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ペニンシュラキッチンとは何か?バリエーションも理解しよう!

ペニンシュラキッチンとは何か?バリエーションも理解しよう!

「ペニンシュラ(peninsula)」とは英語で「半島」という意味、ラテン語の「ほとんど島」=paene insula(パエネ/インスラ)を語源にしています。ですから、ペニンシュラキッチンは対面キッチンで片側が壁と接しているタイプ、半島状になったキッチンのことを指すのです。

 そんなペニンシュラキッチンはリノベーションでも新築でもよく採用されるのですが、理由はトレンドと実用性の両方を満たしているからです。それではキッチンのトレンドとペニンシュラキッチンの現実性の高さ、そしてバリエーションについて見ていきましょう。

 

キッチンのトレンドといえば対面なのです


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その昔、昭和のころのキッチンといえば、壁や窓に向かって設置された「壁付けキッチン」がスタンダードでした。キッチンのお母さんに話しかけると振り向いて応える、こんな光景がどの家庭でも見られたのです。
 
しかし壁付けキッチンだと料理をする人は、ダイニングやリビングに背を向けたままになりますから孤立感があるのです。テレビをちら見するにも幼い子どもの様子を見るにも、一々振り返らなくてはならないのは面倒です。
 
そこで登場したのが対面キッチン、ダイニングやリビングに向かって設置されています。これならば料理中を待つ人とのコミュニケーションがとれますし、視線をあげるだけでダイニングやリビングの様子がわかるのです。


 

対面キッチンのデメリットとは?

対面キッチンにあるのはメリットばかりではありません。デメリットもあるのですが、最大のものは場所を取ることです。本来は壁付けでひとまとまりになっていたキッチンが飛び出してくるのですから、ダイニングやリビングのスペースを削ってしまうのです。

 

現実性が低い?アイランドキッチン

中でもぜいたくなスペースの使い方をしているのがアイランドキッチン。コンロやシンクが島のように飛び出ていますし、両側に通路を確保しなくてはなりませんから広いスペースが必要になるのです。

アイランドキッチンは見栄えが良いので、システムキッチンのカタログでもインテリア雑誌でも大きく取り上げられています。対面キッチンといえばアイランドを思い浮かべる人も多いことでしょう。一方で現実性も低いのがアイランドキッチン、よほど広い空間が確保できなければ快適にアイランドキッチンを使うことはできないでしょう。

 

現実性の高さならばペニンシュラキッチン

アイランドキッチンの一片が壁に付ついているレイアウトがペニンシュラキッチンです。アイランドキッチンと比べると片側の通路が不要になりますから省スペース、現実性が高いといえるでしょう。

選ぶのはオープン?それともセミオープン?

ペニンシュラキッチンはオープンタイプとセミオープンタイプに分けることができます。


オープンタイプ

コンロやシンクがそのまま突き出ているのがオープンタイプ、片側だけでなく向かい側からも料理や洗い物ができることや開放感がメリットです。一方で料理の匂いがリビングまで強くただよったり、料理中の手元や積み上がった洗い物を見られたりしてしまうデメリットもあります。

 
セミオープンタイプ

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オープンタイプの匂い問題を解決するためにコンロの前に壁を設けたり、手元や洗い物を見られる問題を解決するために低い壁(腰壁)を設けたり。収納力を強化するためにペニンシュラの上につり戸棚を設けたり。これらはセミオープンタイプのペニンシュラキッチン、開放感こそ薄れてしまいますが、より実用性がアップしたタイプということができるでしょう。


 

レイアウトによるペニンシュラキッチンの色々

キッチンを成り立たせているのはシンク・コンロ・作業台という3つのパーツです。これら3つのレイアウトの仕方で「対面I型」と「対面L型」、2つのバリエーションに分けられます。

 
対面I型

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シンク・コンロ・作業台が一列にペニンシュラに並んでいるタイプが「対面I型」、最もスタンダードなペニンシュラキッチンのレイアウトです。特徴は、料理中はほとんど横移動になることです。
 

対面L型

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シンク・コンロ・作業台をL型に並べたのが「対面L型」、メリットが数多いレイアウトです。たとえばコンロを壁側に設置してしまえば、あらためて壁を作る必要がありませんから、開放感があるペニンシュラキッチンになるでしょう。また料理中は横移動に加えて体を反転させればいい、家事動線が短くてすむというメリットもあります。
 

 

まとめ

以上、ペニンシュラキッチンのメリットとバリエーションについて見てきました。ちょっと混乱しがちですから整理しておくと「対面キッチン」の仲間の「ペニンシュラキッチン」は壁のある・なしで「オープンタイプ」と「セミオープンタイプ」に分けることができ、シンクやコンロのレイアウトで「対面I型」と「対面L型」に分けることができるということです。

こんな知識が役に立つのはキッチンの希望を出す場合、理想とするキッチンが正確に伝わりますから、より思い通りのキッチンが実現することでしょう。