この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。
季節の変わり目に行うことと言えば、「衣替え」。実はこの「衣替え」、クローゼットをアップデートするための絶好のチャンスなんです。そこで今回は、衣替えで衣類をすっきり片づけるコツとクローゼットのリノベアイデアをご紹介します。
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衣替えが衣類の片づけにピッタリな理由
やろうと思いつつも、面倒でなかなか取りかかれないことってありますよね。衣類の整理がまさにその代表例です。クローゼットがパンパンなのは確かに「不便」ですが、今すぐどうにかしないと明日からの生活に支障をきたすほどの緊急性はありません。だから、どんどん先延ばしにしてしまうのです。
自分自身でやる気スイッチを入れられない物事は、定期的に行うことと抱き合わせにするのが最も効果的です。「ついで」だと思えば、面倒臭さや作業のハードルも少しだけ下がりますよね。衣替えのついでに、衣類を見直すことが暮らしのルーティーンになってしまえば、いつも頭の片隅にある「やらなくちゃ…」の呪縛からも解き放たれます。
衣替えの手順と衣類を手放すコツ
まずはじめにすることは、衣類を全て出すことです。一つひとつ手に取り、着る・着ないを判断します。手放すべきか残すべきか迷った衣類は、ひとまず「保留」に。ダラダラやらず、スピーディーに仕分けをしていくことがコツです。
着る・着ないの基準は、できるだけ明確な方がサクサクと仕分けられます。例えば、「一年以内に着たか」「前シーズン着たか」といったように、実績で判断するとわかりやすいですね。冠婚葬祭の衣装を除き、一年に一度も着ないような洋服は今後も着ない可能性大。それでも手放せないのは、「もったいない」という気持ちがあるからではないでしょうか。しかし、服にとって1番もったいない状況は、着ないでいることです。
「保留」の服が減らない場合は、実際にその場で着てみることをオススメします。着心地や身に纏ったときの高揚感を確かめると判断しやすくなりますよ。
クローゼット、どう使う?衣類収納のポイント
衣類の収納方法は、大きく二つあります。一つは、「掛ける」収納。もう一つは、「畳む」収納です。
掛ける収納に向いているのは、丈の長いワンピースや薄い素材の服、シワになりやすい服などです。逆に、畳む収納に向いているのは、厚みのあるセーターなど、服自体に重みがあるものや伸びてしまいやすい素材のもの。 これらの衣類の特徴を踏まえて、収納方法も分けていきます。
掛ける収納のポイントは、丈の長い衣類を端から順に並べること。簡単に見た目が整うだけでなく、丈の短い服が集まる中央部分には、新たなスペースが生まれます。そこに、収納ケースやチェストを配置すると空間を無駄なく使うことができます。
畳む収納のポイントは、とにかく重ねないこと。俯瞰して中身を把握できないと、いつの間にかタンスの肥やしとなってしまいます。ひとつひとつが自立する形で畳む、もしくはロール状にして収納すると取り出しやすくなります。
リノベするなら真似したい!憧れのクローゼット
一口にクローゼットと言っても色々な形が存在し、それぞれに個性があります。そこで、今リノベーションするなら是非真似したいクローゼット収納のアイデアを集めてみました。
大容量のウォークインクローゼット
荷物が多い人や家族が多い家庭に嬉しい大容量収納のWIC。 こちらの事例は「掛ける」×「畳む」を完全に分離した造りとなっています。備え付けの棚の下に収納ケースをはめ込み、空間をフル活用。オンシーズンのものだけ出して、オフシーズンのアイテムはケースに仕舞う使い方をすると分かりやすいですね。
開放的なオープンクローゼット
寝室の一角に設けられたオープンクローゼット。こちらも、「掛ける」と「畳む」を上手に組み合わせて収納されていますね。オープンクローゼットの最大のメリットは、アクセスが良いことです。壁で仕切らないので空間を広く取ることができ、選んだ服をその場でサッと着ることができます。
いつも見えているからこそ、自然と衣類の増やし過ぎにも注意できそうです。
歩きながら収納できるウォークスルークローゼット
洋服専用の個室であるWIC、仕切りのないオープンクローゼット。どちらも素敵ですが、通り抜けできるウォークスルークローゼットという選択肢も捨てがたいですよね。 冒頭でもお伝えしたように、面倒なことは他の何かと抱き合わせにするのが効率的。ウォークスルークローゼットなら、移動の「ついで」に収納できるので、片づけのハードルが一気に下がります。
まとめ
面倒な衣類整理は、衣替えを上手く活用することで無理なく行えます。手順を理解し、掛ける・畳むそれぞれのポイントを押さえながら収納することで、使う時の快適さや片づけの効率がぐんとUPしますよ。
それでも衣類が片づかない、クローゼットが使いにくいと感じる場合は、そもそもクローゼットとの相性が良くないということも。ご紹介した事例を参考に、リノベーションを検討してみるのも一つの手です。
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