普段着や仕事着、シーズン外の服など、衣類をまとめるとかなりの量になることもあります。家族がいる場合は、さらに衣類が増えるでしょう。そんな衣類の収納方法の1つに、壁面収納があります。
壁面収納とはどのようなものか、衣類を収納する際のメリットやデメリットについてご紹介します。さらに、壁面収納をつくる際におさえておきたいポイントについてもみていきましょう。
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壁面収納とは
壁面を活用した収納です。収納する物は様々です。衣類を収納するタイプはハンガーが掛けられるようになっていたり、たたんだ衣類を収納しやすいように引き出しが付いていたりします。リビングなどでよく見られる、テレビボードとしての機能を兼ね備えた収納や、一部をデスクとして使えるデザインなどもあり、壁面収納にも様々なタイプがあります。
壁面収納をするには、壁面収納タイプの家具を置く、DIYで棚などを設置する、もしくはオーダーメイドでつくり付けの壁面収納をつくるといった方法が挙げられます。
衣類の壁面収納におけるメリット
衣類を壁面収納することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
空間を有効活用できる
壁を収納スペースとして使うことで、空間を有効的に活用できます。床から天井まで、もしくは部屋の端から端までの壁が収納スペースになることで、無駄なスペースができにくいでしょう。リフォームやDIYでつくり付ける場合は特に、間取りに合わせられます。
大容量の収納ができる
壁面収納は、たっぷりと収納できるのもメリットです。衣類の場合、ハンガーに掛ける服、たたんで収納する服、マフラーや帽子などの雑貨類もあります。ハンガーラックやチェストなどの複数のアイテムを使って、衣類を収納する方法もあります。しかし、ハンガーパイプや棚、引き出しを兼ね備えた大容量の壁面収納であれば、それだけで衣類をおさめることも可能でしょう。
見せる収納、隠す収納を楽しめる
壁面収納は、扉が付いているタイプ、付いていないタイプなど様々です。扉を付けてすっきりと見せたり、扉なしで洋服やバッグなどをお店のようにおしゃれにディスプレイしたりと、好みに合わせて収納を楽しめるでしょう。
部屋の雰囲気を統一させられる
ハンガーラックやチェストなどの種類の異なる家具や、色や素材の違う家具を複数個並べると、インテリアにまとまりがなくなることもあります。壁面収納1つで衣類を収納できれば、部屋がすっきりとして統一感のあるインテリアになるでしょう。
衣類の壁面収納におけるデメリット
メリットも多い衣類の壁面収納ですが、知っておきたいデメリットもいくつかあります。
部屋に圧迫感を与えることも
高さのある壁面収納は、部屋の中に圧迫感を与えることもあります。気になる場合は、扉や棚を明るめの色にしたり、部分的にディスプレイするような収納にしたり、壁や床が見える余白部分をつくるようにしたりと工夫しましょう。
模様替えしにくい
オーダーメイドやDIYで壁面収納をつくり付けした場合、収納を動かすことは難しいでしょう。家具の場合も、大きさによっては別の壁面に動かせないこともあります。模様替えは容易ではないため、壁面収納をつくる場合は、場所をよく考えてから設置しましょう。
高い位置の収納は出し入れがしにくい
壁面収納は、その高さゆえに、上部スペースの物の出し入れがしにくいといったことが起こる場合もあります。上の方にはあまり使わない物を収納したり、すぐに取り出せるところに踏み台を置いたりすると、使いにくさが軽減するでしょう。
衣類の壁面収納をつくる際のポイント
衣類の壁面収納をつくる際に、おさえておきたい4つのポイントをご紹介します。
部屋と収納のバランス
収納の奥行きがあるとたくさんの衣類をしまえますが、その分部屋は狭くなります。また、高さのある収納は、無駄なスペースをつくらないというメリットがありますが、部屋の広さなどによっては圧迫を感じることもあります。部屋の広さと収納スペースのバランスを考えてつくりましょう。
収納する衣類の量に見合った大きさ
壁面収納が小さいと、衣類が入りきらずに別の収納家具が必要になったり、反対に大きすぎると収納スペースが余ったりします。誰の衣類を、どれくらいの量を収納するのかをふまえて、それに見合った大きさの壁面収納にしましょう。
インテリアに合った素材や色選び
壁面収納は、その大きさゆえに存在感があるため、部屋のイメージに与える影響も大きいと言えます。ナチュラル、モダン、北欧風、シンプルなどのインテリアのテイストにマッチした素材や色を選びましょう。
扉の有無
扉があると、中に収納した衣類が見えずにインテリアがすっきりとしたり、衣類にホコリが付くのを防いだりといったメリットがあります。一方で、扉がない場合は、通気性が良く、扉を開け閉めする必要がないため出し入れがスムーズです。扉なしの壁面収納で衣類の日焼けや見た目が気になる場合は、カーテンやロールスクリーンなどで目隠しするという方法もあります。使いやすさや好みに合わせて、扉の有無を選びましょう。
まとめ
壁面収納は、大容量の収納スペースをつくることができ、空間を上手に活用できます。部屋に圧迫感を与える、模様替えがしにくいといったデメリットもありますが、部屋の雰囲気を統一させたり、見せる収納や隠す収納でおしゃれに演出したりといったメリットもあります。壁面収納をつくる際は、部屋の広さとのバランスに注意し、インテリアに合った素材や色を選びましょう。
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