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中古リフォーム・リノベーションで必要な3つの契約とは?契約の流れを解説

物件購入費用を抑えつつ、自分好みに住まいを変えられるのが、中古リノベーションの魅力のひとつです。中古リノベーションをする場合は、必要な契約がいくつかあり、それぞれを並行して進めることが必要です。

今回は、中古リノベーションで必要な契約や流れ、それぞれの契約内容、契約時の注意点をご紹介します。

 

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中古リフォーム・リノベーションにおける契約の流れ

中古物件を購入してリノベーションする場合、「物件の購入」「リフォーム・リノベーション」「ローン」という3つの工程を並行して進める必要があり、それぞれで契約が必要です。

物件の購入

まず「物件の購入」においては、要望の整理と資金計画を立てる必要があります。月々に返済できる金額や、用意できる頭金などを踏まえて予算を決めると同時に、物件購入とリノベーションにかける予算の割合も決めておくとよいでしょう。

たとえば、資金計画が曖昧なままに物件探しをすると、物件購入に費用がかかりすぎて、リノベーションにかけられる費用が少なくなるという事態が起きる可能性もあります。結果として、リノベーションできる内容が限られてしまい、妥協して住むことになりかねないため、資金計画を立てることが必要です。

要望や資金計画を踏まえて物件を探し、気に入った物件を内覧します。購入したい物件が見つかったら、購入の申込みをして、不動産売買契約を行います。

リフォーム・リノベーション

「リフォーム・リノベーション」においては、事前相談や購入したい物件の現地調査をして、プランや見積りを出してもらい、請負工事契約を締結します。リノベーション会社は自分で探すこともできますが、不動産会社から紹介してもらうことも可能です。また、物件探しや購入、リノベーション工事まで手掛ける会社もあります。

ローン

「ローン」を組む際は、事前審査と本審査を行います。リノベーションにかかる最終金額が決まると、融資額が確定するため、金銭消費貸借契約を結んで融資が実行されるという流れです。

中古リフォーム・リノベーションで必要な契約

物件購入時の「不動産売買契約」、リノベーションする際の「請負工事契約」、ローンを組むための「金銭消費貸借契約」の3つの契約が必要です。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

不動産売買契約

売主が買主に対して不動産の財産権を移転すること、買主が売主に対して代金を支払うことを約束する契約です。契約時には、売主と買主双方が立ち会いのもと契約内容に間違いがないかを確認し、お互いが履行して守る事項を書類に残す必要があります。その際に必要なのが不動産売買契約書です。双方が納得後に、署名や押印をして契約が成立します。

不動産売買契約書には、売買の対象となる物件の所在地や面積、代金、手付の金額、支払い時期や方法、物件の受け渡し、手付解除に関すること、契約解除の条件、契約違反時の違約金、欠陥や不具合への対応などについて書かれています。

請負工事契約

物件の引き渡し後にリノベーション工事を行いますが、工事する際には請負工事契約を結びます。当事者の一方が工事を完成すること、もう一方が工事に対する報酬を支払うことを約束する契約であり、後々のトラブルを防ぐために工事請負契約書を交わします。
工事請負契約書では、当事者の署名・押印、工事の内容、場所、着手の時期と完成の時期、請負代金、工事完成後の請負代金の支払い時期や方法などが示されます。

請負工事契約においては、工事請負契約書のほかに以下のような書類も必要です。

・工事請負契約約款
・見積書
・設計図面
・仕上表、仕様書

工事請負契約約款では、契約に伴う詳細な取り決めや、トラブル時の処理方法などを記載します。

金銭消費貸借契約

借主が貸主から金銭を借り、将来同等の金銭を返還する約束をする契約です。一般的には、借りたお金に決められた利息をプラスして返済します。契約においては、将来的なトラブル防止のためにも金銭消費貸借契約書の作成が必要です。

契約の際に定められる事項には、一般的に以下のようなものがあります。

・金銭消費貸借の合意
・賃借する具体的な金額
・返済期日
・金利
・毎月の返済額や返済方法
・返済が滞った場合の措置
・団体信用生命保険などの加入

契約における注意点

中古リノベーションの際には、主に3つの契約を結びますが、それぞれで契約書を交わす必要があります。例えば、リノベーションの工事において、口約束のみでは、依頼内容と実際の工事内容に相違があった場合に証明ができません。「言った、言わない」などのトラブル防止のためにも、契約書を交わすことが大切です。

契約書を交わす場合も、内容をよく読まずに署名や押印をすることは避けます。細かな内容が記載されていて読む気になれないとしても、内容をきちんと読み、納得してから署名や押印をするようにしましょう。

また、契約手続きにかかる日数についても注意しましょう。入居時期や補助金の申請などで期限がある場合は、請負工事やローンの契約書が間に合うかどうか、事前に確認しておくことをおススメします。

まとめ

中古リノベーションの際は、物件の購入における不動産売買契約、リフォームやリノベーション工事を行う際の請負工事契約、ローンを組むための金銭消費貸借契約が必要です。3つの工程を並行して進める必要があります。

各契約では契約書を交わすことで、後々のトラブル防止に役立ちます。契約書の内容をよく確認してから署名や押印することも大切です。

 

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