を片方に寄せてフルオープンにすることで大きな開放口を作ることもできますし、透明や半透明のものを選べば開放感はそのままに空間を仕切ることもできるのです。

参考:Panasonic「間仕切り開閉壁 スクリーンウォール」

まとめ

床をバリアフリーにリノベーションする方法は、ソフトなフローリング材に変更することと敷居の段差を解消すること。敷居は段差だけでなく存在自体をなくしてしまうことで、吊り戸に変更するメリットも得ることができます。これらのことから、おすすめのフローリングのリノベーション方法は張替え。下地からリフレッシュすることで、床鳴りなどの不具合が出ていなくても、予防することもできるのです。