サッシやガラスは、住まいの中で、チリやホコリがつきやすく汚れが目立ちやすい場所ですね。特にガラスはきれいにしたのにすぐに汚れがついてしまいます。
サッシのお掃除ポイントはガラスとレール溝。ガラスは汚れが目立ちやすく、レール溝は汚れがたまりやすい場所です。ガラスは新聞紙で磨きレールのごみは掃除機で吸い取る。この2か所を定期的に掃除しておくと、きれいな状態が長持ちしますよ。
今回はサッシのお掃除方法を解説します。
サッシのふだんのお掃除
サッシのふだんのお掃除はガラスです。新聞紙をつかったお手軽な方法でガラスをきれいに磨いてみましょう。数が多いならスクイジーを使うと手早く掃除できます。
準備する道具
古新聞紙、スクイジー、ガラス用洗剤、キッチンペーパーまたはマイクロファイバー雑巾。
スクイジーとは、窓ガラスやお風呂の壁パネルなどの水切りに使われる水切りワイパーです。車のワイパーと同じで、ブレードの部分にゴムがついており、ゴムを平面に密着させて滑らすことで水滴を取り去ることができます。ガラス部分に密着させる必要があるので、凹凸のあるガラスには向いていません。沢山のガラスを手際よくきれいにしたいときに大変役に立ちます。
もう一つ準備したいのがキッチンペーパーは、雑巾と違ってガラス面に繊維が残らないので仕上がりがきれいになります。
また、マイクロファイバー雑巾は、8ナノメートル以下という極細の繊維を原料として作られており、繊維がガラス面に残ってもまず確認できません。また繊維がとがっているので汚れをよく取ります。吸水性が良く、水切れが良いのも特徴です。
サッシのふだんの掃除方法
■ガラス1~2枚を手早く掃除したい
ガラスが1~2枚であれば、古新聞を使ったお掃除が手軽です。新聞紙のインクと紙繊維が汚れと油膜を取り、きれいに仕上がります。
まずは濡らした新聞紙と乾いた新聞紙を用意します。新聞紙はくしゃくしゃ丸めて使うのがポイントです。濡らした新聞紙でガラス全体を拭いて汚れを取ります。仕上げに乾いた新聞紙で磨けばきれいなガラス面が得られます。
■ガラス4~5枚のサッシをきれいにしたい
多くのサッシを一度に掃除するならばスクイジーの出番です。
まずはガラスの汚れ落としから。ここでも古新聞が活躍します。ガラス用洗剤をガラスに掛けて、新聞紙で泡を全体に伸ばします。こびりついた汚れはこすり落としましょう。
きれいになったらスクイジーで泡を取っていきます。スクイジーは上から下に動かすのがポイント。1列ごとにスクイジーのゴムに付いた泡をキッチンペーパーやマイクロファイバー雑巾で拭き取ります。
隅に残った泡を拭き取ればきれいなガラス面の出来上がりです。
念入りお掃除
1年や半年に1回、サッシ全体を掃除すると汚れがたまらずきれいな状態を維持できます。
サッシの汚れがたまりやすいのはレール溝や網戸です。ふだんはそこまで気にならないかもしれませんが、いざ掃除してみると思っていたよりも汚れていて驚くかもしれません。定期的にお掃除して、きれいな状態を維持しましょう。
準備する道具
細いヘラ、つまようじ、ブラシ、掃除機、古新聞、ガラス用洗剤、スクイジー、マイクロファイバー雑巾、スポンジ、ヤカン
サッシの念入り掃除方法
サッシ全体の掃除は次の順番にしていくと効率よく進められます。
1.レール溝のホコリ取り
ヘラとブラシ、掃除機を使ってレールにこびりついた汚れを落としていきましょう。レールにたまった汚れはチリ、ホコリ、排ガス、塩分、髪の毛、繊維片など、ありとあらゆるものが集まって固まった汚れです。固まった汚れをヘラで崩して掃除機で吸い取ります。細かな部分はつまようじやブラシで掻き出して掃除します。
水を吸うとドロ状になって落ちにくくなるので、最初から水や洗剤をかけたりせず、乾いた状態で落としていくのがポイントです。
2.サッシ、ガラス洗い
サッシ全体、ガラス部分をきれいに洗います。アルミの枠の部分もついでにきれいにしましょう。
3.網戸洗い
網戸は、汚れが付きやすい網の部分を中心に、室内側→室外側の順番できれいにします。
取り外して移動できるなら、お風呂場や庭などに持ち込んで水洗いするとよいでしょう。力を入れて網をこすると網が寄ってしまうので、スポンジでやさしく上下左右にこするようにします。洗ったら日陰に干して、乾いたらサッシに戻して完了です。
網戸が外せない場合、両側からスポンジで挟み込んで洗います。大き目のスポンジに薄めた中性洗剤をたっぷりとつけて洗います。網が寄らないように優しく挟んで、上下左右に洗います。汚れを落とした後は水拭きして、枠を乾拭きして仕上げます。
4.レール洗い、サッシ枠洗い
サッシお掃除の最後はレールを水拭きします。スポンジに薄めた中性洗剤を含ませてレールの溝を洗っていきます。汚れが落ちたら洗剤成分を水拭きして、余分な水分を乾拭きして完了です。
水を流せるなら水洗いします。レールにヤカンで水を流しながら洗っていきましょう。
レールからつながる左右の枠や上部の枠も、合わせて水拭きしてきれいにします。
まとめ
今回はサッシの掃除方法についてお伝えしました。
サッシで一番気になるのはガラス面です。ガラス面を簡単に掃除するには古新聞がおすすめです。サッシ全体を掃除するときは、レールのホコリ取りから始めましょう。レールの汚れは乾いた状態で掃除するのがポイント。最初にレールを掃除すれば、汚れが広がらずに効率よく掃除できます。
ガラスの汚れが気になる時や、大掃除の際はぜひお試しください。
参考文献
・PHP研究所,住まいのお手入れハンドブック,PHP研究所
・NPO法人日本ハウスクリーニング協会,掃除の解剖図巻,エクスナレッジ