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同じ面積なのに広く感じる⁉︎部屋を広く見せる3つのポイントとリノベ事例

事例提供:フリーキーワークス


この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。

あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します


住宅に関するお悩みでよくある「部屋が狭い」という問題。実際、“住み心地の良さ”と“部屋の広さ”には、密接な関係があります。しかし、家を増築したり、建て直すのには大きな労力や時間、資金が必要ですよね。そんな時にオススメなのが、リノベーションという選択肢です。

そこで今回は、部屋を広く見せるためのポイントとリノベ事例について解説いたします。

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部屋を広く見せるには?3つのポイント

ここ数年でガラリと変わった生活様式によって、「家」の在り方も見直されています。持ち家か賃貸か、新築か中古か、注文か建売か……「リノベーション」も選択肢の1つとして注目されている住まいの形です。

床の面積を変えずに部屋を広く見せたい!を叶えるためには、3つのポイントがあります。

  1. 奥行きを演出する
  2. 天井にこだわる
  3. 造作収納で凸凹を排除する

部屋が広いと感じる要素は、実際の部屋の広さだけではなく、実は“目の錯覚”を利用して作ることができるのです。

本当に同じ部屋⁉︎広見えを実現したリノベ事例

それでは、部屋を広く見せるための小ワザが効いたリノベ事例をポイントごとに解説していきます。

奥行きを演出する

事例提供:フリーキーワークス

この事例では、壁の一部に大きなガラス窓を採用しています。家族構成や暖房効率などの理由で部屋数や壁が必要となる場合、どうしても一部屋あたりの開放感は軽減してしまいます。

ですが、このように壁を越えて向こう端まで目線が抜けるようになっていると、実際よりも部屋が広く感じられます。

事例提供:フリーキーワークス

玄関や廊下・洗面所など、暗く閉塞的になりやすい空間のドアにガラスを用いるのも効果的。目線だけでなく、光が取り込まれることで広がりを感じられます。

天井にこだわる

事例提供:リボーンキューブ

目の錯覚で部屋を広く見せるために、「色」について知っておくことも重要です。こちらは、築約45年の木造建築住宅をフルリノベしたという事例です。

明るく開放的な空間を作るために、天井の梁を壁と同色の白に塗装しています。膨張色である白を天井全体に使うことで、天井がより高く抜けたように感じられるというわけです。

事例提供:リボーンキューブ

逆に、こちらの事例の天井は、ダークトーンでまとめられています。これでは部屋が狭く感じるのでは?と思われるかもしれませんが、キッチン上部にデザイン性のある素材を用い、あえて天井高を低く取ることでそれ以外の空間が高く感じられる構造となっています。

造作収納で凸凹を排除する

家づくりの醍醐味といえば、やはり造作の家具です。造作家具も部屋を広く見せるために効果的な役割を果たしてくれます。

事例提供:リボーンキューブ

一般的に収納が少なくなりがちなマンションは、持ち込みの家具で部屋が圧迫されてしまうことがよくあります。

しかし、こちらの事例では、ベッドの底を上げ大容量収納を完備しているため、収納スペースを確保しつつ部屋の開放感はそのまま。

事例提供:リボーンキューブ

更にこちらは、一切の部屋の仕切り・壁を全て造作の家具にしてしまうという驚きのアイデアが光る事例です。

部屋全体が家具そのものの役割を果たしているので、置き型の家具はゼロ。余計な凸凹がなくなり見た目がフラットになることで、部屋がとても広く感じられます。

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まとめ

目の錯覚を上手く利用すれば、同じ床面積でも部屋を広く感じられます。ポイントは、奥行きを演出すること、天井にこだわること、造作収納で凸凹を排除すること。

リノベーションで、今ある資源を大切にしながら、暮らしを快適にアップデートしてみてはいかがでしょうか。