賃貸で家賃を払い続けるよりも、ワンルームマンションを購入してリノベーションした方がお得。このように考える単身女性が増えています。部屋は小さくても、自身のこだわりが詰まった部屋にしたいものです。

今回は、そのような女性の一人暮らしで、リノベーションを検討する際の注意点についてご紹介していきます。

 

単身女性世帯でリノベーションが人気のワケ

そもそも単身女性世帯でリノベーション人気が高まっている理由とは、どういったものなのでしょうか。

これは、男女ともに単身世帯のマンション購入が増えていることが大きく関係しています。ダイヤモンドオンラインの記事によると、それまでファミリー層が中心だったマンション市場において、単身層のニーズが高まりつつあるようです。

 （参考：ダイヤモンドオンライン「独身女性のマンション購入が増加、住宅取得層「異変」の理由」）

ただ、近年では特に都心部の新築マンション価格が上昇しています。そこで、手頃な中古マンションを購入してリノベーションするという需要が高まっているのです。

 （参考：日本経済新聞「首都圏マンション需要なき価格上昇　28年ぶり6000万円」）

余裕を持った資金計画を立てよう

女性の単身世帯でリノベーションを検討する際に注意したいポイントの1つ目は、余裕を持った資金計画を立てることです。

一人暮らしですから、自分の収入の範囲内で家計をやりくりしなくてはなりません。また、将来病気やケガなどで休職したり、一時的に収入が無くなったりというリスクも十分に考えられます。

不測の事態にも対応できるよう、自身の収入範囲ギリギリでローンを組むのではなく、少し余裕を持った予算を組むことが重要です。

資産価値を上げるリノベーションを意識しよう

ワンルームマンションをリノベーションする場合、将来的に結婚しても二人暮らしまでは対応できるかもしれませんが、もし子供が生まれたとすると確実に手狭となるでしょう。

そうなると家を売却、もしくは転貸する必要が生じます。こうした将来的な売却・貸し出しの可能性を見越した、物件選びやリノベーションを心がけることをオススメします。

資産価値の下がらない物件選び

物件に関しては、先ほどご紹介したダイヤモンドオンラインの記事にもある通り、駅近物件を選ぶと良いでしょう。なおかつ人気沿線の駅周辺であれば、将来的にもニーズが見込めます。

ワンルームをリノベーションする場合、後に購入もしくは借りる人も同じような単身世帯です。そういった人々のニーズに合うような立地の物件を購入することで、良い条件で転売・転貸できる可能性が上がります。

また、築年数が古過ぎると資産価値がつかない可能性もあるため、物件価格とのバランスを見ながら選ぶことが大切です。

資産性を上げるリノベーション

中古マンションをリノベーションすること自体、資産性をアップすることにつながります。ただ、さらに資産性を向上するには、テーマに沿ってお洒落さを追求したり、在宅ワークや趣味など何かに特化した部屋にするといった工夫が必要です。
 
古い部屋をきれいに作り変えるというだけでは、それ以上の価値は生みません。「この部屋だったら市場価格以上のお金を出しても住みたい」と思ってくれる人が現れるような部屋づくりを意識してみましょう。
 
ただし、ターゲットを絞り過ぎると需要が限られてしまうので、独自性と大衆受けのバランスを見極めるのがポイントです。

妥協しない部屋づくりを心がけよう

ここまで金銭や資産的なお話をしてきましたが、実際に住むのは自分自身ですから、何よりも妥協しない部屋づくりが大切です。

中古マンションとはいえ、大きな買い物であり、リノベーション費用を合わせれば1,000万円以上の投資になるでしょう。ローンを組んだ場合、少なくとも10年程度は住み続けることが前提になります。将来的な売却・転売の可能性はありますが、まずは自分自身が快適に暮らせる部屋でなければ意味がないのです。

そのためにも、駅からの距離や周辺環境といった物件の立地、設備や広さなど部屋のスペック、自身のライフスタイルに合ったリノベーションプランという3つの観点を意識して、満足度の高い住まいづくりを目指しましょう。

まとめ

今回は、女性の一人暮らしにおけるワンルームマンションのリノベーションについて、注意点をご紹介してきました。

 繰り返しになりますが、比較的買い求めやすい中古ワンルームとはいえ、大きな買い物です。自身のライフプランや経済状況を総合的に判断し、無理のない範囲で満足度の高い住まいを手に入れましょう。