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取り外しは意外とカンタン!洗面台のDIY

取り外しは意外とカンタン!洗面台のDIY

洗面台のDIYは、取り外しがカンタンで、取り付けが難しいという特徴があります。ここでは取り外しを中心に説明していきます。
たとえば、洗面所の壁や床のDIY、いったん洗面台を外すことができれば、隠れている部分もすっきりと補修することができます。また取り付けの知識はメンテナンスに通じるところがありますから、参考にしてください。

 

意外とカンタン!洗面台の取り外し

 


古い洗面台の取り外しは、難しい作業ではありません。手順は「給水管・給湯管を外す」「排水ホースを外す」「洗面台を固定しているネジを外す」の3ステップで、ドライバーとレンチだけでDIYできてしまいます。ただ工程のポイントには注意が必要です。また、電気工事はプロに任せます。

 
給水管・給湯管を外す

注意点は止水栓をしっかりと締めることです。給水管・給湯管を外したときに水や湯が勢いよく吹き出し、大変なことになってしまいます。付いているハンドルやマイナスドライバーで締めましょう。後は蛇口につながるホースをレンチで外します。
 

排水ホースを外す

取り外しは意外とカンタン!洗面台のDIY

注意点は排水管にあるトラップ部を先に外すことです。トラップとは、S字に曲げられたパイプのことで、下水のニオイなどを防ぐための水がためられています。外さずに洗面台を動かすと思わぬタイミングで水が漏れ出てきますから、レンチを使ってあらかじめトラップ部だけを外しましょう。水受けのバケツなどを忘れずに用意してください。
 
洗面台と排水管はジャバラ状の排水ホースでつながれていますが、特に固定されているわけではありません。排水管の中に排水ホースが落とし込まれているだけです。排水ホースが通っている洗面台底部のプレートを外せば、そのままホースを引き抜くことができます。

 
洗面台を固定しているネジを外す

洗面台やキャビネットは大抵ネジ止めされていますから、ネジを外すことで移動することができるようになります。
 
ただ注意したいのは、キャビネットの落下です。ネジは下から外すことと、作業は二人がかりで抑えながらおこなうことを守ってください。

 

洗面台の取り外しで広がるDIY

洗面台をDIYで取り外せると、洗面所の壁や床の補修ができるようになるだけではありません。給水管・給湯管を外すことで止水栓(蛇口)の交換が、排水ホースを外すことでトラップや排水ホースのつまりの解消がDIYでできるようになるでしょう。

 
「防臭キャップ」でニオイ対策

もう一歩進めると、洗面台の排水溝からのニオイ対策もDIYでできるようになります。
排水ホースと排水管の接続は管にホースを落とし込むだけです。長さはギリギリではなく、10cm程度の余裕を持たせてください。そして必要になるのが防臭キャップです。ホースと排水管の隙間をふさいで下水のニオイを防止します。キャップをあらかじめホースに取り付け、滑らせながら排水管にかぶせてやりましょう。滑りにくい、かぶせにくい場合は潤滑スプレーを使用してください。ホースと管の口径、両方に合った防臭キャップを購入してください。

 

少々難しい?DIYでの洗面台取り付け

すでにご説明した、取り外しの工程を逆におこなえば、新しい洗面台をDIYで取り付けることができるのですが、こちらは取り外しよりもレベルが上がります。難易度が高いと思われるポイントを以下にあげておきますので、自信がなければ、プロに任せましょう。
 
<h3>難関はミラーキャビネットの取り付け</h3>
洗面台もミラーキャビネットも壁にネジで止まっているのですが、石膏ボードやモルタルなど壁が何でできているかによって取り付け方法が異なります。
 
もろさがある石膏ボードには通常の木ネジをねじ込んでも、ミラーキャビネットのような重量があるものを支えることができません。たとえば裏側に柱があるところを見つけ、そこにねじ込む方法をとるのですが、適当なところに柱がなければ石膏ボードを外して柱を増やして……と、非常に面倒なことになってしまいます。
 
またモルタルだった場合も一苦労です。ドリルで下穴をあけた後、アンカーを取り付けて、改めて木ネジを使わなければならないのです。古い洗面台を取り付けていた柱などをそのまま利用できるならば、取り付けは難しくないでしょう。

 
これまた難しいフローティングデスク風洗面台

ミラーキャビネットは別として、ユニットになった洗面台をDIYで取り付けるのは、それほど難しくはありません。しかし近年はやりの脚がない「フローティングデスク」風の洗面台をDIYするとなると、これまた難しいでしょう。
 
なぜならミラーキャビネットよりも、壁に重量がかかる造りになっているのがフローティングデスク風の洗面台だからです。壁に取り付けるポイントを見つけるのも難しければ、どのようにして支えるかを考えるのも難しいのです。凝った作りの洗面台は、DIYは避けたほうが良いかもしれません。

 

まとめ

以上、DIYでの洗面台の取り外しと取り付けについて紹介してきました。難関は洗面台の壁への固定です。壁だけでなく天井にもよく使われる石膏ボードは非常にもろく、木ネジ以外にアンカーというパーツを使う方法もあります。しかし、それで重量のあるものに耐えられるかというとやっぱり心配です。
 
ならば取り外しだけでもDIYでおこない、できるところまでやって、後はプロに任せるというのもDIYの大切なところです。