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リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

「お風呂を大きくしたい!」でも、どのくらいの大きさにすればいいのか迷ってはいませんか?
リノベーションする時には、具体的な目標を決めたほうが業者とも相談しやすくなるでしょう。いつの間にか方向性がぶれてしまい、「思っていたのと違う」とならないためにも、まずは具体的な数字も交えた計画を立てましょう。

今回は、お風呂をサイズアップしたい時に参考にできる具体的な大きさをご紹介。さらにお風呂のリノベーションにつきものの注意点も合わせて、5つのポイントにまとめました。
 

ポイント1. 快適なお風呂のサイズはどのくらい?

リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

今より快適なお風呂を目指す場合、闇雲に大きなサイズを選んでも間取りとの関係で実現できないかもしれません。まずはどのくらいならゆったりできるのか、一般的に推奨されているサイズをご紹介します。

浴槽のサイズはどのくらいがいい?
ゆったりとリラックスするために必要な浴槽。どのくらいのサイズなら快適なのか見てみましょう。

【浴槽の幅】
・130cm…身長が160cm程度の方であればある程度ゆったりと入れる広さ
・140cm…身長が180cm程度の方であればある程度ゆったりと入れる広さ
・160cm…足を伸ばしやすい広さ

【浴槽の形状】
お子様と一緒に入りたい場合は、「ワイド浴槽」がおすすめ。通常の浴槽よりも奥行きが広めな設計で、お子様とでもゆったり、1人なら手足を伸ばして広々という使い方ができる場合があります。

【浴槽の高さ】
一般に、浴槽の高さは40~45cm程度がラクにまたげると言われています。この高さはバリアフリーの観点からも適切な目安とされており、車いすの座面と同程度で使いやすい高さとも言われています。なお、バリアフリーを考えるなら浴槽の深さは50cm程度が推奨されています。

洗い場のサイズはどのくらいがいい?
広々とお風呂を使うには、浴槽だけでなく洗い場の広さも大切。

人が体を洗うために必要な広さは、80×100cmと言われています。これはユニットバスの広さで言えば0.75坪サイズでも確保できる広さです。ただ、0.75坪では浴槽の幅は75~110cmとなることも。窮屈に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

広く使う事を考えると、お風呂全体で1坪以上のサイズを選ぶ方が良いでしょう。一般に、子供と入る場合には1.25坪以上のサイズが推奨されています。

おすすめの浴室と浴槽のサイズをご紹介しました。ただ、ここで問題になるのがユニットバスの規格です。在来工法のお風呂であれば自由にサイズを決められますが、現在主流となっているユニットバスの場合、用意された規格から選ぶことになるでしょう。

次は、ユニットバスのサイズの見方を解説します。自分にあったサイズ規格や坪数を見つけましょう。

ポイント2. お風呂のサイズの見方を知ろう

リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

ユニットバスのサイズは、一般に坪数や「1618」などの数字で表現されています。「1618」とは、お風呂全体のサイズが短辺1600mm、長辺1800mmであることを示しています。

ここで、坪数と数字を対応させた見方をご紹介。サイズ選びの参考にしてください。

・0.75坪:「1216」、「1217」、「1316」、「1317」など。
1人なら使えますが、やや狭さを感じる場合があるサイズです。

・1坪 :「1616」、「1618」、「1717」、「1818」など。
浴槽のサイズが130cmを超えるものがあり、ある程度のゆったり感が出てきます。

・1.25坪:「1618」、「1620」、「1621」など。
子供と入る場合に推奨されるサイズです。

・1.5坪 :「1623」、「1624」、「1818」など。
介護も視野に入れるなら確保したいサイズです。

これで、カタログを見てイメージが沸きやすくなったことと思います。ところで、「そもそもユニットバスと在来工法、どっちが良いの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

3つめのポイントとして、ユニットバスと在来工法のメリット、デメリットを解説します。

ポイント3. ユニットバスと在来工法、2つのお風呂の特徴を知ろう

リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

規格化されたユニットバスと、自由度の高い在来工法。あなたに合うのはどちらでしょうか?それぞれのメリット、デメリットを含めた特徴を解説します。

規格化されたお風呂、ユニットバスの特徴
ユニットバスは、工期が短い、防水性能が高い、断熱性に優れるといったメリットがあります。

ユニットバスはあらかじめ各パーツが用意されており、組み合わせることで浴室が完成するタイプ。工期は在来工法に比べて短い傾向にあります。また、浴室としてのスペースの中にもう一つユニットバスという箱が入る形となり、豊富な断熱材による高い断熱性が期待できます。

一方、規格外の設備を後付けしにくいなど、自由度の低さはデメリットともなり得ます。間取りによってはスムーズに設置できず、工事ができなかったり費用が高くなったりする場合もあります。

自由度の高いお風呂、在来工法の特徴
在来工法のメリットは、自分のこだわりを反映しやすいことと言えるでしょう。

在来工法はお風呂用のスペースに、コンクリートやタイルを貼って床や壁から作る方式。浴槽を深く埋め込んでヒノキにしたい、タイルにこだわりたいといった願いも叶えられる可能性があります。

その一方で工期が長くなりやすい、費用がかさみやすい等のデメリットがあります。素材の選び方にもよりますが、気密性、断熱性が低くなってしまう可能性も考慮しなくてはいけないでしょう。

ポイント4. マンションでお風呂をリノベーションする場合の注意点

リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

マンションの場合、まずは管理規約でリノベーションが禁止されていないか確認する必要があります。お風呂のリノベーション自体が禁じられている場合や、ジャグジーなど音の出る設備を禁止している場合があります。

また、マンションの構造的にお風呂のリノベーションが困難なことも。配管を変えるための十分な床下スペースが無い場合、お風呂の位置が変わるようなリノベーションは出来ないことがあります。床下が二重床となっていない場合は要注意。下の階の天井裏がそのまま配管スペースとなっていて、工事できない可能性があります。

ポイント5. 一戸建てでお風呂をリノベーションする場合の注意点

リノベーションでお風呂をサイズアップ!気を付けたいポイント5つ

一戸建てでは、在来工法のお風呂をリノベーションしたい場合もあるでしょう。その場合、下地や柱などが傷んでいると費用がかさむ場合があります。長年使っていた在来工法のお風呂をリノベーションする時には、業者と下地などの修復費用についても相談しておくと良いでしょう。

また、2階以上に在来工法でお風呂を作る場合には水漏れに注意が必要です。一般的に、在来工法はユニットバスに比べると経年劣化による水漏れのリスクが高いと言われています。工事の際に徹底した水漏れ対策を意識しましょう。

まとめ

快適なお風呂へサイズアップ!そのために必要なサイズの知識や、お風呂のタイプ別の特徴を解説しました。理想のお風呂を作るには、どのくらいの大きさが必要なのか、ユニットバスか在来工法、どちらで実現可能なのかを知っておくと役立ちます。具体的なプラン作りのための参考としてください。