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アカシアフローリングの魅力。人を惹きつける独特な質感

アカシアフローリングの魅力。人を惹きつける独特な質感

フローリングには様々な質感や色合いのものがあります。アカシアフローリングもその一つ。アカシアの深みのある色や足に感じる硬さには、人を惹きつける独特な魅力があります。

今回は、アカシアの木を用いたフローリングの特徴や費用、メンテナンス方法についてお伝えします。

アカシアの木でできたフローリングの特徴

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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アカシアフローリングは、深みのある黒褐色が特徴の一つ。均一ではない色幅が床一面に広がり、ワイルドな印象を与えると言われています。

アカシアの木は芯の部分と表皮に近い部分で大きく色が変わるため、切り出した部分によって色の濃淡が変わります。その色を揃えることなくフローリングへ使うことで、色幅のある独特なテイストを醸し出すことができます。

また、フローリングに使われる木材の中では硬い方であるとされ、ザラっとした質感も特徴。一般的に、硬いフローリングはキズが付きづらいとも言われており、機能の面でもメリットがあります。

硬いフローリングでは冷たさを感じるという人もいらっしゃるかもしれません。それでも合板のフローリングに比べれば、無垢フローリングの一つであるアカシアは柔らかいと言われています。

そのほか、シロアリに強い、屋外でも腐りにくいという特徴もあるとされているのがアカシアフローリングです。

アカシアフローリングの費用を他の無垢材と比べる

アカシアフローリングの魅力。人を惹きつける独特な質感

アカシアは、高級木の質感に似ていながら、それに比べて安価であると言われています。フローリングの値段はサイズやグレードによって変わってきますが、一般的な相場を見てみましょう。ここで示す値段は、一坪あたりの単価です。

・ブラックウォールナット:約25,000円~50,000円
世界三大銘木の一つであるウォールナット。高価な部類と言えるでしょう。

・国産のスギ :約8,000~12,000円
・国産のヒノキ:約10,000~15,000円
国産の木材であることから、頻繁に使われるパイン材よりは高価な傾向にあります。

・パイン材 :約6,000~8,000円
工務店でよく使われるというパイン材。

・アカシア :約9,900~18,000円
アカシアの色合いは、高級木であるウォールナットと似ていると言います。そのため、ウォールナットの安い代用として用いられることも。

アカシアフローリングのメンテナンス

アカシアフローリングの魅力。人を惹きつける独特な質感

無垢材であるアカシアフローリングのメンテナンスは、木材の仕上げによって異なります。よく使われる仕上げは主に3つ。

1.浸透性の塗料
2.造膜型の塗料
3.無塗装

この3タイプについて、メンテナンス方法をご紹介します。

1.浸透性の塗料
表面に膜を作らず、木材に浸透する塗料のこと。基本的には乾いたフロアワイパーや雑巾でホコリ、汚れをしっかり取ることが大切です。取れない汚れは紙やすりで削る方法もありますが、オイルの再塗装が必要と言われています。再塗装に使うオイルは、同じ浸透性のオイルを使うことが推奨されています。削らなかった場合でも、1~2年に1度はオイル塗装が必要と言われています。

2.造膜型の塗料
表面に膜を作るタイプの塗料です。基本的に乾いたフロアワイパーや雑巾でのホコリ、汚れ取りをすることになります。しかし、浸透性塗料の場合と違って紙やすりの使用は推奨されていません。表面の塗装にキズが付き、色がくすんでしまう可能性があります。1~2年に1度は造膜型塗料に適したワックスをすると良いとされています。

3.無塗装
無塗装の場合、ホコリや汚れを乾拭きで取った後につやを出すかはお好みと言われています。つやを出したい場合は、ぬか袋の使用がおすすめされています。

アカシアの木について

アカシアフローリングの魅力。人を惹きつける独特な質感

最後に、アカシアの木について解説します。アカシアと他の木の違い等、アカシアにまつわるちょっと便利な知識を取り扱っていきます。

アカシアってどんな植物?
アカシアは、広葉樹のマメ科。ちなみに高級木のウォールナットもマメ科です。熱帯から温帯に広く分布し、東南アジアで商用植林が盛んです。

ミモザとアカシアの関係
もしかしたら、花屋で「ミモザ」という黄色い春の花を見かけたことがあるかもしれません。実は、ミモザとはアカシアのことなのです。

ミモザという名前は、本来オジギゾウの学名のこと。アカシアの黄色い花がオジギソウのピンクの花と似た形をしていることから、オジギゾウ(ミモザ)に似ているとして「ミモザアカシア」と呼ばれ始めたことがきっかけと言われています。

アカシアとニセアカシアの関係
ニセアカシアという木があります。公園などでよく植えられており、白い花を咲かせる木です。私たちがよく目にするのは、アカシアよりもニセアカシアかもしれません。

ニセという名前ですからアカシアと見分けがつかないかと思いきや、そうではありません。花の色がアカシアは黄色、ニセアカシアは白と異なっています。同じマメ科の木ではありますが、花の色は違っていることから見分けることが可能です。

まとめ

アカシアフローリングについて、その特徴や費用を解説しました。「ワイルド」、「深みがある」との呼び声が高い、アカシアフローリング。高級木材であるウォールナットよりも安く、それでいて似た色合いを味わえるという点も魅力の一つです。

フローリングにこだわるなら、この独特なアカシアを候補に入れても良いかもしれません。