寝室の照明計画、迷いますね。
寝室の照明計画で一番参考になるのは、ホテルの客室でしょう。客室は、リラックスして休めるように配慮された照明計画がされています。
今回は、リラックスして休めるような、寝室照明の設定方法をお伝えします。3つの照明と+αの組み合わせをご紹介します。それでは、しばしお付き合いください。
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寝室の照明は「ベッドフットへのメイン照明」を中心に3種類
寝室では、リラックスして眠れるように他の部屋より少し暗く、光源が直接見えないようにします。間接照明とすることで、壁や床で光が拡散し、目に優しい明かりになります。
それには、3種類の照明を組み合わせます。
- ベッドヘッドの明かり
- ベッドフットの明かり
- ベッドより低い位置の明かり
この3つの組み合わせと、さらに+αとして読書灯や常夜灯を組み合わせます。こうした照明配置は、ホテルの客室のような、ゆっくり休める照明計画が実現できるでしょう。
それでは、この3つ+αの明かりをそれぞれ見てみましょう。
1.ベッドヘッドの明かり
ベッドヘッドの明かりは、部屋のメインとなる照明です。枕元から天井に向けて照らします。こうすることで、寝る前の十分な明かりを確保しつつ、直接光源が見えないような照明配置となります。
例えば、ブラケットライトを上部に向けて配置する。ベッドヘッドにカウンターを設け、間接照明とするなどの配置ができます。
ベッドヘッドの明かりは、部屋のメインとなる照明ですので、良い物を選びましょう。
2.ベッドフットの明かり
ベッドフットの明かりは、ベッドヘッドの明かりと合わせて部屋のメイン照明となります。天井から足元を照らします。
天井付けの照明ですから、寝転んだときに直接光源が見えないように配慮します。例えば、深めの拡散型ダウンライトや、埋め込み型のベースライトを採用します。明るくなりすぎず、少し暗いぐらいの雰囲気で選ぶと、部屋全体が落ち着いた雰囲気を作れます。
3.ベッドより低い位置の明かり
補助照明として、ベッドより低い位置で床面を照らします。この照明は、くつろぎ感を演出する照明です。ベッドヘッドとベッドフットの明かりを消し、雰囲気を演出する目的があります。
建築化照明(壁や天井に据え付けてある照明器具)のほかに、テーブルライトやサイドランプなどで、少し暗いぐらいがちょうど良い明るさです。
4.+αの明かり
+αの明かりは、読書灯や常夜灯です。+αは、ちょっとオシャレにしてみませんか?
読書灯は、手元を明るくする製品がオススメです。種類はたくさんありますが、文字がしっかり読める高演色タイプや、柔らかな光の電球色をオススメします。目に負担がかからず、入眠の障害を少なくしてくれます。
常夜灯は、足元を照らす程度のものです。急に明るくすると眩しく目がくらみます。また、明かりを消したときに目が慣れず、真っ暗で足元が危険です。常夜灯は、暗いときでもほんのり明るく足元を照らしてくれます。
寝室の照明器具は、3種類+αを上手に組み合わせて計画しましょう。
照明器具は調色調光タイプ+シーンコントローラーを組み合わせる
寝室にオススメなのは、調光調色タイプの照明器具とシーンコントローラーの組み合わせです。この二つの組み合わせで、寝室での様々な生活シーンに対応できます。
調光調色タイプの照明器具はシーンに合わせて使いやすい
光の明るさと、光の色合い(蛍光灯の白い色から電球のオレンジっぽい色まで)を調整できる照明器具です。
寝室にこれが必要なのは、身体を休める場所と同時に、朝の身支度をする場所でもあります。また、日中や寝る前にベッドメイクも必要です。これらは別々の明るさが必要になるので、調光調色タイプの照明器具で必要な明るさを提供できます。
シーンコントローラーはボタン一つで切り替える便利なアイテム
シーンコントローラーは、生活パターンに合わせて、ボタン一つで照明器具の明るさ・色合いを調整できるスイッチです。
複数のスイッチを切り替えることなく、さまざまな生活パターンを登録し、それぞれのシーンに合わせて切り替えます。照明器具1つに対して1つのコントローラーで対応していたものを、まとめて切り替えるわけですから、とても手軽です。
朝起きてから、日中の清掃・ベッドメイク、睡眠前の翌朝の準備、入眠前のくつろぎの時間など、シーンに合わせて切り替えます。
シーリングライトには補助照明を組み合わせると良い
賃貸物件や分譲マンションでは、寝室の照明はシーリングライトが一般的です。シーリングライトは、スタンドライトや間接照明を組み合わせてみましょう。
置き型のスタンドライトは、寝室の雰囲気をアップさせます。部屋の四隅に配置し、ベッドより低い位置に置くのがポイントです。その分、質の良いランプを選んでください。
また、シーリングライトは、リモコン式であれば、ベッドで横になった状態でも操作でき、大変重宝します。
まとめ
今回は、寝室の天井照明についてお伝えしました。寝室の照明は、3種類の照明を組み合わせ、直接光源が見えないように配置するのがポイントです。+αとして読書灯や常夜灯と組み合わせます。
照明自体も、調光調色タイプの照明器具を使い、他の部屋より少し暗くするのがポイントです。
上手に照明を作って、快適な住まい作りを!
参考:Panasonic「すまい明かり設計集2018基礎編」
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