家づくりのヒントを見つける手段として、モデルハウスや住宅展示場の見学があります。住宅を実際に見て、設備や素材に触れ、さらに担当者に話を聞くことで、多くの情報を得られるでしょう。
こちらの記事では、モデルハウスや住宅展示場とは何か、見学前に準備することや、見学時のチェック項目についてご紹介します。
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モデルハウス・住宅展示場とは
まずは、モデルハウスや住宅展示場とは何かを解説します。
モデルハウスとは
住宅メーカーや工務店などが建てた、自社の製品をアピールするための展示用・販売促進用の住宅です。同じ分譲地の住宅の販売や、注文を受注することなどを目的としています。
モデルハウスを見学することで、それぞれの会社の特徴や魅力が分かります。外観だけでなく室内も公開しており、家具や照明器具まで設置されたモデルハウスを見ることで、実際の暮らしをイメージしやすくなります。家づくりを進める中で、気になる住宅メーカーや工務店があれば、その会社のモデルハウスを見学してみましょう。
モデルハウスは、展示用として長期間建てておくこともありますが、公開期間を限定し、後で売却されることもよくあります。また、一般的にモデルハウスは戸建て住宅であり、マンションなどの場合はモデルルームと呼ばれています。
住宅展示場とは
住宅展示場には、複数のモデルハウスが展示されています。住宅メーカーや工務店が単独で建てていることもありますが、複数の会社が一緒に展示しているケースもあります。さまざまなタイプの住宅や、違う会社の住宅を比較して検討することが可能です。
住宅展示場に建てられたモデルハウスは、定期的に建て替えられることも多く、その場合は新しい設備を見ることができます。住宅展示場内で子ども向けのイベントや、セミナーを開催することもあるため、家づくりを始める際に家族で訪れてみるのもよいでしょう。
モデルハウスや住宅展示場の見学前に準備すること
効率的に見学し、有意義な時間にするためには、事前準備をしましょう。以下に準備しておきたい項目を4つご紹介します。
1.見たい会社のモデルハウスを絞っておく
住宅展示場には、複数のモデルハウスが展示されています。敷地が広い場合は特に、すべてを見学するのは難しいでしょう。
事前にインターネット検索や、会社のカタログを取り寄せるなどして各社を比較し、見学したい会社を絞っておくことで、効率的に見学できます。子ども連れで見学する場合、時間が経つにつれて子どもがぐずってしまうことも考えられます。見たいモデルハウスは優先的に見学するなど、順序も決めておくと安心です。
2.チェック項目をリスト化しておく
何となく見て回るだけでは、時間をかけたわりに必要な情報を得られなかったという事態になりかねません。断熱性や耐震性、省エネ性といった住宅の性能や、内装に使われている床材や建具、最新の設備、家事動線など、家づくりで重要視したい項目をリスト化しておき、当日はリストに沿ってチェックしていくのがおすすめです。家づくりで気になる点や不明な点もリストアップしておくと、聞き忘れを防げます。
3.見学時に必要な持ち物をそろえる
以下を参考に必要な物を持参しましょう。
・メジャー
・筆記用具
・エコバッグなどの大きめバッグ(もらったカタログなどを入れるため)
・スマートフォン
スマートフォンのカメラで撮影しておくと、後から見返すときに便利です。撮影不可の場合もあるため、担当者に確認してから撮影しましょう。
4.予約しておくと安心
予約なしで見学できることも多いですが、予約が必要なケースもあります。事前に確認しておくと安心です。
予約しておくことで、待ち時間の短縮や詳しい相談ができたり、来場特典がもらえたりすることもあります。事前に家族構成や年齢層などを伝えておくと、ライフスタイルにマッチした提案や、スムーズな案内を受けられることも期待できます。
子ども向けのイベントを開催していることもあります。家族で訪れるならイベントの開催時間もチェックし、必要であれば予約をしておきましょう。
モデルハウスや住宅展示場の見学ではここをチェック
見学の際にチェックしたい3つのポイントをご紹介します。
1.間取りや生活動線
部屋の配置や広さ、部屋の数、天井の高さなどを確認し、自分たちの暮らしのイメージを膨らませましょう。そのモデルハウスが、何人家族を想定しているのかを聞いてみると、参考になります。効率的な家事や暮らしやすさのためには、生活動線のチェックも必要です。荷物の量や今後の家族構成の変化も考慮し、収納の広さも確認します。
2.住宅の性能や設備
省エネ性や断熱性、耐震性といった住宅の性能も要チェックです。住宅の基礎の部分や、建物の構造などの見えない部分も担当者に確認しましょう。
床や壁に使われている素材や、水回り設備などもチェックします。モデルハウスの設備は標準仕様ではなく、最新モデルや別途費用がかかるオプションであるケースも。モデルハウスに使われている設備をそのまま住宅に使うと、予算オーバーになる可能性もあります。その設備が標準仕様であるか、そうでなければ標準仕様にするとどのようになるのかを確認しておくと安心です。
3.会社や担当者の雰囲気
契約する場合、その会社とは長い付き合いになるため、信頼できる相手であるかも確認しましょう。実際に会って話すことで、インターネットやカタログ上では分からない、その会社や担当者の雰囲気を感じとれます。
まとめ
モデルハウスや住宅展示場には、家づくりのヒントが詰まっています。理想の暮らしをイメージするのに役立つでしょう。担当者に会って話を聞くと、インターネットなどでは感じとれない会社の雰囲気や特徴が分かります。
見学する会社の絞り込みやチェックポイントのリスト化など、事前準備をすると、効率的に見学できます。理想の暮らしを実現するために、モデルハウスや住宅展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
writing:ハナミ
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