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憧れの北欧キッチンを実現するコツとは?押さえておきたい北欧キッチンの基本

リノベーションを検討するにあたって、北欧風のおしゃれな家に憧れている人も多いのではないでしょうか。北欧インテリアは、ナチュラルで温かみのある「自然体のおしゃれ」が魅力ですよね。最近ではLDKや居室だけでなく北欧キッチンも人気です。

そこで今回は、北欧キッチンの魅力やポイントを解説。実際に北欧キッチンを取り入れた事例も紹介していきます。

北欧キッチンの特徴と魅力

最初に北欧キッチンの特徴と魅力について見ていきましょう。北欧とは、ヨーロッパ北部のスカンディナビア半島周辺に位置するスウェーデン・ノルウェー・フィンランド・デンマークの4カ国を指す名称。いずれも高緯度に位置しているため、寒くて日照時間の少ない冬が長く続き、その間は家の中で大半を過ごすしかありません。北欧の人々が「せめて家では明るく楽しく過ごしたい」と考えた結果生まれたのが北欧インテリアなのです。

明るく楽しく過ごすための工夫が詰まった北欧キッチンの魅力といえば、高いデザイン性と機能性。家の中にいる時間が長いため、シンプルで飽きの来ないスタイリッシュなデザインと使い勝手の良さが重視されるのです。ただシンプルなだけでなく、鮮やかなカラーや柄をアクセントとして取り入れているのも特色と言えるでしょう。

北欧キッチンを決定づける3つの要素

シンプルでスタイリッシュなデザイン性と高い機能性が魅力の北欧キッチンには、次の3つの要素が欠かせません。

1.白と木目を基調としたナチュラルな配色

北欧キッチンを取り入れる上で重視したいのが配色。白をベースとして、色の薄い針葉樹系の木目を合わせるのがポイントです。白の割合を増やすほどスタイリッシュになり、反対に木目をメインに持ってくると家庭的で温かみのある印象になります。アクセントカラーを取り入れる場合には、アースカラーと呼ばれる少しグレーがかった色を使うと、ナチュラルな雰囲気を壊さないのでおすすめです。

2.空間を引き締める壁タイル

壁タイルを上手く取り入れるのも北欧キッチンの特徴。特に白をベースにしたシンプルなタイルをあしらうことで、ナチュラルで清潔感のあるキッチンになります。タイルの種類によってテイストを変えることも可能。シンプルな白タイルだけでなく、例えばアンティーク調のタイルを使えば北欧の田舎風キッチン、アーティスティックなタイルを使えば生活感を抑えた北欧モダンなキッチンになります。

3.白に映えるボタニカル

北欧キッチンでは植物を取り入れるケースが多く見られます。白ベース+木目だけだとスタイリッシュすぎる印象になることもあるため、差し色として緑のプラントを置くのです。ちょっとした彩りを加えつつ、さらにナチュラルさを演出できる北欧ならではの工夫と言えますね。

北欧キッチンに取り入れたいアイテムとは?

インテリアを北欧風にしたら、アイテムも北欧風で統一するとおしゃれ感をアップできます。続いては、北欧キッチンに取り入れたいアイテムを紹介しましょう。

北欧ブランドの食器や雑貨

白と木目がベースのシンプルなインテリアの中でアクセントになるのが、北欧ブランドの食器や雑貨。色鮮やかだったり可愛らしい柄だったり、置いておくだけで華やかになるものが多くあります。代表的なブランドとしてはIKEA、マリメッコ、イッタラなどが挙げられます。

空間のスパイスになるファブリックパネル

北欧インテリアの定番、個性的な柄のファブリックパネルをキッチンに飾るのもおすすめ。シンプルな空間のスパイスになるだけでなく、ちょっとした温かさを感じさせてくれるのも嬉しいところです。数を増やしすぎるとゴチャゴチャした印象になってしまうので、あくまでもアクセントとして2〜3点飾るといいでしょう。

おすすめ北欧キッチン事例

北欧キッチンの基本について学んできたところで、実際の事例を2つ紹介していきます。解説したポイントをどのように取り入れているのか注目してみてください。

事例1:白で統一された空間に映えるグリーン

 
 
 
 
 
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こちらは、なんと本場スウェーデンのインフルエンサーが暮らす家のキッチン。白とナチュラルなウッドを基調とし、水栓やコーヒーマシンなどの小物はブラックで統一しています。まるでモデルルームのような美しいキッチンですね。モノトーンが中心だと無機質な印象になりがちですが、カウンターに置かれた水耕栽培キットのグリーン、「見せる収納」に並べられた色とりどりのボトルが絶妙な遊び心をプラスしています。

事例2:家庭的な北欧キッチン

 
 
 
 
 
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1つ目とは打って変わって、こちらの北欧キッチンは家庭的な印象。1つ目との1番の違いは木目の面積です。モノトーンが占める面積が多いほどスタイリッシュ、木目の部分が多いほど温かく家庭的な雰囲気になります。見せる収納を上手に活用して、食器を見せながらも雑多な感じがしないバランスが見事ですね。差し色として置かれたグリーンや壁掛けのファブリックパネルも空間を特徴づけています。

まとめ

漠然と「北欧キッチンは、おしゃれだけど取り入れるのは難しい」と考えている人もいるかもしれません。しかし、北欧キッチンのポイントを見てみると、決してハードルが高いわけではないということがわかります。しかも、自然と共生するという点で北欧と日本は共通しており、北欧キッチンは日本の住環境になじみやすいとされているのです。皆さんも今回紹介したポイントを意識しながら、北欧キッチンを取り入れてみてはいかがでしょうか。