Column

キッチンリノベするなら知っておきたい2つの整理と収納ワンポイント


この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します


 

こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。

「使いやすいキッチン」とは、どのようなキッチンを想像しますか?「シンクが広い」、「収納が多い」、それとも「掃除がしやすい」キッチンでしょうか。このように、使いやすさの条件は人それぞれです。そのため、便利だからと勧められた仕様でも、実際に生活してみると必要がなかったということも。そこで今回は、リノベーション前にしておきたい2つの整理と収納のワンポイントについてお伝えします。

リノベ前にしておきたい2つの整理

SNSや雑誌の口コミなどはとても参考になりますよね。しかし、第三者の意見に流され「なんとなく」でリノベーション計画を進めるのは危険です。理想のキッチンを手に入れるために、キッチンをリノベーションする前に以下の2点を整理してみましょう。

「思考」の整理

キッチンは使い手の体格や生活スタイルなどによって使いやすさの条件が異なります。キッチンのリノベーションを検討しているのなら、自分や家族がキッチンに求めることを事前にしっかり整理しておくことが大事です。

具体的には、今のキッチンの何が使いにくいのかを深掘りし、リノベーション計画へ落とし込んでいきます。「あったら便利」な機能を追加するより、不便を解消するにはどうしたらよいかという視点で考えると失敗が少なくなります。

「持ち物」の整理

引っ越しや模様替えなどでモノを移動する場合、整理に関しては「あとでゆっくり」と考え、「とりあえず収納」をしてしまいがちです。しかし、整理は収納の前に行うのが鉄則です。

リノベーションをする前に、現在のキッチンに何がどれだけあるのかを把握すること。また、今後増える可能性のあるモノもチェックしましょう。持ち物の把握ができると、必要な収納スペースを割り出すことができます。

キッチンのリノベ事例と収納ワンポイント

それではここから、キッチンリノベの事例紹介と収納のワンポイントを解説していきます。

  • 使う場所の近くに収納

日常的に使うモノはできるだけ使う場所の近くに収納します。例えば、鍋はシンクの近く、フライパンはコンロの下へ。逆に、普段はあまり使わないモノは、棚の上段や吊り戸棚の中などに収納し、使いたい時だけ取り出せる工夫をしましょう。

写真の事例のように、調理中によく使う調味料を収納するためのスペースがあると料理が捗りますね。

  • ワンアクション収納

朝ご飯やお弁当の準備など、限られた時間の中で調理をしなければならないシーンって結構ありますよね。そのような場合でも、ワンアクション収納ならストレスなくモノの出し入れが可能です。例えば、フライパンやプレートなどの食器は立てる収納にしたり、吊り戸棚には取っ手付き収納容器を使用するなどの方法があります。

写真の事例のような扉のないオープン棚も、ワンアクション収納に適しています。ただ、オープン棚は見せる収納なので、機能面だけでなく見映えも大事。デザイン性のある実用品をピックアップして収納したり、間に装飾品を入れて上手くバランスをとりながら配置していくと機能も見た目も兼ね備わった収納となります。

まとめ

時代とともに便利なモノや機能が増え、家づくりにおける情報・選択肢も増えています。キッチンのリノベーションをする際に大事なのは、自分や家族の暮らしをベースに考えることです。そのためには、今の暮らしに足りないものや本当に必要なことを見極めていく「思考」の整理と、所持しているアイテムを把握する「持ち物」の整理が重要と言えます。リノベーションは暮らしを整えるための絶好のチャンスです。2つの整理を通して最短距離で理想のキッチンを手に入れましょう。