フローリングの中でも憧れるのは無垢材の床。
そこで今回は、高級フローリングの無垢材のメリットデメリット、お手入れ方法までご紹介し、コストだけでは語れない無垢の床について理解を深めましょう。
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無垢の床とは?
まずは、無垢の床・フローリングについて、解説をします。
フローリングは単層の「無垢フローリング」、複層の「複合フローリング」に分類することができます。
「複合フローリング」は、合板などの表面に、天然木を薄く削って単板を張り合わせるタイプと、木目・石目などの柄を樹脂や紙などのシートにプリントしている化粧シートのタイプがあります。
一方で、「無垢フローリング」は、天然木の1枚の板を加工したものです。
つまり、無垢の床は、切り出した木をそのまま加工して使える無垢材を使用した床のことです。
無垢の床のメリット
無垢の床は、保温性、断熱性が高い点がメリットです。
湿気が多い季節では湿気を吸収し、逆に乾燥する季節には、湿気を排出するような調湿効果あります。
また、肌触りが良く、素足で歩くとサラサラしていてとても気持ちいいのもポイントです。
そして、時間の経過と共に、木がより味わい深い状態になるのも、無垢の床ならではの楽しみ方でしょう。
無垢の床のデメリット
無垢の床は、湿度の変化によって、反ったり割れたりすることがあります。
自然素材故に、膨張と収縮を繰り返すためです。
また、無垢材の中でも柔らかいスギなどの素材を使用すると、床がへこみやすかったり傷がついたりするので、注意が必要です。
一般的なフローリングよりもコストがかかる点もデメリットといえます。
もちろん、樹種や、商品にもよりますが、複合フローリングよりは値段が高くなります。
また、無垢の床に床暖房を追加したり、遮音の機能を追加したりするとさらに高額になるため、床のリフォームなどをする際は、まず業者に相談しましょう。
無垢の床のお手入れ方法をご紹介
無垢の床のお手入れは、塗装の方法によって変わります。
無垢材の塗装方法は主に「自然オイル仕上げ」「ウレタン塗装仕上げ」の2種類があります。
まずは基本的なお手入れをご紹介し、次にこの2種類の塗装方法ごとに、お手入れ方法をご紹介します。
基本的なお手入れ
【硬く絞った雑巾で水拭き】
1〜3ヶ月に1回、水拭きをしましょう。
無垢の床は水に強くないので、硬く絞った雑巾で拭くのがポイントです。
【汚れを落とすクリーナーを使う】
半年〜1年に1回は、ワックスアンドクリーナーを使用して、床の汚れを落としましょう。
乾いた布で、床全体に広げ、汚れのひどい箇所からフローリングをきれいにしていきましょう。
【再塗装する】
塗装が取れてしまった、揮発性が落ちてきてしまった、などがわかった場合、再塗装をする時期です。
塗装する前に床の上のゴミを拾い、塗装を始めます。
ブラシなどで薄く塗りのばしていくと、上手く塗り込むことができます。
自然オイル仕上げの塗装が施されている場合
自然オイル仕上げとは、植物油などの自然塗料を木材に塗って染み込ませ、木材を保護する方法です。
この塗装方法は、水や汚れにあまり強くありません。
そのため、何か液体や食べ物をこぼしてしまった際には、すぐに拭き取りましょう。
素早い対応とこまめなお手入れが必要です。
また、半年から1年に1回、オイルを床に塗り込む作業を行うことで、無垢材をメンテナンスすることができます。
ウレタン塗装仕上げが施されている場合
ウレタン塗装仕上げは、ウレタンという成分が多く配合されている合成樹脂の塗料で仕上げる方法です。
無垢材の表面に膜を作るようにして仕上げるため、耐水性があり、傷に強い点がポイントです。何か液体などをこぼしたときなどは、自然オイルほど慌てなくても大丈夫ですが、自然オイルと比較してみると、無垢材の風合いや、表目のさらさらした触り心地は減ってしまいます。
まとめ
無垢の床は確かに、複合フローリングと比べるとコストもメンテナンスの手間もかかりますが、その分その風合いや色味を楽しむことができたり、触り心地や、メンテナンスをする楽しさを享受することもできます。
コストだけでは語れない無垢の床の魅力を、ぜひショールームなどで、体感してみてください。
無垢材のおしゃれさや、香り、風合いの良さに魅了されるでしょう。
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