Column

リノベーションの魅力。室内のコンクリート躯体やモルタル床を塗装するポイント

リノベーションの魅力。室内のコンクリート躯体やモルタル床を塗装するポイント

リノベーションは、建物の持ち味を活かせるところも魅力の一つです。マンションの場合、コンクリート躯体を現しにしたり、モルタル塗装で荒々しさを活かした事例などもあります。

コンクリートやモルタル床の塗装には、基本的に専用の塗料を使うのがベストです。専用塗料を使えば、発色もよく、塗ってからの問題も起きにくくなります。

また、塗装する場所に合わせて塗料を選ぶようにしましょう。例えば、床と壁、天井では日常の使い方や汚れ方が違ってきます。特に床面は歩いたり、掃除機をかけたりとキズが付きやすいため、耐久性のある塗料を選ぶ必要があります。

今回は、室内のコンクリート躯体やモルタル床を塗装するポイントをご紹介します。 

オシャレなリノベ事例を見る
リノベ相談できる会社を探す

コンクリート躯体やモルタル床を塗装する理由

リノベーションの魅力。室内のコンクリート躯体やモルタル床を塗装するポイント

コンクリート躯体やモルタル床の塗装には、大きく分け3つの役割があります。1つはインテリア全体の統一感を出すこと。もう1つは、汚れを防ぐこと。最後に、元からある汚れや荒い部分を隠し、見栄えを良くすることです。

インテリアの統一感を出す

室内の壁や床、天井を塗装をする理由の一つは、色を整えてインテリアのテーマ感を出すことです。

コンクリート躯体やモルタル床はそのままでもオシャレですが、コンクリートの灰色のままではインテリアに縛りができてしまいますね。好きな色で塗装すれば、インテリアの幅がぐっと広がります。コンクリート躯体のゴツゴツとした質感は残しつつ、カラーで遊べるところがポイントです。

コンクリートの汚れを防ぐ

塗装のもう一つの理由は、汚れを防ぐことです。

コンクリート躯体やモルタル床は比較的汚れやすい素材です。乾いたコンクリートは少しだけ水を吸いますが、水を吸うときに汚れも吸い込んでしまうので汚れが残りやすくなります。油も同じように吸い込んでしまい、油シミが残ることもあります。

コンクリートの表面に塗装をすれば、水や油を吸い込まず汚れが付きにくくなります。塗装の塗膜がコンクリートに汚れが付くのを防いでくれます。

コンクリートやモルタルの素材を活かすときに塗る、透明の塗料にも、汚れを防止する効果があります。

元からある汚れや粗い部分を隠す

既にある汚れや、コンクリートの見せたくない汚れ部分を隠すのにも塗装が使われます。インテリアの景観を損ねるような汚れや、施工跡など表面の粗い部分も塗装することでリカバリーすることができます。 

壁や天井には意匠性の高い塗料が適している

壁や天井はインテリアの広い面積を占めます。塗料も、気に入った色や、質感が良い物を使いたいですね。DIYでコンクリート躯体やモルタル壁に塗料を使う場合は、発色がよく、手軽なものがオススメです。

コンクリートには合成エマルションペイント塗り(EP塗装)が一般的です。塗料の取扱説明書に「コンクリートに使えます」と書いてあれば、コンクリートやモルタル壁へ塗ることができます。

塗料は、コンクリートに直接塗れるものもありますが、専用シーラー(下塗り材)が必要な塗料もありますので、使用前に確認しましょう。

壁に適した塗料とは?

DIYで使える本格的な塗料はたくさん市販されており、目的に合わせて選ぶことができます。自分自身で塗装に挑戦するなら、1~2回塗りで完了する手軽なものがよいですね。後片付けも楽なほうが良いでしょう。

  • エマルジョンペイント / HAGS

こちらは、室内の壁材向け塗料としておススメです。2回塗りでキレイな色が出る塗料です。下地が必要なこと、また水性であるため床材としてはオススメしません。

水を溶剤として使ったエマルジョンペイントの塗料なので、有害な有機溶剤の揮発が極端に少なく環境、健康によい塗料です。水で薄めて使えるので取り扱いが楽で、慣れていない人でも扱いやすい塗料になっています。

参考:【HAGS オリジナル商品】エマルジョンペイント

  • 水性UVカットクリア / ターナー色彩株式会社

コンクリート躯体やモルタル壁の透明保護塗料です。表面にごく薄い膜を作り手あかや汚れからコンクリートを保護します。水性で薄めて使うので扱いが楽なタイプです。

参考:水性UVカットクリア 

床には耐久性の高い塗料を選ぶ

リノベーションの魅力。室内のコンクリート躯体やモルタル床を塗装するポイント

コンクリートやモルタルの床は、日常生活でどうしても汚れが付きやすい場所です。土間であれば砂やほこり、靴の裏についたドロ汚れ、雨水もなかに入り込んでくるかもしれません。機器類の整備をするときにコンクリートの床に機械油がこぼれてしまうと、なかなか取れないといったことも。

コンクリートやモルタル床には汚れが付きにくく、靴などでこすれても剥がれないような、耐久性の高い塗料を選びたいですね。

床には、インテリアに合わせて着色するタイプや、コンクリート素材を活かして透明な保護塗料を塗る方法もあります。

では、扱いが簡単で耐久性が良い塗料を以下で紹介していきましょう。

  • ユカクリート コンクリート用水系クリアー / 大同塗料株式会社

モルタル床やコンクリート床面を保護するのに使う透明な塗料です。着色したように色が濃くなる「濡れ色」にもほとんどなりません。インテリアの雰囲気を変えたくない場合に適しています。

水性塗料なので扱いが楽なタイプです。3回塗りで仕上げます。

参考:ユカクリート 

  • 水性ガレージカラー / アサヒペン

モルタル床やコンクリート床面を着色するときに使う塗料です。水性で扱いが楽なタイプです。塗装していないコンクリート床に塗る時は専用シーラーが必要です。

参考:水性ガレージカラー
 

オシャレなリノベ事例を見る
リノベ相談できる会社を探す

まとめ

今回は室内のコンクリート躯体やモルタル床を塗装するポイントをご紹介しました。

コンクリートやモルタル床に塗装をするときは、専用の塗料を使うようにしましょう。専用塗料を使えば、発色がよく、塗装後も問題が起きにくいためです。

モルタルを塗装する際には、インテリアなどの意匠性を優先するのか、耐久性などの機能性を重視するのかなど、目的にあった塗料を選ぶと良いでしょう。