両開きドアと聞いて多くの人がイメージするのは、ホールや映画館の出入り口ではないでしょうか?両開きドアがあるお家は相当な豪邸!うらやましい限りですが、両開きドアならではの悩みもあるのです。一方、普通のお家で両開きドアが使われているシーンといえばクローゼットですが、これもこれで悩みがありますね。
ここではまず大豪邸の玄関やリビングに使われる、両開きドアのデメリットとリノベーションでの解決策についてお話します。次にクローゼットの両開きドアは是か非かについて、他の戸との比較をおこないます。
両開きドアのデメリットあれこれ
玄関やリビングに使われているデメリットは以下の3つにまとめられるでしょう。
・床にモノを置けない
・バタン!と閉まる
・開閉が意外に大変
これらをリノベーションで解決する方法を紹介します。
両開きドアが動く範囲にモノを置けない
「開き戸」と呼ばれることも多いドアは、押したり引いたりして開閉するのはご存知のとおり。デメリットはドアが動く部分にモノを置けないことでしょう。
置いておくとモノが倒れたり、スムーズな開閉のさまたげになったりします。しかも、ここで取り上げているドアは両開きですから、モノを置けないデッドスペースも二倍になってしまうのです。
両引き戸にリノベーション
両開きドアでできる床のデッドスペースの解決に、もっとも有効なのが「引き戸」にリノベーションすることです。引き戸でできる床のデッドスペースはゼロ、開口部が大きければ両開き戸にリノベーションしましょう。床を有効に利用できるようになります。
ただし両開き戸を使えばデッドスペースができないというわけではありません。開き戸では壁の戸で隠れる部分にコンセントなどを設置したり絵をかけたりすることはできませんから、注意が必要になります。
両開きドアがバタン!と閉まり危険
室内にある両開きドアのデメリットといえば、急に閉まることです。開き戸ならば開いた後にそのままになりますが、ドアはそうはいきません。風が吹くだけで大きな音を立ててドアは閉まりますから、小さなお子さんのいるお家では心配になります。
ドアクローザーを取り付ける
ドアクローザーとはドアが急に閉まるのを防ぐためのもの。玄関ドアの上部に付いている、あのパーツです。ホームセンターにはリョービ「ドアマン」など、室内ドア用のドアクローザーが販売されていますからDIYで取り付けてしまいましょう。販売価格は楽天で2,500円ほどになっています。
両開きドアの開閉が大変
開け閉めするときに腕だけでなく、体も動かさなければならないのもドアのデメリットです。一人ならば大した問題ではありませんが、大きな荷物を抱えていたり車イスだったりすると大変!両開きドアが障害物になってしまうのです。
いっそ壁ごと撤去しますか?
この場合の解決策も両開き戸にすることなのですが、いっそ壁ごと撤去するのはどうでしょうか。それでも仕切りはあったほうがいいというケースでおすすめしたいのが「スクリーンウォール」へのリノベーションです。スクリーンウォールとはパナソニックが手がけている分割式・可動式の壁のこと。
壁が必要ないときにはレールで移動させて、片方に寄せておけます。同様の商品は他のメーカーも製造していますから、好みのものを探してみてください。
クローゼットの両開きドアは使いにくい?
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玄関やリビングの出入り口以外で両開きドアが使われているのはクローゼットです。とはいえリノベーションでクローゼットを造るときに無条件に両開きドアを選ぶのは、あまりよろしくはありません。
上で見てきた両開きドアと同じように、床に物を置けないなどのデメリットがあるのです。ならば他のドアはどうなのか?以下に見ていきましょう。
折れ戸
戸が真ん中で折れる「折り戸」は開口部が広いことに加えて、両開きドアほどデッドスペースが大きくないところがメリットです。一方でデメリットは開閉がスムーズではないところ。頻繁に開閉するならば、他のタイプのドアを選ぶべきでしょう。
引き戸
扉が壁と平行に開く「引き戸」は、床にデッドスペースができないところがメリットです。ただ開口部が大きくないところがデメリット、両開きドアや折れ戸に大きく劣ります。
両開きドアを使うならクローゼットの分割を
開閉時に床にデッドスペースができてしまうのが両開きドアのデメリットですから、開口部が大きいほどドアが大きくなり、デッドスペースも大きくなります。
しかし開閉しやすいとか、開口部が広く取れるという両開きドアのメリットを活かすなら、おすすめはクローゼットを分割することです。クローゼットの間に壁を作らずに、二組の両開きドアを開口部に使う方法もあります。
まとめ
両開きドア「を」リノベーションするのも、両開きドア「に」リノベーションするのも、必要になることは、他にも色々あるドアの種類も含めて、メリット・デメリットを知ることです。
それぞれの特徴を考えて適した場所に配置してあげることが、両開きドアに限らず快適な毎日には欠かせないことなのです。