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これぞ書斎で生かしたい!機能付きカーテン色々

これぞ書斎で生かしたい!機能付きカーテン色々

日差しや外からの視線をさえぎり、空間を彩るなどカーテンは重要な役割を担っています。書斎においてもそのことは変わらないのですが、近年は書斎ならではの機能をうたったカーテンも登場しています。
 
ここでは、昔ながらの布製カーテンのメリット・デメリットをおさえた後に、書斎で活かしたい機能付きのカーテンを見ていきましょう。

布製のカーテンのメリット・デメリット

一般に「カーテン」といった場合に指すのは布製のものです。通常は光を和らげるレース製のものと、光を遮断する厚手のもの2枚をセットして使います。
 

メリット

・バリエーションが豊富
・価格の幅が広い
・取り付けがカンタン
・メンテナンスがカンタン
・耐久性が高い
・高い機能性を持ったものも登場
 
古くから使われており、高い需要を持っているのが布製のカーテンです。それだけに色柄のバリエーションが豊富なのが最大のメリットです。書斎にピッタリの一枚が見つかることでしょう。また高級なものから安価なものまで、幅広い価格帯でそろっています。高名なデザイナーによる高額なものがある一方で、近年は低価格を売りにした専門店も登場しています。
 
他にもカーテンは様々なメリットを持っています。レールに引っ掛けるだけと取り付けがカンタンならば、丸洗いが可能とメンテナンスもカンタン、それでいて10年以上は持ってくれる耐久性もカーテンならではのものです。これほど多くのメリットがあるのですから、布製のカーテンの人気が高いのも当然でしょう。
 
そして注目したいのは、続々登場している高機能のカーテンです。書斎にピッタリの機能について後に説明していきます。

 
デメリット

・昔ながらのデザインが退屈
・窓の左右を防ぐ形になる
 
ドレープが入った布のカーテンは退屈であったり、空間にシャープな雰囲気を求めている場合には、カーテン以外の選択が見えてきます。また左右に開くタイプしかないのも、せっかくの窓全面を活かしきれないのもデメリットといえるでしょう。

 

書斎向き!退色を防ぐためのカーテン

書斎に付きものといえば大量の書籍なのですが、これらの背が日光で退色してしまうのは避けたいものです。書斎に収納されがちなコレクションについても、退色しても良いというものはありません。

 
蔵書の退色を防ぐなら「UVカットカーテン」

 
退色は日光が当たることで起こりますが、中でも退色を進行させてしまうのが紫外線です。これを遮断する機能を持っているのが「UVカットカーテン」です。大部分の光を通すレースにもかかわらず、紫外線をカットできるものが人気となっています。

 
ホームシアターなら「遮光カーテン」

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紫外線だけでなく太陽光全てを防ぐ「遮光カーテン」は、遮断できる光の量によって、1から3級までグレードが別れています。日焼けを防ぐためだけなら3級でも充分なのですが、プロジェクターで映画を観るといった使い方がしたいなら、99.99%以上を遮断する1級のものを選ぶべきでしょう。レールの幅やカーテンの丈を窓よりも大きめにする工夫も欲しいですね。

(参考:WARDROBE sangetsu 「遮光カーテンが持つ特徴とは? 等級の違いを理解してカーテン選びに役立てよう」


 

快適な書斎にするためのカーテン?

長時間の滞在になることが多いのが書斎ですから、居心地が良いことが条件です。「遮熱」や「遮音」といった機能性をうたうカーテンには魅力を感じます。

 
遮熱カーテンの注意点

「遮熱カーテンマーク」が取り付けられているカーテン全てが、遮熱の機能を持っているとされます。日本インテリアファブリック協会(NIF)によると遮熱率25%以上、遮光率:99.4%未満が適合する判基準です。
 
(参考:サンゲツ「Q&A 遮熱マークの定義と規格について教えてください」

 
遮音カーテンの注意点

厳密な基準が設けられていないのが遮音カーテンです。しかも発生する音についてはともかく、入ってくる音に対しての効果についてはマユツバという調査結果(※2)もあります。外からの音を遮断する静かな書斎を求めるなら、二重窓などを検討したほうが良さそうです。
 
(参考:サウンドプルーフ「窓に防音カーテンを付けたら本当に遮音効果があるのか測ってみた!」

 

布製以外のカーテンは書斎向き?

ブラインドやロールスクリーンなど布製以外のカーテン、これらはあまり書斎向きとはいえません。理由は機能面において布製を上回っているところが少ないからです。ブラインドは羽の間に、ロールスクリーンは左右に隙間ができてしまいますから、遮光性において劣ります。
 
スッキリとしたデザイン性など布製にはない特徴を持っていますが、書斎においてはあまりおすすめできないのが、これら布製以外のカーテンです。


 

まとめ

昔ながらのデザインに面白みがないとはいえ、特に書斎の大切な機能の遮光性において布製のカーテンは、まだ他よりもアドバンテージがあります。またデザインが古臭いとはいえ、カーテン自体のバリエーションは非常に豊富です。時間をかけることで好みのカーテンが見つかるでしょう。
 
またデザイン以外にも機能性において、布製のカーテンは見るべきところがあるのですが、遮熱性や遮音性を期待するならば、二重窓など別の方法を考えたほうが良いでしょう。