浴槽にはったお湯が冷めてしまったとき、熱いお湯を足したり、お湯を入れ替えたりすることもあるでしょう。お風呂によっては、お湯が冷めたときに使える追い焚き機能という便利なものもあります。もともと追い焚き機能が付いていないお風呂に、追い焚き機能を後から付けることも可能です。
ここでは、追い焚き機能があることによるメリットやデメリット、機能を後付けする2つの方法やそれぞれの違いについてご紹介します。
追い焚き機能とは
お風呂の浴槽にお湯をためて時間が経つと、お湯は冷めてしまいます。特に寒い冬は冷めやすいでしょう。浴槽のお湯を温めなおす機能のことを追い焚き機能といいます。
追い焚き機能があると、冷めたお湯を捨てずにそのまま温めなおして使えるため、節水効果があります。たとえば朝・晩と、1日に2回お風呂に入りたい場合にも便利です。
熱いお湯をつぎ足した場合、お湯が熱くなりすぎたり、反対にぬるかったりということが起こり得ます。追い焚き機能があればそのようなことも起こりにくく、お湯の温度調整も楽にできるでしょう。また、新しくお湯を入れなおすよりも短時間で終わります。
家族の帰宅時間やお風呂のタイミングが違う場合にも便利です。大家族の場合は続けて入ったとしても、最初に入る人から最後に入る人までの時間に差があるため、こうした場合にも便利に使えるでしょう。また、お風呂で読書をするなど、湯舟にゆっくり浸かりたい場合にもおすすめです。
ただ、追い焚き機能は同じお湯を繰り返し使うため、自分の家族が入ったお風呂とはいえ衛生面が気になることもあるでしょう。体をきちんと洗って入っても、皮脂や汚れはどうしてもお湯の中に混ざってしまいます。特に自動洗浄機能がない給湯器の場合は、不衛生になりやすいため注意が必要です。
給湯器を交換して追い焚き機能を後付けしよう
給湯器には主に3種類あります。まず、追い焚きができない給湯専用タイプです。オートの給湯器は追い焚きが可能です。フルオートタイプであれば、追い焚き機能に加えてお湯が減った場合に使える足し湯機能もあります。さらに自動配管洗浄もできるため、衛生的です。給湯専用タイプを使っている場合は、追い焚きできる給湯器に交換するだけで追い焚き機能を後付けできます。
追い焚きできる給湯器に交換するメリット
お湯を温めなおせる便利なアイテムも販売されていますが、給湯器を交換することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、お湯を温めなおせるアイテムを使うよりも比較的短時間でお湯を温めなおせます。仕事や学校から帰って早くお風呂に入りたいときでも、スイッチで簡単に操作し、短時間待つだけで入れるでしょう。また、家族それぞれで好みのお湯の温度が違うこともあるかと思いますが、給湯器は設定温度が幅広いため、好みのお湯加減に調整できます。
さらに、フルオートタイプであれば足し湯や自動配管洗浄などの追い焚き以外の機能もあります。より衛生的に、便利に使えるでしょう。予約機能が付いたものであれば、帰宅時間などに合わせて事前に予約しておくと、待ち時間なくお風呂に入れます。
追い焚きできる給湯器に交換するデメリット
給湯器を交換する場合は、工事が必要です。立ち会いなども必要で、業者とのやり取りもしなくてはなりません。仕事をしている場合など、時間がとれないということもあるでしょう。
また、給湯器自体の価格は比較的高額です。賃貸物件の場合や、マンションの規約などにより設置できないこともあります。
賃貸でも使える簡単追い焚き機とは
追い焚き機能を付けるためには、給湯器を変える以外にも方法はあります。それが、簡単追い焚き機です。浴槽の湯の中に機械を入れるタイプが多いです。保温機能のみのタイプや、温めなおしもしてくれるタイプなど、さまざまな商品があります。商品によって価格に幅があり、かかる電気代や温めなおしに要する時間も異なります。衛生面が気になる場合は、ろ過機能が付いたものがおすすめです。
簡単追い焚き機のメリット
工事をしなくても簡単に設置できるので、仕事などで忙しい場合もすぐに取り入れられるでしょう。給湯器の交換の工事ができない賃貸物件などでも設置が可能です。本体価格も給湯器に比べると安く、比較的気軽に取り入れられるでしょう。
簡単追い焚き機のデメリット
お湯を温めなおすのに、比較的時間がかかります。すぐにお風呂に入りたいときは困るかもしれません。また、電気を使うため電気代がかかります。電気による事故防止のため、入浴中に使用できないものもあります。
まとめ
追い焚き機能があると、節水もしつつ快適にお風呂に入れるでしょう。衛生面が気になる場合は、自動洗浄機能の付いた給湯器がおすすめです。
追い焚き機能は、給湯器の交換や簡単追い焚き機の設置によって後から付けられます。費用や機能の違い、それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。