ライフスタイルの変化に伴い、マンションの和室をリノベーションする方が増えているようです。洋室へのリノベーションをする際には、いくつかの注意点を前もって理解しておくとよいでしょう。
今回の記事では、マンションの和室を洋室にリノベーションする際の注意点や押さえておきたいポイントをご紹介します。リノベーションを予定している方は参考にしてください。
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もくじ
マンションの和室を洋室にリノベーションする魅力
洋室へのリノベーションには大きく分けて2つの魅力があると言われます。ここでは、それぞれの魅力について詳しく見ていきましょう。
掃除がしやすい
洋室のメリットのひとつとして、掃除に手間がかからないことが挙げられます。畳はカビやダニの温床になりやすいため、定期的な掃除での対策も必要です。しかし、ホコリや小さなゴミが畳の中に入りやすく、汚れを取り除くのに時間をとられることも多いでしょう。
洋室にはフローリングが張られていますが、ほうきや掃除機を使えばホコリやゴミを簡単に取り除けます。飲み物や食べ物をこぼしたときでも、フローリングなら簡単に汚れを落とせるので便利です。
重い家具を設置できる
洋室のもうひとつのメリットはベッドやソファなど、重量のある家具でも設置できることです。和室に重い家具を置いてしまうと、重さで畳が沈んでしまいます。場合によっては畳に跡が残ってしまうことも。
一方で洋室ならば、そのような心配もなく重い家具も設置できます。ベッドやソファを使えることで、布団の上げ下ろしや畳に座るという生活からも解放されます。
マンションの和室を洋室にリノベーションする際の注意点
メリットの多い和室から洋室へのリノベーションですが、通常の洋室とは仕上がりに異なった点もあるので、覚えておきましょう。ここでは、洋室にリノベーションをする際に押さえておきたい3つの注意点をご紹介します。
段差が生じる場合がある
1つ目の注意点は段差です。畳とフローリングでは設計時の高さが異なっており、畳をフローリングに変えるだけの工事をすると段差が生じてしまいます。段差ができてしまうと、部屋の移動時に転倒する恐れがあるでしょう。また、開き戸の設置が難しいなどの問題も発生します。
段差を解消するには工事が必要です。リノベーション工事を依頼する際には、段差解消の工事にかかる費用も尋ねておきましょう。
断熱材を入れなければならないケースがある
2つ目の注意点は寒さです。畳には断熱効果があるため、下地に断熱材を入れていないことが多くあります。マンションには断熱性が高いという特徴がありますが、断熱材が入っていないと冬場は寒く感じるでしょう。
快適な洋室にするためにも断熱材の導入は検討したいものです。リノベーションをする際には、断熱材の工事についても業者に相談してみましょう。
遮音性が低くなる恐れがある
3つ目の注意点は遮音性です。畳には遮音性が備わっており、洋室にリノベーションをすると遮音性が低くなる恐れが高いでしょう。
マンションでは防音規定や遮音規定を管理規約で設けており、規定に達していない場合には対策を取らなければなりません。規定を下回っている場合、下の階の住民に生活音が聞こえてしまうこともあり得ます。洋室にリノベーションをする際には防音規定を確かめておきましょう。
マンションの和室を洋室にリノベーションする際に押さえておきたいポイント
和室から洋室へのリノベーションをより納得いくものにするには、以下の2つのポイントを押さえておくのがおすすめです。ここでは、それぞれのポイントをご紹介します。
クロスの活用
1つ目のポイントはクロスの活用です。和室では砂壁、漆喰、柱が露出している壁を使用する傾向にありますが、クロスを使用すれば部屋の雰囲気を洋風に変えられるでしょう。
ふすまについても、おしゃれなデザインのクロスを使用すればスタイリッシュな部屋にアレンジできます。
フローリングの違いを把握しておく
2つ目のポイントはフローリング材の選定です。フローリングの素材には天然木、樹脂、紙などがあります。天然木には無垢、挽き板、突き板などの種類がありますが、遮音性、キズへの強さ、木質感、手入れのしやすさなどは種類ごとに異なります。
マンションの和室のリノベーションでは、遮音性を考慮に入れながら好みのフローリングを選ぶのがおすすめです。
和のテイストを取り入れた和モダンもおすすめ
リノベーションの予算が限られている方や和の雰囲気を残したい方は、和のテイストを取り入れた和モダンという方法もあります。
例えば、通常の畳の代わりに縁のない琉球畳に取り換えれば、おしゃれな仕上がりも期待できます。ふすまや照明器具などを残しておくと、カジュアルな空間も演出できるでしょう。リノベーションの箇所を減らせるため、予算内に施工費を抑えつつ、現代風の雰囲気にも変えられます。
まとめ
マンションの和室を使いやすくしたいのなら、洋室へのリノベーションがおすすめです。掃除がしやすい、重量がある家具を設置できるなどのメリットもあります。一方で注意点もあるため、リノベーションをする際には施工業者と十分に相談しながら計画を進めましょう。
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