年数が経つと、新築のときにはきれいだった壁もどうしても汚れてきてしまいます。入居時には特に気にならなかった壁の柄に対して違和感を覚え、「自分好みに変えたい！」と思うこともあるでしょう。
リフォームを検討する方もいるかと思いますが、引っ越したばかりだったり、新築から間もなかったりして、お金をかけるのはちょっと……という方は、ご自身でDIYしてみてはどうでしょうか。
DIYと聞くと難易度が高く感じられるかもしれませんが、壁のDIYも簡単なものから本格的なものまでさまざまです。この記事では、壁のDIYリフォームの例を紹介します。
DIYリフォームするなら外壁と内壁どちら？
家屋の壁は大きく分けて二つあります。一つは家の外に面している外壁。外壁の役割は多岐にわたります。家を風雨や紫外線から守る役割、外から見られないようにする役割、建物の構造を支える役割の一部を担っています。
もう一つは家の内側にある内壁です。外壁に対して内壁はそこまで大きな役割は担っていません。もちろん内壁も大切な家の一部ですが、外壁リフォームのように耐久性や見栄えが高いレベルで要求されません。
初心者でも比較的取り組みやすいため、DIYリフォームを行うなら内壁がおすすめです。
内壁をDIYでリフォームするさまざまな方法
内壁リフォームと一口に言っても、さまざまなものがあります。ここでは、内壁DIYリフォームの例をいくつかご紹介します。
壁紙クロスでDIY
壁紙クロスとなると、広い範囲を一人でやらなければならず、面倒くさいイメージがあるかもしれません。壁紙を貼るときに使う壁紙にのりを使ったことがある人も少ないのではないでしょうか。
しかし最近はホームセンターでのり付き壁紙や、ワンポイントの壁紙、はがせる壁紙など簡単に壁をリフォームできるグッズがいろいろ売っています。壁紙の貼り替えや壁紙のりを使ったことがなくても大丈夫なので、ぜひ気軽に取り組んでみてください。
・のり付き壁紙
まずはのり付き壁紙です。壁紙クロスにあらかじめのりが付いていて、自分で付ける必要がありません。貼るときはフィルムを剥がすだけと手間なく簡単に貼れます。フィルムには正方形のマス目が入っており、カットする際にはそれに沿って切っていけばいいのもとても便利です。色や柄も豊富なので、きっとあなた好みの壁紙が見つかるでしょう。
ただ、のり付き壁紙クロスには使用期限があるというデメリットがあります。期限を過ぎると生のりが乾いてしまいフィルムから剥がせなくなることがあります。何とかフィルムからはがせたとしても、期限を過ぎていた場合、本来の接着性能を発揮できないこともあります。
また、のり付きでない通常の壁紙と比べると割高になる点もデメリットだといえるでしょう。
・通常の壁紙
通常の壁紙は、のりは各人が付けて貼ることになります。のり付き壁紙と異なり使用期限がないので、各個人のペースで作業が進められます。週末1回だけで終わらなければ、次の週末に持ち越すなど少しずつ貼り付けることも可能です。
のりがついてないということは、のり以外を使って壁に貼ることもできます。賃貸の場合、退去するときに原状回復が必要となるため、両面テープで壁に固定するなどして原状回復しやすくするのも一つの方法です。
通常の壁紙のデメリットとしては、壁紙貼りを経験したことのない人ののり付けの場合、はがれやすくなることが考えられます。また、壁紙は巻いた状態で、のり付き壁紙のようにフィルムがついていない分、カットするのがやや難しくなります。
壁紙貼りは、特に広範囲に及ぶ場合、個人作業では骨が折れるため、誰かに手伝ってもらったほうが作業は大幅に楽になるでしょう。
・シール壁紙
シール壁紙とのり付き壁紙の違いは、後ではがせるかどうかという点です。退去時に原状回復がしやすいので、賃貸のお部屋の壁紙リフォームにはおすすめです。
ただし、何度も貼ったりはがしたりすると粘着力が落ちます。また、端からはがれやすいという点にも注意が必要です。
塗装でDIY
壁紙を貼るのに比べると難易度が高くなりますが、より自由度が高いのは塗装でのDIYです。最近はホームセンターで塗装セットも売っているので、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。
塗装DIYの種類としては、漆喰、珪藻土、ペンキ、水溶性塗料があります。漆喰と珪藻土は左官の技術が必要ですので初心者は避けたほうが無難です。一方、ペンキと水溶性塗料は値段が安く種類も豊富で、さらに塗りやすいので初心者にはおすすめです。
まとめ
DIYに自信がなくても、のり付き壁紙やシール壁紙を利用すれば、比較的手軽に壁のリフォームが可能です。自分好みの壁紙を見つけて、素敵なお部屋に仕上げてくださいね。
「チャレンジしてみたい！」という方は、より自由度の高い塗装にぜひチャレンジしてみてください。
