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床をリフォーム。マンションにおける注意点とは?床材の種類や色選びのポイントをご紹介

床をリフォーム。マンションにおける注意点とは?床材の種類や色選びのポイントをご紹介


床のキズや汚れ、使い勝手の悪さなどが気になる場合は、床をリフォームして悩みを解消しましょう。ただ、マンションで床のリフォームをする際はいくつかの注意点もあります。

床材には多くの種類がありますが、何を選ぶかで見た目や使いやすさも変わってきます。また、面積の大きい床は色選びも大切です。床材の種類や色選びのポイントについてもみていきましょう。
 

マンションの床をリフォームする際の注意点

床をリフォーム。マンションにおける注意点とは?床材の種類や色選びのポイントをご紹介


マンションには管理規約による制限やリフォームに関する決まりもあることが多いです。また、床をリフォームする際は、下の階への防音などの観点から遮音等級が定められていることも多く、使用禁止の床材が指定されている場合もあります。遮音等級とは、下の階にどれくらい音が響くのかを表したものです。

また、リフォームをする際は上下左右などの近隣住民の同意が必要な場合もあります。同意が必要ない場合でも、騒音や業者の出入りなどで迷惑をかけることが考えられるため、事前にあいさつしておくと安心でしょう。
 

どんな床にリフォームする?

床材には様々な種類があります。どのようなものがあるのか、それぞれの特徴についてご紹介します。


フローリング

床をリフォーム。マンションにおける注意点とは?床材の種類や色選びのポイントをご紹介

フローリングには、複合フローリングと無垢フローリングがあります。複合フローリングは集成材という、薄くした木の板を接着剤で張り合わせた人工的な木材を使用しています。素材の質が安定しており、反りなども少ないでしょう。コストも比較的安く、汚れや食べこぼしなども拭き取りやすいです。ただ、調湿効果がなく夏は床のべたつきが気になることもあります。

無垢フローリングは無垢材という自然な状態の木材を使用しているため、より木の温もりを感じられます。年月の経過によって色やツヤの変化を楽しめるでしょう。調湿作用があるため、部屋の湿度を快適にしてくれます。ただ、それによって木材が膨張・収縮を繰り返すためフローリングに反りやすき間ができることもあります。選ぶ木材によっては水に弱い、キズがつきやすいなどのデメリットもあるでしょう。価格は比較的高価なものが多い傾向です。


フロアタイル

塩化ビニール製の硬い床材です。タイル調や木目調、石目調などのバリエーションが豊富で、高級感あるリアルなデザインも楽しめます。耐久性や耐水性に優れており、手入れもしやすいでしょう。硬いためキズは付きにくいですが、汚れなどが落ちなくて気になる場合はその部分の1枚だけを交換することも可能です。また、冬場に裸足で歩くとヒンヤリと感じることもあります。タイル自体は耐水性がありますが、目地には水が入らないように注意が必要でしょう。


コルク

コルクを粒状にして焼き固めたものです。柔らかいため足腰への負担が少ないでしょう。高齢者や小さい子供がいる家庭でも安心です。耐水性や防炎性、吸音性にも優れています。断熱性もあり、冬の寒い日に裸足で歩いてもヒンヤリしないでしょう。ただ、キズに弱く、紫外線で変色が起こることもあります。


クッションフロア

塩化ビニールが主原料で、クッション材が入っています。そのため足ざわりは柔らかく、高齢者や子供がいる家庭にもおすすめです。大理石調や木目調などのバリエーションが豊富で、好みのものを選べるでしょう。耐水性、遮音性にも優れています。汚れなどは取れやすく、手入れもをしやすいことも特徴です。ただ、重たい家具などを置くと跡が付きやすく、キズも付きやすいです。熱にも弱いため、日当たりの良い部屋にはあまり向きません。




イ草の香りでリラックス効果が期待できます。調湿効果があり、部屋の湿度を快適に保ってくれるでしょう。断熱性もあるため、夏は涼しく冬は暖かい点も特徴のひとつです。また、遮音性もあるため足音や物音を軽減してくれます。ただ、湿気を吸収した畳はダニやカビが発生しやすく、飲みこぼしなどはシミになりやすいです。日焼けによって退色も起こります。長く使うためには裏返しや表替えなどの定期的なメンテナンスをしましょう。
 

床色選びのポイント

どんな床材にするか決まったら、色をどうするかも決めましょう。インテリアに占める床の面積は大きいため、選ぶ色によって部屋の印象も変わります。また、同じく面積の大きい壁や天井の色とのバランスも大切です。さらに、持っている家具やカーテンとの相性、部屋のイメージに合わせて選びましょう。


白系の床

白系の床は空間を広く、明るく見せる効果もあります。清潔感があり、すっきりとした印象にもなるでしょう。様々な色の壁や家具とも合わせやすいです。白っぽいホコリは目立ちませんが、髪の毛や黒っぽいゴミ、汚れは目立つと覚えておきましょう。


グレー系の床

部屋全体が落ち着いた雰囲気になるでしょう。白系だと部屋が明るくなりすぎて落ち着かない場合などにもおすすめです。寝室や書斎などにも使いやすい色と言われます。ただし、白っぽいホコリや水に濡れたあとなどが目立つ点はデメリットと感じるかもしれません。


ナチュラル系・ベージュ系の床

マンションなどでもよく使われる万人受けすると言われる色です。明るさがあり、ナチュラルで温かい印象も与えます。インテリアや家具となじみやすく、他の色と合わせても違和感がないでしょう。ゴミや髪の毛なども目立ちにくいです。


ダークブラウン系・ブラック系の床

高級感があり、落ち着いた印象にしたい場合におすすめです。空間が引き締まる効果もあります。髪の毛やゴミは見えにくいですが、白っぽいホコリは目立ちがち。壁や天井の色との組み合わせによっては、部屋が暗くなったり、狭く見えたりすることもあります。
 

まとめ

床材には、フローリングやフロアタイル、コルク、クッションフロア、畳など様々な種類があります。部屋の用途や誰が使うのかを考慮した上でで、リフォーム時の床材を選びましょう。

床の色選びも部屋の印象を左右するポイントと言われます。色の与える印象や他のインテリアとのバランスも考えて選ぶことがおすすめです。

さらに、マンションの床をリフォームする際には、制約や決まりごとも多いため、事前の確認を忘れないようにしてください。