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「崖線(がいせん)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集678

■崖線(がいせん)

「崖線」とは「がいせん」と読みます。「崖線」とは崖が連なっている地形のことです。一般的に崖線は緑が連なり、動植物が自然のままに残っていることが多い傾向にあります。土地開発をしていない場合、住宅地として使用するのは難しいでしょう。

最近では崖線の一部を工事して、マンションやビルなどの建物を建設している地域もあります。土地開発をすると崖線の一部が分断されたり、動植物に大きな影響を与えたりするので、最近では崖線の保全や活用のための取り組みが必要とされています。

マンションやビルを崖線に建設した場合に、コンクリートによる補強が必要なケースがあります。特に崖線は一般的な地形と比べると斜面が多いので、雨風や地震による斜面の崩壊や地すべりなどのおそれがあります。適切なメンテナンスを施して、入居者の安全を確保する必要があるでしょう。

崖線は全国に存在しますが、有名な崖線のひとつに立川崖線と国分寺崖線があります。武蔵野台地とも呼ばれており、関東産地から流れ下った多摩川が扇状に広がってできました。立川崖線は東京都立川市、調布市、府中市にあり、国立市にある谷保天満宮は崖線を利用した地形となっています。

国分寺崖線は東京都国分寺市から世田谷区にある崖線です。世田谷区にある等々力渓谷は国分寺崖線の一部と言われており、低い場所と高い場所の高低差は20mとなっています。なお、国分寺崖線は関東ローム層の下に存在する古多摩川の侵食によって発生したと考えられています。

(参考:みずほ不動産販売「崖線」)