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塩ビタイルで使用する接着剤の選び方、用途に合わせて正しく選ぼう

塩ビタイルで使用する接着剤の選び方、用途に合わせて正しく選ぼう

 

塩ビタイルをDIYで施工するときに気になることとして、接着剤の選び方が挙げられます。使用する接着剤により仕上がりが大きく異なるので、慎重に選ぶ必要があるからです。
 
そこでこの記事では、塩ビタイルの張り替えで使用する接着剤の選び方を紹介します。また、接着剤を使うときのポイントもまとめました。DIYによる塩ビタイルの張り替えを検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

塩ビタイルで使用する接着剤の種類

塩ビタイルで使用する接着剤の選び方、用途に合わせて正しく選ぼう

 
フロアタイルなどの塩ビタイルは、薄いシートでできています。床に置くだけではタイルが反ってしまうので、接着剤で固定しなければなりません。しかし、床用の接着剤にはさまざまなタイプがあるので、使用に合った接着剤を選ぶ必要があります。ここでは、塩ビタイルの張り替えで使用する接着剤のタイプを2つ紹介しますので参考にしてください。

 
1液タイプ

1液タイプとは、接着成分が水に溶けている接着剤で、揮発によって硬くなっていきます。床用の接着剤のほとんどは1液タイプです。
1液タイプは揮発するため、体積が減少するというデメリットがあります。
 

2液タイプ

2液タイプとは、主剤と硬化剤に分かれている接着剤で、2つを混ぜ合わせることで硬くなっていきます。
2液タイプは揮発しないので、体積の減少が起こりません。

 

塩ビタイルの張り替えにおすすめの接着剤3選

ホームセンターには、さまざまなメーカーの接着剤が販売されているので、どの接着剤を購入すれば良いのか悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、塩ビタイルの張り替えにおすすめの接着剤を3つ紹介します。
 

ボンドK17(コニシ株式会社)

木工用ボンドでも有名なコニシ株式会社から販売されている、塩ビタイル用の接着剤です。初期粘着力に優れているという特徴があるので、季節や気温にかかわらず塗りやすいでしょう。また乾きも早いので、冬の時期や梅雨の時期の施工にも便利です。ボンドK17には、1kgと3kgの2種類があります。
 

エコAR600(東リ株式会社)

東リ株式会社から販売されている、塩ビタイル用の接着剤です。圧着後の納まりが良いので、塩ビタイルを貼りやすいという特徴があります。また、非引火性なので、キッチンの床の張り替えにも安心して使用できるでしょう。エコAR600には、15kg、9kg、3kgの3種類があります。

 
ベンリダイン(株式会社サンゲツ)

株式会社サンゲツから販売されている床用接着剤です。塩ビタイルをはじめ、さまざまな床材の接着に使えます。強い初期接着力があるので、季節に関わらず、いつでも使えるのが特徴です。また、溶剤を含んでいないので、有害な臭いや排出物を出しません。そのため、子どものいる家庭でも安心して使えるでしょう。ベンリダインには、3kgと15kgの2種類があります。


 

接着剤を使うときのコツ

塩ビタイルで使用する接着剤の選び方、用途に合わせて正しく選ぼう

 
塩ビタイルを張り替えるときには、接着剤を効果的に使うことが大切です。ここからは、接着剤を使って、塩ビタイルをきれいに張り替えるコツを紹介します。

 
接着剤の塗布の方法

接着剤を使用する際には、前もって説明書を読んで使い方を確認しておきましょう。説明書には、乾燥時間や使用料などが記載されています。使用方法を誤ると、仕上がりにも影響を与える可能性があります。説明書に記載されている注意点などもしっかりと理解してから、塩ビタイルの施工をはじめましょう。
 
床用の接着剤は、塩ビタイルにではなく、床に直接塗って使用します。このとき、塗りムラが起きないように、ヘラを使って接着剤を均等に塗りましょう。床に接着剤を塗り終えたら、塩ビタイルを貼っていきます。
 

オープンタイムを意識するときれいに仕上がる

塩ビタイルを貼るときには、オープンタイムを意識して貼り付けるときれいに仕上がります。オープンタイムとは、材料同士を接着まで解放しておく時間のことです。接着剤は放置時間を設けることで、接着の力を強めることが可能です。接着剤によってオープンタイムは異なるので、説明書に記載されているオープンタイムを守りながら施工しましょう。
 
塩ビタイルの貼り付けをした後は、接着剤が乾くまで待ちましょう。このとき、力や熱を加えると適切な位置で接着されない可能性があります。夏場は10分、冬場は30分放置して乾かしましょう。

 

まとめ

今回の記事では、塩ビタイルで使用する接着剤について紹介しました。塩ビタイルをきれいに張り替えするには、接着剤を適切に使うことが重要です。接着剤に記載されている説明書を読んでから使用すると、きれいに仕上がるでしょう。
 
また、接着剤にはさまざまなタイプがありますが、メーカーによって接着剤のタイプや乾くまでの時間が異なります。自分に使いやすい接着剤を選ぶと良いでしょう。
 
接着剤を塗るときには、オープンタイムを意識しましょう。オープンタイムとは、接着までに開放しておく時間のことです。適切な待ち時間で施工すると、塩ビタイルをきれいに納めることができるでしょう。